2008年10月4日〜5日 | 疑似餌の活躍 |
(俺・タイソン・GO君) |
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俺的に1ヶ月ぶりとなる海釣りは秋のお泊まり釣行だ。今回は比較的釣果が見込めない日中を避けて、3人でサビキ釣りをメインにし
た釣行となった。
時期的に青物を中心にいろいろな獲物が期待できるので楽しみである。
いつもの釣り場に到着した俺達は16時になったのを機に釣り始めた。まずは俺とGO君でサビキ釣りを始め、タイソンはジギングだ
。
すると開始早々の第1投目でタイソンのジグに何かがHIT。
俺達がサビキをしゃくりながら注目していると、釣り上げられたのは40cm程のエソだった。俺達的にはキープしない獲物ではあっ たものの、1発目の釣果がジギングから出るとは予想外だった。
そして間髪入れずに俺のサビキ釣りにもアタリが出始めて、20〜30cm程のカマスが釣れるようになってきた。撒き餌のアミエビ もまだ融けていないうちから本命が釣れるとは、なんとも幸先が良い。
サビキ釣りに慣れていないGO君は根掛かりが連発してどうにも調子が出ないが、カマスに混じって豆鯵も釣れるようになってきたの で餌としてキープしておく。
そのうちタイソンのジグに2匹目のエソが掛かってからは、彼もサビキ釣りに切り替えてカマスや鯵を狙い始めた。
爆釣とまではいかないものの、撒き餌無しでも適度に鯵とカマスが掛かって楽しい。
しかし暫くサビキを楽しんでいると、俺のサビキに掛かったカマスに目掛けて猛烈な勢いで突っ込んでくる魚影が現れた。
ようやくお出ましか。今回の俺達的なメインのターゲットのカンパチである。
5〜6匹の魚影が俺のカマスにアタックする様はなんとも凄まじい。俺はサビキの仕掛けについたカマスをそのままカンパチに喰わせるべ
く、仕掛けを上げずに様子を見る。
しかしカンパチが40cmオーバーとしても餌となるカマスは20cmと30cmが1匹ずつ付いてて、小さい方は速攻で盗られてし
まった。
残った30cmの方にもカンパチは果敢にアタックし続けるものの、自分の体長の半分以上あるカマスには手間取っているようだ。
ところが、さすがにコレは無理か・・と思った瞬間、1匹のカンパチがカマスの頭を咥え込み、数段階の動作で無理やり飲み込んでし まった。
迫力あるシーンに見入っていた俺はついうっかりアワせ損ねてしまい、ターゲットの群れはどこかへ泳ぎ去ってしまった。
せっかくのチャンスは逃してしまったものの、まだまだ釣り始めたばかり。GO君もタイソンも一気にテンションが上がって、無心に 竿をしゃくり続けた。
そして今度はタイソンのサビキに青物がHITしたようで、竿が弧を描いた。
か細いサビキ仕掛けを切られないように慎重に獲物をコントロールし、俺がランディング。釣れたのは俺達的に本日1発目の青物、ワカナ
ゴの35cmクラスだった。
イカン、遅れを取ってしまった。GO君が地球と格闘している横で俺は新たに泳がせ釣りもスタートし、より貪欲に本日初カンパチを 狙う。
・・が、投入したばかりの泳がせ釣りの様子が何やらおかしい。
竿の穂先に付けた鈴が中途半端に鳴っては止む。餌の鯵が全力で逃げ惑っている合図なのだが、一向にガツンとアタらないのだ。
どうしたものか・・と、水面を覗き込んでみると、なんと餌に小型のアオリイカが抱きついていて、他にも数匹のイカが見える。
あぁ〜、ちょっとコレは想定外だ。今回は完全に青物狙いだからイカ用の掛け針などは仕込んでいない。このままでは何度活き餌を投入し
ても、青物が回ってくる前にイカに掠め取られてしまう。
暫し対策を考えたものの、今はサビキ釣りの片手間で泳がせ釣りを放置している形なので、新たに仕掛けを作っている暇もない。仕方 がないので泳がせ釣りの竿は頻繁に餌を交換するという事にしてサビキをしゃくり続ける。
陽もだいぶ沈み始めてGO君の方も落ち着きを取り戻してきた頃、俺には決定的な青物がHITしないまま三度タイソンの竿が絞り込 まれた。
何時の間にかサビキからジギングに戻っていたタイソンだったが、ようやく本職での本命HIT。海面から引っこ抜いたのは38cm
程の本日初カンパチだった。
むうぅ、さすが擬似餌師だ。
そして日没を迎えて周囲が完全に暗くなった。結局ここまで青物はタイソンの2匹のみと、予想以上に釣れなかった。チャンスは多か
っただけに物足りないが、この続きは翌朝に回すとして一旦全員で青物狙いをストップ。
ここからは俺とタイソンでお馴染みの釣法で鯛を狙い、GO君はカサゴ狙いに転向する。
GO君が少し離れたテトラ帯でカサゴ釣りを始めた頃、俺とタイソンは堤防内側を探り始めた。
今宵は風も弱く、ベタ凪なので釣り易い。幸い開始間もなく俺達にはカサゴが連釣だ。
しかしどれも20cm程度までのサイズでキープには至らないし、なによりも今回はタイソンの初黒鯛GETが大きな目標でもある。
なんとかタイソンに黒鯛を釣ってもらうべく一緒に堤防沿いを探り歩いて行くと、なにやら変わったアタリが出始めて餌を盗られる様 になった。
なかなか珍しい感覚だったので2人でその正体を探っていると、タイソンが遂に針掛かりさせる事が出来た。
釣り上げてみると、25cm程の見慣れない魚・・。フエフキダイの類だろうか?丁度晩飯を食いに戻ってきたGO君もコレを見て喜 ぶも、正確な魚種まではわからないままとりあえずキープ。
そして再びカサゴと遊びながら進んだ23時近くになって、俺の竿に鯛のアタリが出た。
こんな時間になってようやく・・といったところだが、ボウズを免れた事に胸を撫で下ろしながら慎重に回収する。
タイソンに掬ってもらい、無事に水揚げしたのは45cmの黒鯛。俺的な黒鯛レコードも3cm伸ばす事が出来て、キープ。
こうなるとタイソンも更に気合が入って熱心に釣るものの、なかなか黒鯛のアタリが出ない。
そのうち何故かこの釣法で初となる尺鯵を釣り上げたが、とうとう24時頃までに本命を得ることは出来なかった。
翌朝AM4:30頃、堤防上で目覚めた俺達はパムを喰らって本日の釣りを始めた。
今日も昨日の夕方と同様にサビキ釣りをメインにした青物狙いだ。なんとか昨日のカンパチをGETしたい。
3人で並んでサビキをしゃくっていると、暫く経って豆鯵がぽつりぽつりと釣れる様になってきた。泳がせ釣りの仕掛けも投入して、 薄明るくなってきた海に期待を馳せる。
そして周辺が明るくなり始めた頃、豆鯵を回収中の俺のサビキ竿が急激に絞り込まれた。やっと掛かったか。
竿の撓りとドラグを最大限に利用して、サビキのハリスが切れないようにギリギリのテンションで応戦。
少しずつリールを巻き取ってくるにつれて、右へ左へと走り捲る引き応えは実に楽しい。どうやらサイズもそこそこ良い様だ。
足元まで寄せたところでタイソンに掬ってもらって無事にカンパチGET。サイズは45cmと、これまた少しだけ自己記録を伸ばす 釣果となった。
タイソンの方は今日はなかなか青物に恵まれないようだが、ここまで芳しくなかったGO君もようやくサビキ釣りに慣れてきて、小型 のカマスと鯵が釣れ始めた。
そして俺の泳がせ釣りの竿には本命がHITしないまま陽が高くなった頃、ようやくGO君のサビキに青物がHITしたようだ。
慣れない獲物の強烈な引き応えと、細い仕掛けに対する強度の不安との狭間で緊張のやり取りを強いられていたが、なんとか獲物を足 元まで寄せる事が出来た。
無事にランディングしてみると、獲物は35cm程のゴマ鯖だった。
GO君的にはこのサイズの鯖は初めて釣ったということで、なんとも嬉しい釣果となったようだ。
しかしGO君の鯖を最後に青物の反応は途絶え、他の釣り人達が増えてきた10時過ぎに竿を納める事とした。
今回はタイソンに黒鯛を釣らせる事が出来なくて残念だったが、秋のサビキ釣りの威力を充分に味わうことが出来た。今が一年で一番 釣り物が充実している事を考えると、早急に次の釣行を決めたいと思う内容となった。