2005年11月5日

なんとなく焼津

(俺・ナオキ・ケンジョーさん)



 今回はマッサーの都合がつかなかった為、ナオキとその友人のケンジョーさんと一緒に焼津の釣り場へ行くことになった。
  ケンジョーさんとは初対面だったが、なんとも明るくて気さくな方だ。釣りは最近ダンゴ釣りを覚えてからハマってきたという。

 

 AM7時頃に堤防先端付近に陣取った俺達は、各自支度を整えて釣り始めた。
  今日は牛丼杯ではないので焦って勝負する必要がない。俺は根魚狙いはパスして、泳がせ釣りで生涯初アオリイカを狙ってみる。まずは餌 の豆鯵を釣るために、ナオキ達の隣でサビキ釣りから始めた。

 ナオキとケンジョーさんは2人ともダンゴ釣り一本で通すようだ。ナオキはケンジョーさんにダンゴ釣りを教えたと言って、ケンジョ ーさんの師匠を自称してやがる。

 釣り始めて1時間程経過しても、俺のサビキ釣りには殆どアタリがない。たまに魚信があったと思えばキタマクラがスレ掛かりで上が る程度で、鯵の気配はまるでない。これではメインの泳がせ釣りが始められないじゃないか。

 ダンゴ釣りの2人も同様で、俺の餌に使えるような雑魚さえ掛からない状態だ。
  朝からこれほど魚信無い日も珍しい。

 ようやく俺達的にまともな本日1匹目が釣れたのは、8時過ぎだった。
  ナオキが素早いアワセの後に難なく釣り上げたのは30cm程の黒鯛だ。とりあえずナオキには不満なサイズのようだが、それを見たケン ジョーさんは気合が入ったようだ。

 手の平サイズのメジナを数匹釣った後、ケンジョーさんも待望の黒鯛をゲット。サイズは25cm程度だが、まずはボウズを逃れたこ とに喜んでいるようだ。

 しかしなかなかアタリが出ない状況が続く。

 

 俺は竿下のサビキでは見込みがなさそうなので、仕掛けにウキを追加して投げサビキにトライしてみた。
  仕掛けを遠くに飛ばしてから少しづつ引き寄せながら探れば、豆鯵の群れに当たるかもしれない。

 しかしそれでも思い通りにはいかないようだ。暫く粘っている間に、目の前の水面に鯖の群れが回ってきた。

 お目当ての豆鯵も釣れる気配がないから、とりあえず鯖でも釣っておくか。
  道糸のウキ止めを目一杯浅くして、鯖の回遊コースに仕掛けを振り込んでみる。
  すると間もなく群れが近づいてきて、1匹の鯖が身を翻して暴れだした。同時に俺のウキも気持ちがいいほどに引き込まれる。

 このサイズになると引きもだいぶ強く、かなり楽しい。
  そして無事引っこ抜いた鯖は35cm程の良型。本命ではないが、引き応えに満足だ。

 しかしその後は鯖の群れも姿を消し、俺達的にアタリが無くなってきた。

ケンジョーさんの新記録

 とりあえず少しでも魚信があるところを探すために、3人で釣座を移動して釣り続けていると・・。

 再びケンジョーさんの竿が曲がった。

 緩やかだった表情が強張っている。

 まだ竿操作に慣れていないのか、横からナオキがいろいろと指示する。

 そして水面に浮かしたのはまたも黒鯛。しかも1匹目よりもサイズはアップしているようだ。

 無事にランディングを済ませて測定してみると35cm。ケンジョーさん的に黒鯛の自己記録更新とのことだ。
  感激しているケンジョーさんは実に幸せそうだ。

 

 豆鯵が一向に気配を感じさせない中、10時過ぎにようやく俺のウキに変化が現れた。

 ウキを消し込むほどの魚ではない・・ってことは、小魚に間違いないだろう。
  口切れに気をつけて仕掛けを巻き取ってみると、釣れていたのは12cm程のイサキだった。

 本当は豆鯵を使いたいのだが、これほど鯵が釣れない状況では仕方がない。ようやく釣れた小魚を泳がせ釣りの仕掛けにセットして、 竿下でぶら下げてアタリを待つ。

 

 しかしサビキをやりながら泳がせ釣りのアタリを待ち続けるが、全くアタリがこないまま夕方を迎えてしまった。
  ナオキ達も数回の場所移動をしたが、ナオキが3枚目の鯛を釣ったのが最後の獲物となり、終了時間になった。

 今回は残念ながら、俺の生涯初アオリイカは達成出来ず、ナオキ的にも貧果に終わってしまった。しかし客人のケンジョーさんは黒鯛 のサイズアップが出来たので、まぁ良しとしよう。



釣果



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