2007年9月30日

アメニウタレテ

(俺・ナオキ)



 今回は9月末ということで、渓流釣りの釣り納めに行くか海の新規開拓にするかをギリギリまで考えていたが、結局海釣りを選ぶ事に なった。
  最近は俺的に海釣り解禁を迎えたという事もあって、新たなる釣り場の開拓に精力的に取り組んでいる。今回も良い釣り場を探り当てられ るだろうか。

 30日のAM3:00に起きてナオキの車で家を出発。真っ暗なうちから雨が降っていて、目的地に到着したのは5:50頃だった。
  随分と時間を掛けて着いた所は静浦港である。ここは俺達のテリトリーである焼津と伊豆との中間に位置する、俺達的に未知の港だ。

 雨が降り続いている影響か、釣り人は少ない。カッパを着用しながら俺はサビキ釣りの仕掛けを組んで釣り始め、ナオキは珍しくぶっ 込み釣りを始めた。

 しかし1投目を投入して驚いた。とりあえず水深を測ろうかと仕掛けを海底に落とそうとしたのだが、何時まで経っても仕掛けが底に 着かない。おいおい、どんだけ深いんだ?
  同時にぶっ込みの仕掛けを投げ込んだナオキも同様に、リールから出て行くラインが止まらない。

 俺もナオキも雨に打たれながら暫く着底を待ち、ようやく仕掛けが止まった時にラインの減り方に驚いた。俺のサビキ釣りの仕掛けは オモリの代わりに35gのジグをつけているのだが、竿下での水深はなんと50mだった!

 こんなに深いポイントは初めてだ。通常俺達は竿1本分〜10m程度の釣り場しか行かないので、仕掛けもその程度用の物しか持ち合 わせていない。なんともやり辛い状況だ。

 水面近くを覗いても魚影は無く、延々と深く続く海は不気味にも見える。まるで船釣りをしているような感覚だ。

「魚探(魚群探知機)が欲しいな。(笑)」

 ここまで深いとどこを攻めたら良いのか皆目見当がつかない。俺はいろいろとタナを変えてはサビキの仕掛けをシャクってみるが、一 向にアタる気配がない。

 こうなると俺の次の手段である泳がせ釣りも始まらない。ナオキのぶっ込み釣りに期待したいところだが、青イソメとキビナゴを使い 分けているナオキにも餌取りの反応すらない。

 ひたすら雨に打たれながら3時間程粘ったが、ついに俺達的にギブアップだ。なんてことだ、全く釣りになっていなかった。2人 でボウズを喰らうなんて、何年ぶりだろうか・・。

 まぁ新規開拓なんてものは未知との遭遇だ。実際には良い釣り場を確認したこともあったし、こういったことは付き物のはずである。 今回の場所も良い経験として、次に繋げよう。



ダメだこりゃ・・



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