2009年9月4日〜5日 | コーラ色の海 |
(俺) |
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今年はすっかりスローペースになってしまったが、夏の終わりを迎える頃になってようやく今年初の泊り掛け釣行となった。
本来であればタイソン・ミハラの3人で2年ぶりの釣り場へ行くはずだったが、直前になってタイソンがぎっくり腰を発動した為に計画は
中止・・。
しかし諦めきれない俺は同じ日程で単独で新たな釣り場へ繰り出す事にした。
17:30頃釣り場へ到着し、海の様子を見て驚いた。ここの海面は一面コカ・コーラみたいな茶褐色になっていたのだ。夏場特有の 色だろうか・・まあこの変わった色も水面下1〜2m程度だけだろうからそれほど心配でもない。
とりあえずまだ日没まで時間があるので、潮通しの良い場所でまずはサビキ釣りから始めてみる。カマスや鯵が釣れるだろうけれど、 まだサイズは大きくはなっていないだろう。
しかし暫くの間いろいろなタナを攻めてみたが、20cm程の鯵と10cm程の鉛筆のよーなカマスが1匹ずつ釣れただけで、キープ できないまま日没を迎えた。サビキの続きは翌朝に回すとして、そのまま放置。
18:30を過ぎてだいぶ暗くなってきたので夜の釣りを始める。今宵もいつもの根魚狙いだが、この釣り場は鯛も狙える環境なので なんとも楽しみである。
夜型の釣り方を始めると早速15cm付近のカサゴが連釣した。活性は悪くないようだ。
リリースを繰り返しながら徐々に移動していくと、重みのあるアタリと共に一気にラインを引きずり出す強烈な突っ込みに襲われた。
早くも黒鯛が掛かったようだ。しかも突っ走る距離がなかなか長いところからすると型も良いようだ。
障害物が一切無いポイントなのでドラグをフル活用して十二分に引き応えを楽しむ。他に誰一人と居ない釣り場で、なんとも贅沢な釣 りをしている気分だ。
暫しの奮闘の後、無事にタモで回収してみると予想通りの黒鯛だった。
まだ19時を回ったばかりだが、サイズは自己記録更新の49cmということでスカリにぶち込んだ。
その後もリリースサイズのカサゴが順調に掛かり、楽しい時間が続く。カサゴのサイズがもう少し大きくなったら嬉しいところだが、
こればかりは仕方が無い。
何時の日か一回り成長した姿で来てもらえるように、リリースをするのも悪い気はしないものだ。
リリースを繰り返して移動していくと、堤防の屈曲部に来た。何かが居そうな雰囲気を感じながら仕掛けを静かに下ろしてみる。
するとここでも重くて鈍いアタリが出て獲物が一気に走り出した。
しかし今度の獲物もなかなかのパワーを感じさせるが、下へ潜る感じではなくひたすら表層を暴れまわるパターンだ。この感じは・・ 。
暫く泳がせて水面に寄せてみると、やや細長い銀色の魚影が狂ったように水面で暴れ回っていた。
これはまさにあの“エラ洗い”そのものではないか?
落ち着いてランディングしてみると、正体は45cmのヒラスズキだった。
確かに昨年釣った時の感覚と通じる物があったな。久しぶりの獲物なのでコイツもキープ。
その後も20cmに満たないカサゴ達と共にコンスタントに黒鯛もHITし続けた。今宵はジアイが長いようだ。
30cmに満たない鯛と殆どのカサゴをリリースしたが、24:30になったのを目処に朝までの仮眠に入ることとした。
東風が少々ウザく、予想以上の寒さも手伝ってなかなか眠れないまま翌朝を迎えると、まだ真っ暗な空は雲一つ無い快晴のようだ。
昨日から出しっ放しにしてあるサビキの竿を持って、一人黙々と目覚めの釣りを始めた。
だんだんと周囲が明るくなるにつれてサビキに獲物が掛かるようになってきた。しかし昨日と同様な鉛筆サイズのカマスが入れ掛りで キープには至らない。
ところが暫くサビキを続けていると、突然強烈に竿先を絞り込まれた。
どうやら鉛筆カマスに何者かが喰らい付いたようだ。半分狙っていた事とは言え、それまでにない引き応えに少々焦る。
引き応えからして50cm付近のカンパチってところだろうか。仕掛けがサビキなので無理をしないように慎重なやり取りを続ける。
しかし暫くの奮闘の末、竿先のテンションは急に軽くなってしまった。仕掛けを回収してみると、サビキの一部に20cm程のカマス が瀕死でくっついていた。どうやら針ハズレのようだ。
その後も再び同様のアタリを得たが今度はハリス切れでバラしてしまい、遂に青物の捕獲には至らないままタイムアップを迎えてしま った。
今回は予定外の釣り場で今年初の泊り掛け釣行となったが、時期的にいつもの釣り場と比べても遜色の無い釣果を得る事が出来て良か
った。
愛知県民や地元の他の人間にも嗅ぎ付かれていないようなので、こっそり大切にしておこうと思う。