2015年10月9日

HP設立11周年記念釣行

(俺)



 今年もいよいよ秋になり、恒例の遠征の頃合いになってきた。

 今回も古くからの馴染みのエリアでカヤックによる記念釣行とする。

 

 仕事帰りのまま伊豆に向けて車を走らせ、AM7:30頃に目的地に到着。

 久しぶりの現地は快晴で港内の海面もベタ凪のようだが、強い台風が北海道付近から離れている最中という事で、この辺りも 未だ海面に影響が残っているという予報だ。

 とりあえず人気の無い駐車場で支度を整え、スロープはスルーして近くの低い岸壁から出港した。

一年ぶりの景色

 先ずは港外の様子を見て、無理そうなら港内の深場で様子を見るという方針でいこう。

 少し漕いで港外の様子が見えるところまで出てみると、風は無いが少々波が高いようだ。

 しかし港の出入り口付近まで行ってみると、それほど影響が無い程度だとわかった。

 港内から出た俺は航路から距離を取るように、陸寄りのコースで少し進んでみた。どうやら釣りは問題無く出来そうだな。

 最初はこの陸寄りの水深15m付近で釣り始めてみよう。

 今回は随分熟慮したものの、何を思ったのか餌釣りはパスして疑似餌だけでTRYする事にしてあるのだ。

 そんな訳で海中の根と平坦な海底との際を狙ってジギングを開始した。

 波は少々高いが、予報によると時間の経過と共に快方に向かう事になっているので、それをも期待しながら釣ろう。

 1発目の反応がなかなか来ないので、同じポイントを維持しながらエギやパワーイソメなる商品も試してみるが、思い通りに 反応が返ってこない。

 1時間程粘ってもダメだったので、少しずつ港から離れて水深を稼ぎながら反応を探していく。

 周囲の様子は充分に観察しているが、他の漁船達は随分沖で固まっていて、この時間帯で往来する船舶は皆無のようだ。

一年ぶりの景色

 漁師達は何を狙っているのだろう。

 近くの海面には鳥山もナブラも見えず、青物の気配も無い。

 魚探には幾多の反応が映し出されるが、俺の疑似餌に反応する事は無く、不毛な時間帯が続く。

 ああ〜やはり餌釣りにしておくべきだったかなぁ。

 待望の1発目に餓えながら転々と移動していくと、沖にある比較的大きな島の存在感が気になるようになってきた。

 相変わらず船舶の往来が無いし、波にも慣れてきたのか治まってきたのか、普通に進める状況だ。

 よし、今年もあそこまで行ってみようか。

 沈み根や小さな島を伝って、航路を遮る距離を最短になるように急いで漕ぎ進めた。

 そして周囲と魚探のモニターを交互に確認しながら10分程で目的のエリアに到達。

 幾つもある岩に打ち付ける波は少々激しいが、漁船達からはまだまだ遠い。

 去年の実績を思い返しながら、再びジギングで探り始めてみる。

一年ぶりのアカハタ

 そして9時を過ぎた頃、ようやく待望のHIT。

 手応えはイマイチだったが、それでも期待しながら巻き上げてみると、25Cm程のアカハタが掛かっていた。

 サイズはともかく、ようやく伊豆の魚に会えて一安心だ。

 リリースしてサイズアップを狙う。

 その後同型をもう一匹リリースし、10時を過ぎた頃にキープサイズらしき手応えがHIT。

 巻き上げてみると30Cm程の赤い魚影が上がってきたので、ようやくアカハタのキープかと思ったが・・。

 近くで見たらなんとアカハタではなくヒメジの様な魚だ。

 おっ・・オジサン?

 初めて釣ったな。もっと南方系の魚だと思っていただけに意外だったが、この系統は食えるだろう。オッサンがオジサンを食 ってやる。

 それにしてもヒメジの類がジグに喰ってくるとは。

 更にそこから少し間を空けて30Cm程のアカハタを釣り上げ、キープに追加。

オジサンという名の魚

 アタリが遠のく度に他の疑似餌も試しながらも、結局はジギングでしかHITさせられないようだ。

 それでも30分に一回程度アカハタがHITしてくれる。

 そして昼近くなった頃には35Cm程を釣り上げたが、ノジメの最中に暴れてナイフが落下。

 長年愛用してきたナイフの損失にショックは大きく、この後釣る魚達の血抜きや鮮度保持も出来なくなってしまった。

 昼を過ぎて一旦陸に戻って休憩し、もはやベタ凪になった海へ再び出港する。

 疑似餌縛りの釣行とはいえなんとか釣りにはなっているので、土産増産を賭けてラストスパートだ。

 相変わらず船舶の往来が無い静かな環境なので、手漕ぎの俺でも釣り易い状況が続く。

 しかし陽も高くなってさすがにアタリが減り、努力と忍耐の時間帯となってきた。

 そしてぽつりぽつりと小型のアカハタをリリースした後、14:20頃に35Cmクラスを追加したところで終了とした。

 

 今年も一応は遠征らしい魚種を釣る事は出来たが、獲物の種類やサイズに乏しかったので特に盛り上がる展開を見ないまま終 わってしまった感がある。

 行動範囲も去年とまるで同じなうえに餌釣りを外したので、余計に目新しさに欠ける内容になったのだろう。

 なんとか好天には恵まれたが、次の機会はもう少し釣行エリアを変えて、餌釣りをメインにTRYしてみたい。

 

吐き出したタコと一緒に





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