2015年10月3日

珍魚と貧果

(俺)



 渓流釣りのシーズンも終わり、海の方では色々な魚が狙える時期となってきた。

 穏やかな予報をアテにして今回もホームの海岸へ行ってみよう。

 

 AM5:30頃、まだ薄暗い浜辺で支度が整った。空は晴れているようだが、近頃はすっかり日の出が遅くなったな。

出港時

 今日は土曜日だが陸っぱりの疑似餌師達は割と少なく、沖の方も独壇場の様子だ。

 少々西風が気になるが波は低いのでスムーズに出港した。

 岸から離れたところで魚探を起動し、仕掛けを組む。

 今回も餌釣りと疑似餌の二本立てだが、どちらをメインにするかは決めていない。とりあえず挨拶代わりにジグ&サビキで様子を 見てみよう。

 魚探に適度な反応がなかなか映らない中、海上にも気を配るが、今日もナブラや鳥山は見えない。

 なんだか今シーズンはあまり青物に縁が無かったイメージだが、このまま終わってしまうのだろうか。

 暫し反応を探し回ったが、なかなか見つからないので適当に釣り始めてみる。

 潮は適度な速度で南へ流れているようだが、闇雲に探っている疑似餌には一向に反応が出ない。

 しかしそれでも粘っていると、海底の小規模な変化があったところでようやくHIT。

 手応えはイマイチだが、無事に釣り上げてみると25Cm程のハタだった。

リリース済み

 オオモンハタの幼魚のようだが、小さいので撮影後にリリース。

 そして後が続かなかったので、程々に餌釣りに移行する事にした。

 いつもの水深40m前後で、潮も特にキツくないので錘は60号で充分だ。

 自作の2本針仕掛けにオキアミを刺して海底に送り込む。

 少しずつ移動して探っていくと、竿先にアタリが出てHIT。

 これもまた中途半端な手応えだったが、水面まで寄せてみると30Cmに満たないホウボウが掛かっていた。

 キープサイズに届かないのでこれもリリースする。

 とりあえず魚が釣れたので同じポイントで続けていると、再びHITした。

 今度は軽い手応えだが、上がってきたのは見慣れないシルエット。回収してみると初めて見る魚だ。

 一見してコショウダイの幼魚かな?とも思ったが、小さいのでリリース。

一属一科の珍魚

 後の調べでチョウセンバカマという珍魚だったようだ。

 美味らしいがサイズも小さかったし撮影しておいただけで充分かな。

 更にその直後、キープサイズの強烈な引き応えでHITしたが、中層で針が外れてバレてしまった。

 青物ではなかったが、正体を見たかったな。

 それからはアタリが遠のいたのでまた移動して探り釣りに移ったが、キープすべき獲物は釣れないまま陽が高くなってきた。

 相変わらず穏やかな海面だが、沖に出てくる者は他に来ないので広々とした海面を満喫出来る。

 潮の流れも朝から変わらないが、餌釣りの反応が途絶えたので再び疑似餌に転向した。

 魚探には稀にベイトらしい反応が出るようになったが、規模が小さいので長くは狙い続けられない。

 それでも海底付近をしゃくり倒していると、ようやくキープサイズの重みでHIT。

 引き応えからしてレギュラーサイズの赤くて角ばった奴と予想出来る。

 そして無事に釣り上げたのは予想通りのホウボウで、ようやく土産を一つ得る事が出来た。

 撮影してからノジメ&血抜きでクーラーBOXにぶち込む。

 その後暫く経ってから同型と思わせる獲物を掛けたが、途中でバレてしまい土産の追加はならず。

 少し波が立ってきた9時頃に帰還とした。

 

唯一の土産





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