2004年4月25日

開拓のつもりが・・

   (俺)



 目覚めたのは昼頃で、天気が良いし予定も無いから海に行くことにした。冷凍庫からオキアミのパックを取り出して車に乗り込む。
  ここ最近陸っぱりの釣り場の開拓を怠っていたから、たまには大井川方面へ行ってみよう。実は大井川港の近くに以前から目をつけてい る所があるのだ。

 しかし目的地に着いて釣り場の様子を見ると、お目当てのポイントは見事に干上がっている。
「アレ・・?」
  どうやらど干潮の時間に当たってしまったようだ。俺としたことが潮見表を見るのを忘れていた。30cmでも水深があれば釣りになる のだが、これでは不可能だ。仕方がないので焼津方面に移動する。

 新小川港の脇から強引に車で乗り入れて着いた所は青峰前だ。とりあえず竿とエサを持ってポイントまで歩く。

 ここは2年前まで根魚天国だったが、埋め立て工事の影響で潮は淀み、魚達は殆ど居なくなってしまったポイントだ。

 暫くぶりにここへ来たのは、ここは干潮時の方が釣りやすいという事と、その後の魚影を確認してみるという理由だ。

 1つだけ残っている短くて浅い堤防に着くと、2台のチャリンコとオッサン×2が寝ている以外に人影はない。30秒で仕掛けを 作って、解け始めたオキアミを袋から出す。

浅い所のカサゴは黒っぽい

 ところが、長い間自宅で保存してあったのでだいぶ黒く変色している。おまけに変質していて、針に刺して海に放り込むと浮いてしま う始末だ。

 その様子を見て少しだけ頭痛を感じたが、一応竿を出してみる。

 やはり殆どアタリがない。たまに反応があっても15〜20cmのギンポばかりで、本命が全然来ない。

 そのうち投げ釣りの爺さんが来て釣り始めた。

 爺さんの話でもこの場所は釣れなくなったという。じゃあなんでこんな所に来たんだろう・・って、俺も他人のことは言えないか。でも その爺さんは小型ながらキスを4匹釣りやがった。

 暫く粘ってようやく俺にも本命のアタリが来た。15cm程の小さなカサゴでかなり暗い色をしているが、とりあえずボウズは逃れた。

 なんだか半年ぶりくらいに釣った気がした1匹だったが、リリース。しかしその後はギンポ釣れずに16時頃撤収した。

 青峰前の根魚は壊滅に近いので、そっとしておいてあげよう。







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