2004年12月12日

リベンジ

(俺・ミハラ)



 今回は久々にミハラと2人での釣りだ。ここ最近は専らエギングに徹していたミハラだが、根魚釣りにもTRYすることになった。釣 り場は今回もまた小川だ。俺が先週バラした獲物を回収したいがために、ミハラも巻き込んでのリベンジだ。

 

 AM8:30。釣り場に到着。空は曇っていて、東の風がやや強い状況だ。釣り難さはあるが、今日も他の釣り人の姿は無く貸切状態 なので、ゆっくりと支度をして釣り始めた。
  俺は今日は根魚一本狙いで、ミハラはとりあえず餌木を投げる。上手くいけばイカの写真を撮ることもできるだろう。ミハラのエギングに も期待しながら、俺は穴を探る。

 釣り始めて30分ほど経過。ミハラがすぐ近くに居る状況だが、なかなかいいところを見せられない。アタリは頻繁にあるのだが、そ の殆どがキンギョばかりでカサゴは少ないのだ。そのカサゴも今日はまだ18cm程度までの小物ばかりで、キープには至らない。
  熱をいれて探っているうちに、2人の距離は遠ざかっていく。

 

 20cm程のカサゴを1匹だけキープという貧果のまま10:30を迎えてしまった。俺はやや焦りを感じながら、ついに先週大物を バラしたポイントに到達した。期待と不安が入り混じる心境でオキアミをつけた仕掛けを下ろしていく。

 そして仕掛けを下ろしていると、中層のあたりで再びあのアタリが来た・・!1投目で来たので、もう俺の頭の中はリベンジ達成しか 考えていない。やはり結構な引き応えを見せてくれる。カサゴか?
  ・・しかし2回、3回と根に入られる度に徐々に違和感を覚えてきた。ちょっと先週の奴よりも軽いんじゃ・・?

 そしてようやく水面まで相手を浮かせて、俺はちょっと落胆した。正体は22cm程のソイだったのだ。
  (え〜・・絶対違うよなぁ・・?先週の奴じゃあないよなぁ・・?)
  サイズの割によく引いて楽しませてもらったが、やはりあの時とは重みが違う。きっとまだいるはずだ。俺はソイをスカリにぶち込んで、 同じポイントを入念に探った。

 しかし1時間以上探ったが、ついにそのソイ以上の獲物は釣れなかった。奴も一週間の間に、移動してしまったのだろう。残念だが仕 方がない。俺はポイントを移して、探り続けた。

 しばらく経って、ミハラが近づいてきた。どうやらエギングも不発だったようだ。風は相変わらず東風で勢いも衰えていないので、い い加減竿をしゃくるのが疲れたんだろう。ここからミハラも根魚狙いに変更することになった。

 俺はひたすら堤防とテトラポッドの隙間の穴を探っているが、時々キタマクラやベラが混じってくる。12月にもなればベラやフグ系 の外道は収まってきてもいい頃だと思っていたが・・テトラの隙間から釣れてくるなよ!まだ冬になっていないのか?
  ミハラは慣れない餌釣りのせいか、大雑把な探り方をしているように見える。アイツの方を見るたびに20cmオーバーのベラを掛けてい る。どうもカサゴの数も出ていないらしい。

 今回も貧果を覚悟し始めた頃、俺の竿に良型を思わせるアタリがきた。メバルともカサゴともとれない引きで上がってきたのは25c m程のノドグロ(地方名)だ。久しぶりに釣った感じだ。そうだ、この魚こそ冬の魚だ。やはりもう冬なんだなぁ。

 

 その後、俺は22cmのカサゴを追加して今日の釣りを終了。ミハラも最後にちょっとだけエギを投げていたが、ついにイカを釣るこ とは出来なかった。俺のキープは根魚5匹。俺のリベンジに付き合わされたミハラは残念ながらキープ無し。
  結局今回の釣りは俺のリベンジ失敗のうえに貧果という、なんとも締まらない結果になってしまった。そろそろまともな釣果を出さなけれ ば・・。



釣果



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