2008年7月19日

再調査

(俺・ナオキ)



 蒸し暑い土曜の16:20、俺達は約1年ぶりの釣り場に到着した。ここは昨年発掘した場所で、前回は黒鯛がよく釣れた実績がある 。
  今回も俺達は落とし込みの道具だけを持って黒鯛を狙った。

 今日は暗くなるまでの短い時間帯の勝負なので早々に仕掛けをセットして釣り始めよう・・と思った時、なんと餌のカラス貝を忘れて きた事に気付いた。

 しかし絶望する前に俺達の足元に付着している貝で事無きを得て、無事に釣りを始められた。

 2人で適度に距離を取って堤防際を探り始めると、今日は潮が若干濁り気味なせいか鯛の魚影が殆ど見られない。なんだか早くも心配 になってきたが、とりあえずは無心で探り続けた。

 鯛の姿が見えないだけで、居ない訳ではないだろう・・とは思ったものの、暫くの間はアタリやそれらしい反応がないまま時が過ぎて いく・・。

 開始から30分程経っただろうか。ふとナオキの方へ目をやると、仕掛けを上げて“バレた”のジェスチャーを示していた。
  釣り始めてからこれだけ時間を掛けて、ようやく生命反応があったようだ。俺もより一層集中して探ってみる。

 そして更に暫く経った頃、ようやく俺の竿にも反応が出た。

 ・・が、それもほんの一瞬の出来事で、竿が曲がる暇も無く餌のカラス貝が見事に掠め取られてしまった。
  むぅう・・シビアだ・・。

 俺達的に1匹目が出たのは釣り始めてから1時間程経った頃だった。
  離れた所にいるナオキの奇声に気付くと、竿が曲がっていた。カメラを持って駆け寄ると、無事にネットランディング成功。

 ようやく釣れた本日1発目は41cmの黒鯛だった。メジャーを当てなくてもサイズをピッタリ言い当てたナオキも、だいぶ目が肥え てきた感じだ。

 獲物をリリースして再び釣りを続けるが、たいぶ陽が傾いてきた。

 そして18時を過ぎた頃、諦めがついて終了。
  今回はナオキの鯛一枚のみという貧果になってしまい、俺的にも久々に餌釣りでボウズを喰らってしまった。

 潮は悪くはなかったと思いたいが・・原因は何だろうか。悔しいから近いうちにリベンジしたいと思う。



貧果



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