2006年6月10日〜11日 | 牛丼杯第42回戦 |
(俺・マッサ−) |
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今年初の牛丼杯は前回以来約半年ぶりの開催である。久しぶりの勝負なので俺達的な勝負の状況を整理すると、現在の第4回ステーキ
CUPは前回の牛丼杯第41回戦が引き分けとなっているので、お互いに0勝0敗1分の状況である。
今回こそ俺の無敗伝説を築くために、負けられない。
今年初の勝負の場に選ばれたのは、俺達的に初となる某港だ。
PM18:30過ぎに初めての釣り場に到着し、ポイントを物色してみる。
それほど長くはない堤防は外側には一面のテトラが入っており、内側は何もない。こういったポイントがハッキリ分かれた釣り場というの
が、俺的には実にそそられるものがある。
辺りは随分暗くなって天気も雨が降ったり止んだりの状況の中、俺はサクッと根魚狙いの仕掛けを作って内側を釣り始めた。
すると間もなくアタリが出て18cm程のカサゴが釣れた。幸先が良い。本日初釣果をリリースして再び仕掛けを投入。
そして今度は1投目で20cmのカサゴが出た。おぉ、調子良さ気じゃあないか。
その後も仕掛けを投入する度に毎度20cm以上のカサゴが喰らいついてきて、百発百中の入れ食い状態だ。こんな事は久しぶりであ る。
そのまま釣っては放しながら探り歩いていくとテトラの際に到達し、そこでようやく一際鋭いアタリが出た。
久々に竿が軋み、真っ暗な海中に夜光虫の光で良型の魚影が映し出された。そして無事に釣り上げたのは27cmのメバルだ。
やった、久々のメバルだ。そして今年初のポイントGETだ!
いつものようにマッサーにバレない様、静かに戻ってこっそりとメバルをスカリにぶち込む。
その後も俺は時が経つのを忘れてカサゴと戯れ、22〜24cmのカサゴを数匹キープした。
俺が餌切れで拠点(荷物をまとめてある場所)に戻ると、マッサーは堤防内側で複数の竿を出していた。
マッサーは太刀魚狙いのウキ釣りとイカ狙いの泳がせ釣りと、更にエ●狙いの竿を2本も出していたが、俺が爆釣していた間の釣果は2
0cm程のカサゴを1匹だけという寂しい状況だった。
根魚ばかりに集中していた俺は、餌補充のついでに根魚狙いの手を休めてぶっ込み釣りの竿を出してみた。狙うは尺以上の真鯛である
。
ジェット天秤から2m程のハリスを出し、夜釣りの定番餌のジャ虫を使って仕掛けを投入した。
俺はぶっ込み釣りを始めてしまうとその場に居て急なアタリに備えなければならないので、根魚を探り歩く事は出来なくなってしまう
。
休憩も兼ねてマッサーの様子を見ていると、無反応な太刀魚狙いの仕掛けを何度も投入し直しては、2本の●ビ竿が頻繁に反応するので意
外と忙しそうである。
エ●竿に出るアタリはそれぞれが強烈で、何度となく竿が海に引きずりこまれそうになるが、いずれも本命のアタリとは程遠いもので
、その度に仕掛けが切られている。
どうやらウツボの仕業らしい。
太刀魚もイカも反応が無い様で、潮の流れによる仕掛けの入れ直し作業が見ていて虚しい。
俺のぶっ込み釣りの方もアタリは無く、気が付くと根掛かりばかりで釣りになっていない。真鯛は釣りたいが、どの方向に仕掛けをぶ
っ込んでも即根掛かりという有り様だ。
ぶっ込み釣りに見切りをつけた俺は再び根魚を求めて探り始めた。
相変わらずの入れ食いが続くが、だんだんキンギョも針掛かりするようになってきた。30匹近くリリースを繰り返せばさすがのカサ ゴも大人しくなったのだろうか。
暫く釣り歩いて先程メバルを釣り上げたテトラの際まで来た時、またも強烈なアタリが来た。
先のメバルと全く同じポイントでのHITだが、今度のは更に強烈な引きでガンガンラインを引き出していく。
コイツはカサゴやメバルじゃあない。久々の黒鯛か?
すぐ近くのテトラに潜り込まれないように慎重なやりとりの末、ようやく獲物が水面に浮いてきた。
暗くてよく見えないが、とても引っこ抜けそうにないのでマッサーにランディングを要請。
そして無事堤防に降ろされた獲物は大きなメジナだった。測定してみると43cm。俺的にメジナの記録サイズ更新 だ。
よしよし、さっきのメバルとこの1匹で牛丼頂きかな。
相変わらず雨が降ったり止んだりの状況で、時間も24時を回った。俺的にはここまで満足のいく内容だったのでそろそろ睡眠に入ろ うとしたが、マッサーはまだ粘って釣る気らしい。
少しの間、俺は竿を置いてマッサーの竿の様子を見ていた。しかしイカ狙いの竿にようやく出たアタリを、奴はうまく捉えられずに痛
恨のバラシ。小型のイカが水面で水を吐き出して消えていった・・。
恐らく今宵のマッサーは運が無いのだろう。明朝のマヅメの勝負に備え、俺は雨の堤防で眠りについた。
11日。AM3:50、携帯目覚ましが鳴る直前に目覚めた。睡眠中に強まった雨に何度か起こされて明らかな寝不足だが、マヅメを 前に無事2人共起床出来た。
まだ辺りはだいぶ暗く、パラパラと雨も降り続いている中で今日の釣りを始める。
俺は初飛魚狙いの遠投サビキ釣りと、竿下での鯵狙い用サビキ釣りの2本を出した。そして昨夜は釣れなかったマッサーは昨夜からのイカ
狙いの据え置きと、奴にしては珍しい弓角での青物狙いで勝負に出た。
釣り始めて暫く経つと少しずつ明るくなってきて、どんよりした曇り空が見えてきた。すると足元に置いてある俺のサビキの竿にアタ
リが出て、22cm程度の型の良いマアジが釣れた。
マッサーが弓角を投げては巻くを繰り返している隣で、俺は朝から調子良く鯵を量産し始めた。
竿下でのサビキは調子が良いものの、俺的初飛魚を狙う投げサビキ釣りの方はアタリが出ない。タナは表層狙いで堤防の外側を流して
いるのだが、一向にウキが消し込まない。
もう一方の竿の方が忙しいので、仕掛けを入れ直す時以外は遠投サビキの竿を地に置いておく時間の方が長くなってしまった。
そのうち6時近くなった頃に、ようやく俺の遠投サビキ釣りのウキに変化が出た。
ウキが消し込んだわけではないが、ウキが必要以上に水面から浮き上がって、微妙に動いている。
とりあえずアワセをくれずにゆっくり仕掛けを回収してみると、なんと鰯が5匹釣れていた。
サイズは17cm前後のカタクチイワシで、どうやら表層に回遊してきたらしい。リリースは意味の無い(死んでしまう)魚なのでキープ
し、とりあえずはタナをキープしたまま釣り続ける。
俺の竿はそれぞれが鰯と鯵を量産して忙しいが、マッサーはここまでノーヒットである。俺的にはまだ青物は早いと思うのだが・・よ くもまぁ、そんなに釣れない釣りに粘れるもんだ。
そんな状況の中、本日初めて投げサビキのウキが波間に消し込んだ。ついに飛魚HITか!?
大きくソフトなアワセを喰らわせて、ゆっくりゆっくりリールを巻く。なかなかの重量感で、期待が高まる。
しかし釣れたのは38・5cmのゴマサバだった。うーむ・・羽が生えてないなぁ。
でもまぁ、規定サイズはクリアできているので追加点GETである。
サラサラと雨が降り続き、鯵も鰯も適量にキープできた頃、ここまでボウズのマッサーがついに動き出した。
釣れない弓角を止めて、かわりにサビキ釣りに転向したのだ。
この男、今回の釣行ではサビキなど予定に入れていなくてアミエビも持参してきていないくせに、撒き餌無しでどうやってサビキ釣り をやるのか。
・・と思ったら、ちゃっかり俺のサビキの至近距離に仕掛けを投入しておこぼれに与ろうとする体制である。これじゃあ魚が掛かった
らオマツリだっての!
しかもそれだけではなかなか釣れないとなると、ついには俺のアミエビをひとつまみ奪っては自分の仕掛けに目掛けて投入する始末だ。
天晴れ、マッサー!さすが、俺が見込んだ男だ。
だんだん竿下での釣りが忙しくなってきたので遠投サビキは回収し、2人で黙々と鯵を量産する。
鯵に混じって小型のムツやタカベも釣れてきた。何気に俺達的に初タカベだ。本物を見たのも釣ったのも初めてなので、ちょっと嬉しかっ
たりする。
そのうち針掛かりした雑魚を外すのも面倒になってきた頃、マッサーのサビキの竿に重いアタリが出た。
引き方が「イカっぽい。」とか寝言を言いながら、なんとか獲物を水面まで寄せてみると、なんと本当にイカがサビキで釣れているで はないか。
俺がタモを出して掬い、無事にイカGET。
釣れたのは胴長20cm程のアオリイカだ。しかし何故サビキに・・と思ったら、イカが掛かった針の上の針に、先程掛かって放置さ れっぱなしの5cm程のムツがついていたのだ。
イカはこのムツにアタックした際に、偶然針掛かりしてしまったのだろう。
経緯はともかく、ひょんな事からマッサー的に嬉しい初アオリイカでようやくポイントGETだ。
しかしマッサーの反撃も単発に終わり、ひたすら雨に打たれっぱなしの俺達は7:30を目処に撤収をすることにした。
2人共竿を片付けて、いつも通りに釣果の写真を撮るべく各自のキープを曝け出す。
そして俺が今回の快勝に浮かれながら自分のスカリを引き上げようとしたとき、事件が発覚した。
俺:「あれ・・?軽い・・?」
スカリを引き上げてみると、魚は無事に入っている。・・と思いきや、明らかに獲物の数が減っている。一体何が・・!?
動揺しながらもよくよくスカリを観察してみると、なんとスカリの中央部が10cm程破れているではないか。
即座に被害を確認してみると、22〜24cmのカサゴが5、6匹と、27cmのメバルが消えていることが判明した・・。
カサゴはともかく、今年初ポイントの良型メバルの損失は痛い。しかもこっそりキープしていたのでマッサーは確認していない。
俺達的な規定では、相手が確認していない釣果は無効である・・。
うああああああああ、本当に釣ったんだよ!ってか、あの時写真撮ったらフラッシュでマッサーに感付かれるから出来なかったんだよ!
初メバルは幻となってしまったが、今回のキープは俺が43cmのメジナと38.5cmの鯖がポイントになり、マッサーはアオリイ
カのみが規定を満たしたポイントだった。
規定以外では鯵と鰯を2人で30匹程度のキープ。あぁ、スカリを切り裂いた犯人は誰だ・・?
こうして今年初の牛丼杯は俺の快勝で幕を閉じた。この結果で第4回ステーキCUPも俺の1勝1分となり、ステーキも無傷で俺の物
になるコースで進み出した。
次も勝つぞ!