2015年1月9日

2015初釣り

(俺)



 今年もようやく穏やかな休日が巡ってきたので、カヤックを使っての初釣りに赴く。

  冷たい朝焼けの中

 仕事明けにホームの海岸へ直行すると、まだ薄暗くて月が煌々と輝いていた。

 気温は1℃とかなり冷え込んでいるせいか、釣り人どころか散歩の人影すら見当たらない。
  しかし海は風も波も穏やかなので、迷わず支度に取り掛かる。

 そして冷たい朝焼けに見守られて支度が整い、AM7:00頃に無事に出港する事が出来た。

 水面を漕いでいると、水温の方が高いせいかカヤックから仄かに暖かさが伝わってきて案外快適だ。

 魚探には稀に回遊魚らしい小規模の反応が見られるが、とりあえずいつものエリアまで進む。

 今回も餌釣り用のメインで使っている竿1本だけを携行してきているので、底物狙いの餌釣り一本である。

 目的のエリアまで到達したら魚探の反応は気にせずに、いつもの仕掛けを準備して早速釣り始める。

 水深は深くても70m程度までの範囲だが、今使っている魚探の性能ではその水深は海底付近の画像が不鮮明になっ てしまうので、魚群を見つけてから釣るという方法は不可能なのだ。

 そんな訳で闇雲に海底を攻めてみると、今日は潮が緩いようだ。

外道はそれなりの活性だが

 錘が海底を叩く時の感触から察すると、泥と砂地の中間くらいの感覚だろうか。

 障害物に乏しいポイントなので、ゆっくりと流しながらアタリを待った。

 そして釣り始めて20分程経ってようやくアタリが出てアワせると、なかなかの重量感に期待が高まった。

 ・・が、引き応えの質感が何か良くない感じがする・・。

 仕掛けを巻き上げてみると、上がってきたのはお馴染みの茶色い長モノ(アナゴ型)であった。
  うひー、ろくでもない年明けだな。

 外道は釣り上げずに水面でハリスごと切り捨て、少し移動してから仕掛けを作り直して再び釣り始めた。

 なかなか反応が渋い中、再びアタリが出て釣れたのはオキトラギスだ。

 これも安定の外道だが、やはり小さいのでキープには至らない。

 その後もぽつりぽつりとクラカケトラギスも混じって釣れたが、どうもいつもの外道達ばかりでぱっとしないな。

 そんな状況の中、移動した先で仕掛けを投下した時に竿先に異変を感じた。

 リールから出ていくラインが中途半端な水深で止まって竿先が乱れたので、仕掛けを回収してみると何かが掛かってい る感覚だ。


キープには至らず 謎の小魚再来

 これは期待出来る手応えかと思いながら無事に巻き上げてみたら、釣れていたのは30Cm程の微妙な型の鯖が2匹掛 かっていた。

 これは持ち帰るにはイマイチ面倒なサイズだな・・。

 結局鯖は2匹ともリリースし、改めて海底を攻めたがなかなかアタリは続かない。

 更に移動した後もまともな反応は出なかったが、少し経って釣れたのは朱色の小魚だった。

ようやくまともな土産

 以前一度釣った事があったが、調べていないので名前がわからないままだ。

 しかしリリースしたが潜れずに浮いてしまったので仕方なくキープとした。

 せっかく海上の環境が良いのに、海中の活性が外道祭りでは惜しい限りだ。なんとかまともな土産を釣りたい。

 転々と移動を続けていくうちに、ようやくそれなりの手応えが竿先を曲げてくれた。

 今度こそキープに値する引き応えと重量感だ。
  巻き上げている最中も抵抗が衰えずに暴れているからカサゴではないな。

 ・・と思って無事に回収してみると、釣れていたのは35Cm程のホウボウだった。

 なるほど、キープ確定で良いだろう。

 ようやく刺身可能サイズを得たもののそこから後が続かず、餌のオキアミも生還する事の方が多くなってきた。

 海上の環境は上々なのに活性は渋いまま時が流れていく。

 そして1時間程粘って最後に小型のカサゴをリリースしたところで、終了する事に。

 今回は終始穏やかな環境に恵まれたものの、満足の出来る内容にはならなかった。

 もう少し別の釣りに方針を変えてみるか、思案の為所だな。

 

満足には至らず




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