2007年10月21日

2匹目のドジョウ

(俺・タイソン)



 PM2:30頃、タイソンから急なお誘いを受けた俺は、焼津の和田浜へ向かった。

 ルアーロッドを片手に浜を歩く俺は、先月の三保でのジギング初釣果によって生み出された期待を抑えきれずにいた。
  そう簡単にジギングで釣れる訳が無い。しかし前回は釣れてしまった。もしかしたら今回も・・。

 空は曇り空だが海はベタ凪で、ジグを投げている釣り人は20人近く見える。そして暫く歩いてから、先に到着してジギングを始めて いるタイソンの元へ到着した。

 さすがに時間的にまだ若干早いのでタイソンはまだ釣果はないものの、彼にしてみればある意味してやったりといったところか。基本 的には疑似餌釣りをしない俺を、こうして突発的なジギングのお供に召還することが出来たのは、以前よりも少なからずジギングに興味を 持たせられたという事になるのだから。

 簡単な仕掛けなのでサクッと組んでジグを力一杯投げ込む。そして着底を待って糸ふけを回収して、数回に渡ってしゃくってからリー ルを巻きまくる。
  タイソンを真似た俺の素人釣法だ。ひたすらこれの繰り返しだが、過去に思っていたほどの絶望感は今は影を潜めている。2匹目のジギン グ釣果を釣りたい。

 しかしなかなか反応が感じられない。タイソンと並んでのジギングだが、俺達はもちろん周囲の見える範囲で誰も竿を曲げた様子は無 い。時の経過と共に空も雲が増してゆき、悪天候を予感させる。

 ジギングは疲れる。しかし俺は2匹目のドジョウを得るべく、健気に投げては巻くを繰り返す。周囲の釣り人達は一人、また一人・・ と、減っていく。

 しかし16:20頃、ついに俺達的に生命反応を捕らえた。

タ:「掛かったぞ!けっこう大きいかも。」

 釣り始めて1時間余り経ってようやくタイソンの竿にHIT。良かった、この辺に魚が居なくなったのかと本気で心配するところだっ た。

 そしてタイソンが獲物を引き寄せて、無事に御用。しかし獲物は32cm程と、思っていた程大きくはない。実はスレ掛かりだったの で、抵抗がいつもと違っただけのようだ。
  でもまぁ、さすがタイソンだ。よくぞ釣ってくれた。俺もこの勢いで釣ってやる。

 ・・と、思ったが、その後30分程やっても反応がなかったので疲れに負けて終了する事とした。
  よく考えたら、ドジョウは海にはいない。そんなに甘くないという事だ。



釣果



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