2004年10月31日 | 牛丼杯第22回戦 |
(俺・マッサー) |
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AM8:30。曇り空の下、久しぶりに小川の釣り場に到着した。前日からの雨の影響で海は濁っているが、それほど荒れてはいない
。今日の天気は雨ということで、雨具を持参しての勝負だ。
今回も俺は根魚専門、マッサーは浮きフカセ一本で釣る。
マッサーが外海に面したテトラの上に移動して釣り始めた頃、俺は堤防とテトラの隙間から本日1匹目のカサゴをGET。竿を出し始
めて約30分でやっと釣れた1匹目は、15cmの小物だったのでリリース。しかしなかなか後が続かない。
雨の影響のせいか俺が攻めたいポイントは、水面を漂うゴミ達に阻まれていて釣り辛いのだ。ゴミの少ないポイントを選びながら、一つ一
つ探っていく。
しかし魚信はあるのだが、そのうちの8割程はキンギョからのもので、あとはチビカサゴばかり。なんだかキンギョカーニバルになっ
てきたので、10時をまわった頃に攻め方を変えてみた。
テトラポッドのない、堤防のヘチ沿いを探りだしてみたのだ。
そしてしばらくフグの猛襲に耐えていると、なにやら変わったアタリがきた。“カンカンッ・・”ってカンジの明確なアタリだ。慣れ
ないアタリだったので、1発目は餌を取られてしまった。
すぐにオキアミを針に刺して同じ所に放りこみ、同じアタリが来たので適当に合わせをくれると、今度はHIT。釣れたのは手のひらサイ
ズの石鯛だ。久しぶりに釣ったな・・と、思いながらリリース。
とりあえず同じ場所でもう1投してみる。すると間もなく、今度は懐かしいカンジのするアタリがきた。
「このポイント、オイシイかも。」などと思いながら絶妙なタイミングでアワせると、結構な引き応えがする。
水面を覗きこみながらリールを巻いていると、浮いてきたのは久しぶりに見るカワハギだ。しかもなかなかのサイズだ!
俺:「やったぁ〜・・ヒッヒッヒッ・・。」
久しぶりに手のひらを上回るカワハギを手にして、俺としたことが独り言まで漏らしてしまった。多分人には見せられないような顔に なっていただろう。マッサーからは離れたところにいるから、気付くまい。こっそりスカリを下ろして本日初キープだ。
しかしその後はポイントを移ってもカワハギの気配は感じられず、時間は昼を過ぎていった。
15時過ぎになって、マッサーの様子を見に行ってみた。
相変わらず足場の悪いテトラの上で、濁った海に公害コマセを散布している。こっそり後ろから見物している限りでは釣れている様子はな
い。
そのうちマッサーも手を休め、堤防に上がって休憩タイムになった。
マ:「ダメだ、全然釣れる気がしない・・。少し時間を空ける。」
俺:「何も釣れないのか?」
マ:「20〜23cm位のメジナなら、12、3匹釣れてるけど・・。カサゴは釣れたか?」
俺:「ダメだな。20cmのも殆ど釣れねぇよ。キンギョが大漁だ。」
どうやらマッサーにはポイントに結びつく釣果は出ていないようだ。・・よしよし、このまま黙って時が過ぎれば俺のカワハギ君で牛 丼頂きだ。
しかし・・マッサーがおもむろに俺のスカリの方に近付いていき・・。
マ:「スカリの中見てもいいか?」
俺:「な何も入ってねーよ!最後のお楽しみでいいだろ!」
見てもいいか?・・と言いながら勝手に俺のスカリを引き揚げるマッサー。そして一目で20cmオーバーとわかるカワハギを見ると ・・。
マ:「ぉおぅ、でっかいキタマクラ釣ったなぁ〜・・・この男、油断も隙もねぇな!」
最後まで黙っているつもりの釣果がバレてしまった。そして「こうしちゃいられねぇ。」と言い残して、マッサーはいそいそと釣り場 に戻ってしまった。
しかしそれから間もなく雨が降り始め、その勢いはかなり激しくなってきた。俺達はそれぞれカッパを着用して釣り続けていたが、1 8時を回る頃、視界も効かなくなってきたので撤収。
今回やっと、久しぶりの勝利をあげた俺はカワハギ23cmと、規定以下の微妙なサイズのカサゴを2匹キープ。マッサーは21〜2 3cmのメジナを4匹(家族分)キープで終了。全体的に貧果ではあったが、結果オーライということで、帰りに一食頂いて帰宅した。