2015年11月6日 | 罰当たり釣行 |
(俺) |
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この週末も穏やかな予報の中、仕事が長引いて早朝のジアイを逃してしまいそうな勢いだ。
今週も既に充分働いたので、今日は最低限の仕事だけ済ませたら一足早く退勤させてもらおう。
そんな訳で、少々遅くなったAM6:45頃、明るくなったホームの海岸に着いた。
予報通りのベタ凪&無風。それに陸っぱりには釣り人の姿は無く、沖も見慣れないプレジャーボートが一隻のみという良い環境だ。
出遅れた分を取り戻すべく、急いで支度を進めて7:10頃には出港準備が整った。
サンダル&短パンでは少々厳しくなってきたので、足元の装備はレイブンパンツを選択するようにした。
一人静かに行動を開始すると、魚探にはやや多めの反応が映る。
とりあえずは比較的浅いポイントでエギを流してイカでも狙ってみようか。
水深30mに達したラインで久しぶりのティップランを敢行してみると、潮は北から南へと程良く流れているようだ。
しかし海底付近を重点的に3回程流してみたが、反応を得られなかったので早々にメインの餌釣りに移行した。
水深40m位のポイントまで移動して、本来の餌釣りの仕掛けを用意する。
時間は7:40になる頃だが、今頃会社ではまだ作業が終わってないかもしれないな。
そんな事もチラッと過りながらも、オキアミを付けた二本針仕掛けを海底の反応に目掛けて投下する。
すると程なくして竿先に微弱なアタリが出た。
少し間を置いてアワせると軽い手応えだったが、仕掛けを巻き始めるとすぐに重い手応えが加わった。
食い上げか?それとも追い食いか?
とりあえず回収すべくリールを巻くが、そこそこのサイズの獲物のようだが引き応えは変だ。
そして仕掛けが上がってきたので海面を覗き込むと、上の針には10Cm程の銀白色の小魚と、下の針には50Cm程のエソが喰い付いていた。
なんだ〜・・と落胆しつつも引き応えに納得。テンビンを回収してハリスを手繰る。
すると水面際でエソが暴れ、振り回された上の針の小魚は針が外れたようだ。正体を確認しておきたかったな。
尚も元気なエソを引き上げるべく、大人しくなるタイミングを見計らってハリスを寄せていくと・・。
上の針まで回収して、あと一息で獲物も回収となった瞬間にエソが走り出した。
「あ、ちょっ・・!」
“ドブッ”(ファイナルファイト風)
痛みに反射してハリスを手放して右手を見ると、親指には上の針が強かに喰い込んでいた。
更に逃げ出そうと暴れる50Cmクラスのエソのパワーが、ハリスを張ってダイレクトに傷口に追い打ちを掛ける。
激痛を堪えて無理矢理獲物を引っこ抜き、指に刺さった針を抜くべく様子を見るが、とても自力では外せない深さまで刺さってしまった。
ぐああ・・まだ釣り始めて間もない時間にこんな事態が起きるとは。
足元に横たわるエソを恨めしく眺めながら考える。
傷口からの出血は知れているが、このまま釣りを続けるにはかなり不自由だ。とはいうものの、釣り始めて早々に退却するのも億劫だし勿体ない。
結局、仕掛けは切って新たに作り直し、刺さった針は抜けないのでそのまま釣りを続行する事にした。
刺さっている針がどこかに触れると激痛を発するので、右手の動きにはかなり神経を使う事になるが仕方がない。
憎らしいエソも慎重にリリースして仕掛けも改めたが、快晴の空とは裏腹に気分の晴れない釣行に早変わりしてしまった。
こうなったらたくさん釣って気晴らししたいところだ。
しかしアタリを求めて転々と探り回るが、水深80m位の俺的な深場からいつものエリアまで回ってもまともな獲物が掛からない。
そのうちにだいぶ陽が高くなってから、海面にナブラが現れた。
久々のナブラに興奮した俺は餌釣りから疑似餌に切り替え、表層の魚影を狙ってジグを投入した。
・・が、浮いている魚達はジグに無反応なので、少し下の魚群に狙いを定めて誘っているとHIT。
青物の引き応えを堪能してから釣り上げたのは35Cm程の鯖だったが、針を外して次を狙っている間に脱走された。
更に鯖達に混じって同サイズの鯵も釣り上げたがこれも同様に脱走。最早このカヤックの構造的な問題だな。
釣り上げる度に一匹毎血抜きしてクーラーBOXに移していたら書き入れ時を逃し兼ねないというのに。
結局久々のナブラ祭りは多数の青物をHITさせる事が出来たものの、大半がバラシ若しくは脱走で逃してキープは鯖一匹のみだった。
それにしても表層のナブラは何に夢中になっていたのか。
・・と思ったら、カヤックの周りに透明なシラスがチラホラ見える。なるほど、ジグには反応しない訳だ。
ナブラも沈静化してからはそのまま海底をジグで探り、なんとかキープサイズのホウボウを一匹釣ったところで終了。
帰り際に病院をたらい回しにされながら、ようやく刺さった針をブチ抜いてもらう事が出来た。
動揺していた影響で殆どの場面で撮影を忘れてしまい、おまけに土産も少なかった事は、決して仕事を早上がりした罰だとは認めたくないところだ。