2007年9月9日 | 牛丼杯第51回戦 |
(俺・マッサ−・トツカさん) |
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まだ夜が明けない早朝から釣り場に向かう俺達は、今回から始まる「第5回ステーキCUP」での初勝利と牛丼を賭けて勝負する。
空は曇っていて海も少々濁っているが、ベタ凪なのでなんとか釣りにはなるだろう。
今回はマッサーの会社の先輩であるトツカさんも同行する。俺は初対面だったが、釣り好きオーラを感知したので勝手に気兼ねなく振
舞ってしまった。
今日は俺は青物狙いで、マッサーはダンゴ釣り一本で勝負に挑む。ゲストのトツカさんは落とし込みとウキフカセ釣りで鯛を狙うようだ。
AM4:10。マッサー達と少し離れた堤防先端に陣取った俺は、速攻でサビキ釣りの仕掛けを組んで海へ投入。そして間髪入れずに
メインの泳がせ釣りの仕掛けを組む。
周辺はまだまだ暗いが、青物を狙う前に餌の豆鯵等をGETしなければ勝負が始まらないのだ。
しかし幸先良く20cm程のカマスが釣れて、とりあえず餌にして泳がせてみる。最近釣れているサイズの青物には少々大きいサイズ だが、豆鯵が釣れるまではそれで様子見だ。
竿掛けに置いた泳がせ釣りの竿先に気をつけながらサビキ釣りで豆鯵をポツリポツリと追加していると、泳がせ釣りの竿が激しく動い
た。竿先につけた鈴もけたたましく鳴り響く。
釣り始めて早々に出た青物のアタリである。餌が大き目なので、充分に食わせるようにラインを送り込む。
ところが、一息入れてから大きくアワせたら一瞬で竿が軽くなり、次の瞬間に15号のナツメ型オモリが俺の体にHITした。痛恨の バラシである。ハリスの針のすぐ上の部分で切れてしまった。
即座に新たな針を結び、活きの良い豆鯵を刺して再び投入したが、既に群れは去ってしまったようだ。まぁまだ時間は早いから、また すぐにアタリが出るだろう。
再びサビキ竿を手に持って餌を量産し始めた。
そしてふとマッサー達の方を見ると、マッサーも竿を曲げてやがる。イカン、奴の好調は先週で終わったはずだ。
気が気じゃあないが、俺は自分の持ち場から離れずに遠巻きで見守っていると、奴が無事に釣り上げた獲物は微妙なサイズの黒鯛だっ
た。チィイッ!
コソコソとストリンガーに掛けて海に投入する様を見届けた俺は、知らぬ振りをして自分の釣りに専念する。
しかしサビキ釣りによる豆鯵量産は急に反応が無くなり、メインの泳がせの竿も沈黙したままになってしまった。
ぬぅう・・奴の獲物は規定サイズに達していたのだろうか・・?心配で仕方が無いのでチラチラとマッサー達の方を覗いてみる。
よく見ると、奴は先週と全く同じ場所に釣座を構えてダンゴを打ち返している。そしてトツカさんは随分遠くで落とし込みをやっているよ
うだ。
とにかく俺は俺でポイントを稼がなければならない。アタリが無くなったサビキ竿をしゃくりながら、祈るような気持ちで本命の竿の 反応を待つ。
すると暫く経った頃に、ようやく鈴の音が激しく鳴り響いた。
持っていたサビキ竿を荒々しく地に置いて、メインの竿の元へ駆け寄る。
今度は逃がす訳にはいかない。充分にラインを出して、これでもかという程待ってから大アワセを喰らわせた。
そして確実に針掛かりしている事を確認しながらリールを巻き取ると、水面には一年ぶりの青物の姿が現れた。よっしゃ、キタァア!
4号ハリスなので余裕で獲物を引っこ抜いてみると、35cmあるかな?位のカンパチだった。規定サイズに届いているか微妙だが、 計測は後回しで良いだろう。
獲物に刃を入れてノジメを済ませ、クーラーBOXにぶち込む。そしてすぐに次の餌をつけて仕掛けを投入した。
しかしそれも後が続かず、再び静かな忍耐の釣りになってしまった。
陽が高く昇り、ジリジリと体力と精神力を削られていく。そろそろ厳しくなってきたかな?と思っていた時、マッサーが釣座を離れて ビールを片手に様子見に来た。
どうやら奴も貧果のようだ。潮の動きも鈍り、俺と同じような状況になってしまったらしい。とりあえず双方共に微妙なサイズの本命 を1匹ずつキープしているので、今考えている事は同じ様だ。
気がつけばトツカさんはマッサーの釣座の近くでウキフカセ釣りを始めていたが、俺とマッサーはほぼ同時にお昼寝TIMEをとるこ とにした。
暑さで目が覚めると、時間は昼前になっていた。マッサーも起きたようで、再び釣座に着いてダンゴを打ち返す。トツカさんは寝ない で頑張っていたようで、25cm程のメジナやサンバソウをキープしていたが、本命の黒鯛は出ていない。一度だけ大きな獲物をバラした そうだ。
俺も再び釣座に復帰したものの、メインの竿には反応が全く出なくなり、キープしてある餌も出番待ちが長くて息も絶え絶えである。 これ以上勝負を長引かせるのは俺的に危険だ。
前回に引き続き今回も昼過ぎで終了という予定にしてあるので、粘るマッサーに撤収を勧告しに行ってみる。
すると奴は俺の目の前で大アワセを喰らわせて、なにやら大物をHITさせたようだ。明らかに朝釣った鯛よりも竿を撓らせている。
しかし「潮が動き出した」とか言って格闘しながら水面に寄せたのは35cm近いアイゴだった。アイゴは引き味だけは強くて楽しい のだが、俺達的には食用価値が無いので規定外の獲物という位置づけである。
確かに魚信が復活したようではあるが、再びマッサーがアイゴを連釣したところで本日の勝負を締め切る事とした。
勝負には参加していなかったトツカさんにも竿を納めてもらい、各自の釣果を晒してもらう。
やはり牛丼杯の規定を満たすと思われる獲物は黒鯛とカンパチのようだ。勝負を明確にすべく、検寸してみる。
その結果俺のカンパチは35cmで、マッサーの黒鯛は31cm。牛丼杯の規定により、俺のカンパチが僅差で勝利を掴み取った。
ふははっ、今度こそ俺の無敗伝説が始まったぜ!