2015年2月28日 | クラゲ達の下で |
(俺) |
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2月も半ばに差し掛かった頃からようやく暖かい日が続くようになり、なんとなく静岡県中部地域は春の兆しが感じら れるようになってきた。
しかし週末は毎週のように爆風に邪魔されたりして、ようやく今回、1ヶ月ぶりのKFに漕ぎ着けた。
AM7:45頃、ホームの海岸で支度が整った。
快晴に恵まれた浜辺に釣り人の姿は無く、沖には既にカヤックとプレジャーボートが一隻ずつ出ている。
ベタ凪の海面で潮目が多数入り混じっている中、静かに出港していつものポイントへ向かう。
今回もいつも通りメインの餌釣り用と、サブで疑似餌用で計2本の竿を携行している。
程なくして目指すポイントに到達した。早速メインの餌釣りから始めてみよう。
最初の水深50m程のポイントへ仕掛けを降ろしてみると、上層の潮は緩いものの下の方では北から南へと速く流れて いるようだ。
とりあえず海底をキープしながらアタリを待つが、なかなか反応は出ない。
釣り始めて1時間程経過し、下の方の潮も緩くなった頃に仕掛けを上げようとしてみると、ようやく重みが掛かった。
・・が、このパターンはウミヘビに違いない。
リールを巻き上げている間にも感じる重さと手応えは、もはや慣れたものだ。
そして80Cm程のアナゴ型をリリースし、仕掛けを修繕して移動する。
その後も反応が乏しいまま時が流れ、次の獲物が釣れたのは更に40分程経過した頃だった。
イマイチな手応えで浮かんできたのはオニカサゴ(一般的)の幼魚らしき魚だ。
この魚もよく釣れるが、今までこの海域で釣っていてコイツの親とみられる種類には会った事が無い。
もしかしてこれが実は成魚の種類なのか。
どちらにしてもキープサイズに満たないのでリリースする。
イカン、今日は渋い日なのか。土産を得ないまま既に10時頃になってしまい、先に釣っていたカヤックも上がってし まったようだ。
とはいうものの、天気はまだまだ穏やかだし急いで帰る理由も無いので、目一杯粘る気力に変化はない。
魚探を見てみると海底付近の反応などはまるで映らないが、上の方にはノイズが掛かったように何かが映っている。
何か小魚でも居るのか・・と、海面を覗き込んでみると割と大きなクラゲが至る所に見える。
これは定置網の水揚げも大変な事になっていそうだな。
更に転々とポイントを探り続け、30分程経った頃にようやくまともなアタリが竿先を叩いてくれた。
巻き上げる途中にも何度か抵抗が続く程良い手応えの正体は、35Cmのアマダイだった。
ようやく土産をGET出来たな。
ノジメして撮影も済ませてクーラーBOXへぶち込み、同じポイントで次を狙う。
・・しかし餌が盗られたり、クラカケトラギスの若魚が連釣したりと、キープサイズは続かない。
今日はトラギスでもサイズが出れば持ち帰りたい心境だが、こんな日に限って20Cm迄のサイズばかりだ。
土産を追加出来ないまま11時を回り、徐々に遥か沖から帰還してくる船達が目立ってきた。
南風も少しずつ存在感を増し、そろそろ帰還の心構えが必要な頃だな。
帰り際にちょっとだけ疑似餌をやってから上がろう。
メインの竿を片付けて疑似餌の方を準備してから戻る方向に移動し、ハタやホウボウの実績があるポイントに立ち寄る。
しかしジグ&サビキを投下してみると、何時の間にか北から来る潮が速くなっていて、投下したラインがみるみる斜めに 沈んでいく。
こんな調子では落ち着いてやってられないな。仕方が無い、止めて帰還しよう。
どうにか着底した仕掛けを回収すべく、仕掛けを巻き上げる。海上の南風もそこそこ育ってきているのでパドリングも忙 しい。
・・が、リールを巻き始めてすぐに、違和感に気付いた。竿先に大きなテンションが掛かっている・・?
なんと、こんなタイミングで、しかも疑似餌一発目で何かがHITしたようだ。まだ使い慣れていないこの疑似餌用ロッ ドは柔らかいので気付かなかった。
なかなかの重みと、風で流される艇の調整との狭間でなんとか巻き上げてみると、掛かっていたのは暫くぶりとなる尺カ サゴだった。
よしよし、最後の最後で良い土産を得られたな。
悪化の一途を辿る海面から離脱し、無事に上陸したのは11:40頃だった。
一カ月ぶりのKFは天候に恵まれて土産も得られたが、新しい釣りにはTRY出来なかったので次に期待しよう。