2005年2月13日

牛丼杯第27回戦

(俺・マッサー)



 久しぶりの牛丼杯は俺の希望で小川で執り行う事となった。今夜のディナーとステーキを勝ち取るため、俺達は薄ら寒い朝から釣り場 に向かった。

 

 AM7:45。釣り場に到着。今日は大潮直後の中潮で、今頃がちょうど満潮の時刻だ。空はどんよりと曇っているが、風は無風なの で釣りやすい状況だ。俺は仕掛けをセットして早速動き始める。

 堤防をしばらく歩いてから俺が真っ先に狙ったポイントは・・そう、あの主の棲むポイントだ。最初にバラして以来何度となく取り 逃がしているから、今回こそは・・。
  歩きながら餌を針に刺してきた俺は、ポイントに着くなり一気に仕掛けを送り込んだ。

 そして仕掛けが棚に到着した頃、俺の仕掛けがズルズルとゆっくり引きずり込まれていくのを感じ取った。奴だ!1 投目から来やがった!
  渾身のアワセを食らわせて一気に頭をこっちに向かせるべく竿を煽る。やはり重い!俺の短竿が胴のあたりから曲がりだす。なんとかポン ピングで強引に奴を手繰り寄せようとするが・・またしても一気にノされて根に潜られてしまった・・。こうなったら持久戦だ。警戒を解 いて出て来るまで待ってやる。

 5〜10分程待っては手元から伸びる道糸の先の様子を見てみる。しかし何度待ってもまるで動く気配は感じられない。さすが大物 といったところか。それくらい警戒心が強くなければそこまで成長する前に釣り上げられてしまうだろう。まだまだ待ってやる。
  ・・しかし1時間経っても奴は動く気配が無かった。いろいろ思うところはあったが、さすがに根負けした俺は自らラインを強引に引っこ 抜いた。ハリスの途中で切れて戻ってきた仕掛けは根ズレでボロボロだった。あぁ、またバラしちゃったよ・・。次はもっとゴツイ竿や仕 掛けでトライしよう。この仕掛けじゃあ無理っぽい。

 

 主捕獲には失敗したものの、俺は懲りずに同じポイントを探ってみる。すると早速18cm程のカサゴが釣れた。本日1匹目の本命を リリースしてさらに同じポイントに仕掛けを送り込むと、今度は20cm程のメバルが釣れた。今日は根魚でサイズが出そうかな?メバル も海に放って更に続ける。
  しかし次の1投で23cm程のタカノハダイが釣れてからは、ポイントを移っても移っても殆ど反応がない貧果タイムに突入してしまった。

 

 貧果というよりも生命反応がないまま午後になった。マッサーは堤防の外側を向いて団子釣りに勤しんでいるようだが、釣果は特に無 いようだ・・と思ったら、なんと奴のスカリー捜査官が海に吊るされているではないか!焦りを隠すことなく俺はマッサーの捜査官を水面 から引き揚げる。
  すると中に入っていたのは18cmほどのカサゴとベラだった。ぉぃぉぃ・・。

マ:「あまりに釣れないし、ベラってけっこう美味いって聞いたから・・。」
俺:「小骨がキツいぞ。ってか、スカリにベラをぶち込む奴初めて見た・・。

 しかしマッサーにとってカサゴだろうがベラだろうが、大切な1匹だ。奴はキープするなら4匹単位でなければ家族で争いが生じるの で、今日みたいな日にキープするなら形振りかまっていられないのだろう。マッサーのスカリー捜査官が実に哀れに思えてきた俺は、奴の 家族分のキープを手伝ってやることにした。

 2人共まるで釣果があがらないまま、ついに日が暮れてきた。少々風が出てきたが根魚釣りには絶好の時間帯が来たので、俺は夜型の 攻め方に切り替える。
  暗くなってからはボチボチ釣れるようになってきたものの、いつものような爆釣モードには至らない。そして堤防の外側で23cmのメバ ルを釣った頃に視界が限界に達したので、マッサーのキープ分だけ調達して今回の勝負が終了。

 

 今回の牛丼杯は貧果のドロー決着となり、ステーキCUPの勝率も2勝2敗3分けで五分のままだ。ステーキ確定まで残り3戦。今回 は俺がステーキを食う!

 

貧果



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