2014年11月22日 | 大人柄 |
(俺) |
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前回のKFから一カ月以上経ち、ようやく穏やかなホームの海へ行く機会に恵まれた。
時期的にも豊漁の期待値も高く、気合も漲る。
AM5:40。空は曇っているようだが風も波も実に静かなものだ。薄暗い浜辺は釣り人の数が少なく、沖を眺めても誰も居ない。
よしよし、最高の環境かな。
若干肌寒いが、急いで支度を整えよう。
実は暫くカヤックを出せなかった間に装備を一部新調したので、今回はその使い心地を確かめる事も目的の一つだ。
そして6時を回ったところで全ての支度が整い、穏やかな波間に滑り込んで無事に出港した。
最初は軽くエギを流すか、いきなりメインの餌釣りから始めるか悩むところだが、少し進んだところで潮が速い事に気がついた。
どうやら今日は北から南東方面への潮が異様に速いようだ。これでは落ち着いて釣っていられないな・・。
少なくともエギでは釣りにならないだろうから、餌釣りから始めるべく水深40m程のポイントへ向かう。
道中で魚探を起動して様子を見ながら移動するが、稀に小規模な魚群が映る程度で特に際立った変化は見られない。
程なくして目的のエリアに到達し、いつもの仕掛けで餌釣りから始めてみる。錘は深場で使う80号を選択するしかないだろう。
第1投目を投下してみると、激流の流れに対して予想外にラインが出ていかない。
どうやら川の様に流れる潮は表層付近だけのようで、ある程度から下はそれほど流れていない感じか。
とりあえず無事に底を取れたのでそのまま餌釣りを続行する。
今回新調した装備の一つがこの餌釣り用の竿とリールで、竿はある程度の負荷に耐えられる先調子のものと、リールは一般的なメータ ー付きの両軸型リールである。
何か釣ってみないとハッキリとした事は言えないが、仕掛けの扱いは楽になった気がする。
1投目の投下から暫し待ってから仕掛けを上げてみると、餌が盗られていたので同じポイントへ再びTRYしてみる。
すると次の着底から間も無く明確なアタリが出てHIT。
開始早々、まだ薄明るい中でのHITはなかなかの手応えで期待が高まる。
程なくして仕掛けを巻き上げ、海中を覗き込んでみると見覚えのあるシルエットが浮かんできた。
「ハタだ!」
1発目の獲物は40Cmのハタだった。よしよし、幸先が良いな。
しかしこれは・・マハタ・・?図鑑で覚えた記憶と今までに実際に釣った魚の模様が入り混じって判断し辛いが、どちらにしてもキー プ一択だ。
鰓を切って早速クーラーBOXへぶち込み、早くも土産をGET出来た。
新しい竿とリールも無事に機能する事を確認出来て良かったな。
更に再び同じポイントで仕掛けを降ろしてみると、少し経ってHIT。
今度の獲物もまた最後まで抵抗が続く良い手応えだ。
無事に仕掛けを回収してみると、浮かんできたのはピンク色の魚体。
正体は42Cmのアマダイだった。これは良い流れだな。
しかし調子の良かったのはそこまでだったようで、そこからアタリがパッタリと止んでしまった。
次のジアイを待ちながら、転々とポイントを探っていく。
8時近くなって、それまで曇っていた空に晴れ間が広がってきた。
海面は相変わらず穏やかだが生命反応も穏やかなまま時が流れ、気がつくと川の様な潮の流れが何時の間にか緩くなっていた。
辺りには出遅れてきたプレジャーボートが一隻居るだけでカヤックは俺一人だけだ。
これだけ状況が落ち着いてきたら深場(俺的に)にもTRY出来るだろう。
活動範囲を広げて尚も辺りを探るが、ようやく反応が出たかと思うとベラやウミヘビといった外道達だった。
まともな獲物に餓えながら移動して9:40頃、数少ない陸寄りの根をピンポイントで直撃するとようやくまともなアタリを得た。
派手なアタリに控え目の運動量と程良い重量感・・上がってきた獲物は案の定のカサゴだった。
サイズはキープ出来るものだが抱卵しているので出来ればリリースしたいところだ。
試しに針を外してから水面で馴らしてみると、程なくして元気良く深みに消えていった。
浅いポイントだったから出目金にならずに済んで良かったな。
その後もAM10時過ぎまで粘ったものの、餌も尽きたので終了する事にした。
結局土産は最初の2匹だけで釣れない時間帯が長過ぎたが、それなりに満足出来る獲物を得られたと思う。
新調した装備の一つのレイブンパンツも、これからウェーダーに代わる冬用の装備として使えそうな事を確認出来て良かった。