2005年7月30日〜31日 | 牛丼杯第33回戦 |
(俺・マッサ−・ナオキ) |
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今回は久しぶりに夜から翌日の昼まで釣ってくるというプランである。俺的にはいきなり根魚狙いに都合がいい時間だし、朝マヅメに は青物も狙えるから楽しみだ。
30日PM10:30。いつもの焼津の釣り場に着いた時は、ほぼ無風のベタ凪だった。マッサーとナオキはいつもの堤防先端に向け て歩き出したが、俺は堤防の片隅から根魚を探りながら先端を目指すことにした。
1人で堤防内側を探り始めて間もなく、いつものアタリがきた。軽く釣り上げたのは18cm程のカサゴだ。よしよし、本命からスタ ートできたぞ。かわいいアラカブを海に放ってからオキアミを針に刺し、再び仕掛けを投入する。
しかしその後も連続でヒットするものの、15〜21cmまでのサイズしか釣れてこない。キンギョも殆ど姿を見せないが、キープを 得ることのないまま堤防先端まで到達してしまった。
既に釣り始めているマッサーはエ●竿を数本並べていたが、今宵は本命たちも休日のようだ。ナオキに至っては翌日の朝マヅメに備え
て既に睡眠中である。
俺は堤防先端の周りを一通り探り、特にめぼしい釣果がないまま、翌日の朝マヅメに備えて睡眠を取ることにした。
31日AM5:00。目が覚めるとマッサーとナオキが目の前でサビキ釣りに興じていて、豆鯵を量産していた。釣った獲物は前回も 活躍した網の蓋付きのバケツに入れて、青物狙いの餌となる予定だ。
蚊に悩まされて睡眠不足気味の目をこすりながら、俺も青物狙いの支度をする。今回はまともな準備をする時間が無かったので、3.
6mの投げ竿に軽いオモリを使って豆鯵を竿下で泳がせるという釣り方でトライする。
そして竿先にアタリを知らせる鈴を取り付けて、俺も豆鯵の量産を手伝った。
空がだんだん明るくなってきた頃、俺の泳がせ釣りの鈴がHITの合図を鳴らした。すぐに竿を持って竿を煽ると、一気に突っ走る独 特の引き味を感じた。ワカナゴか?カンパチか?
ワクワクしながら海面を覗き込むと、尺程度の魚影が水面直下を横っ走りしているのが見えた。更にその魚の周りにはなぜか同じサイ
ズの魚影が数匹並走しているのも見える。一体何事だろうか。
とりあえず獲物を一気に抜き上げると、釣れたのは25cm程のカンパチだった。微妙なサイズだが、久々に釣った青物だからとりあえず
キープ。
更に同じような釣り方をで始めたナオキの竿にもHIT。こちらも同じサイズのカンパチだ。どうやら群れが来たようだ。再び俺の竿 にHITしたのは32cm。そして豆鯵を製造していたマッサーのサビキ仕掛けにまでカンパチがHIT。
しかしそのカンパチフィーバーも20分程で終了し、ナオキはダンゴ釣りに、マッサーはぶっ込み釣りに専念することにした。ただ俺 だけは粘り強く次の群れを待っていることにした。
それから間もなく、ちょっと離れてダンゴ釣りを始めたナオキが竿を曲げながら俺を呼びに来た。早速HITしたらしい。
マッサーの7mタモを拝借して掬いに行くと、なかなか獲物が上がってこない。
少々待っていると、抵抗しながら茶色い水面を割ったのは遠目に見てもなかなかのサイズとわかる黒鯛だった。
俺が無事ランディングを済ませて陸に上げると、更に大きく見える。測定の結果、47cm。
ナ:「いやぁ〜、2投目で掛かっちゃったよ。」
なんてことだ、いきなり俺的に25cmの根魚5匹分ものポイント差をつけられてしまった。同じように勝負に参加しているマッサー も、ただただ感心するばかりだ。
しかしいつまでも感心ばかりはしていられない。47cmがストリンガーに掛けられたのを見届けると、俺達もすぐに自分の持ち場に 戻ってアタリを待つ。
それから少し経つと、今度はマッサーのぶっ込み釣りの鈴が鳴り響いた。
マッサーの仕掛けは20号のスパイクオモリから5号のハリスで豆鯵を泳がせるという、底モノ狙いである。何がHITしたのだろうか。
とりあえず見に行ってみると、23cmほどのワカナゴが釣れていた。ワカナゴも底で掛かるものだったかな・・?
まぁ、規定サイズには及ばないので、俺は安心して自分の竿の前に戻る。
しかし間もなく、再びマッサーの鈴が忌々しく鳴り響くと、今度は尺オーバーのカンパチが釣れたようだ。念のため測定してみると、 34cm。ギリギリ規定サイズ以下だ。
さらに間髪入れずにナオキがタモを要請している。急いでランディングに向かうと、今度は30cmのメジナを釣りやがった。どうや らダンゴ釣りの方は外道が少なくて、すこぶる釣りやすいようだ。
このままではいかん・・。俺は泳がせ釣りの仕掛けを放置して、根魚を探りだした。なんとかメバルを釣って、少しでもポイントを稼 がなければ。
俺が根魚狙いに動いている間、マッサーはぶっ込み釣りの合間を縫って投げ釣りも敢行した。手軽なキスで堅実にポイントを稼ぐ腹で ある。
しかし結局、俺もマッサーも得点に繋がる釣果は得られないまま終了の時を迎えてしまった。そして終わってみれば今回の牛丼杯はナ
オキの完勝だった。
重そうに水面から引きずり出したストリンガーには、またも高得点の獲物たちが顎を連ねている。
今回の牛丼杯はナオキの一人勝ちで、次点の俺とマッサーは無得点の寂しいドロー決着。ステーキCUPの第2戦としてもドローとい う結果に収まり、帰り際に俺とマッサーでナオキに一食奢って今回の勝負は完結した・・。