2014年10月3日 | ホームの秋 |
(俺) |
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新たな台風の影響を受ける前に、ホームの海岸へ行く事にした。
仕事明けのまま海岸へ着いた時には既に陽は高く、海は快晴・ベタ凪・無風という素晴らしい状況だ。
おまけに潮も適度に緩いようで他のカヤックや船舶も無く、俺だけの独壇場である。
しかし浜辺で支度を整えていると、ベタ凪に見えた海は頻繁にうねりが押し寄せていて、波打ち際は少々難しい波とな っている事に気がついた。
とはいうものの、諦める程の状況ではないし何よりも一カ月ぶりのホームの海だ。多少濡れても問題はない。
そんな訳で臆することなく出港してみたが、案の定第二波を凌ぎ切れずにたっぷりと冠水。
湿り気120%でのスタートとなった。
無人の沖へ漕ぎ進めて魚探を起動してみると、海中には今日も頻繁に魚影が映し出された。
今日も餌釣りと疑似餌用の竿の2本立てで用意しているが、まずは景気付けにジギングで青物を釣っておこう。
ジグの上にサビキも組み込むかどうか迷いもしたが、これだけ魚影が濃ければジグ単体でも釣りになるだろう。
早速ジグのみをセットして水深20m前後の反応に向けて投下した。
すると目標に届く前にラインが止まり、どうやら上層でHITしたようだ。糸フケを巻き取ると、すぐにテンション が掛かった。
浅い棚でカヤックの真下を縦横無尽に暴れ回る獲物は間違いなく青物だ。
そして水面まで寄せてみると、1発目は32Cm程の鯖だった。
よしよし、幸先良く青物が釣れたな。これなら数が出そうだからサイズを選んで1匹だけキープしよう。
1発目をリリースしてすぐにジグを入れ直すと、間髪入れずに再びHIT。
更にその後も入れ食いが続き、開始早々に30〜38Cmの鯖が連釣した。
そしてだいぶリリースしたところで、それまでの獲物より若干強い引き応えの獲物がHIT。
じっくりと引き応えを楽しんでから回収してみると、今シーズン初となるワカナゴだった。
久しぶりに見た気がするせいか少し違和感を覚える体形だが、サイズは43Cmあるのでとりあえず一匹はキープし ておこうか。
青物で暫し楽しんだら、次は餌釣りで底物を狙う。
少し沖に移動していつものエリアへと進むが、相変わらず天気は穏やかなもののうねりだけは収まらない。
とりあえず水深50m程のポイントで釣り始めてみる。
しかしその頃、魚探の電源が尽きてしまい、魚群の探索は不可になってしまった。
餌釣りの間はそれほど問題はないが、今日はもう青物狙いは厳しくなってしまったな。
時折訪れる山の様な波に揺られながらもアタリを待つが、こちらの方は反応が渋いようだ。
暫く経ってようやく竿先に微かな反応が出たが、仕掛けを上げてみると20Cm程のオキトラギスがついていた。
海中の潮も殆ど動かないので、このままでは貧果の上にウミヘビの可能性もある。
反応が乏しいまま1時間程粘ってみたが、特に釣果を得られなかったので再び疑似餌に乗り換えてみる事にした。
先程鯖を釣ったエリアに戻る前に、少し沖の表層も探っておこう。
魚探は使えなくなってしまったので浅めの棚で闇雲に、投げては巻きを繰り返す。
未だ確保した事のないシイラでも掛かってくれたら・・なんてぼんやり考えながら攻めるが、なんとも心許ない可能性 である。
しかし意外な事に、暫く探っていたら何かがHIT。
早速シイラか!?・・と、強烈な引き応えを覚悟したが、やり取りをしてみるとそれほどキツい手応えではない。
そしてある程度巻き寄せてみると、突然水面から躍り出たのはワニの様な口と細長いボディの特徴ある魚影だ。
ああ、ダツだったか。久しぶりに見たな。80Cm位だろうか。
しかし近くまで寄せたもののジャンプを繰り返し、遂に針を外して逃げ去ってしまった。
釣り上げればダツの記録サイズを大幅に塗り替える事が出来ただろうが、まあ外道には変わりないので良いか。
表層の反応を探しながら、ゆっくりと元のエリアへと戻る。
しかしナブラを確認出来ないまま戻って、魚探に頼らず適当にジギングを再開すると、案外釣れるものだ。
極端な事を言えば魚探が無くても楽しめるものなのかもしれない。
とはいうものの、数匹の鯖を放った後は群れから外れたようで、アタリが遠のいてしまった。
餌釣りが不発な日だと悟ったうえで疑似餌でも難しいとなるともはや帰還するしかないのだが、時間的にまだ早い。
この際徹底的にジギングをやり込んでみようか。
何処に魚が居るのかわからないので、少しずつ移動しながら海底付近を重点的に探っていく。
するとだいぶ経った頃にようやくHITした獲物は青物とは異なる引き応えで上がってきた。
そして水面まで寄せてみると、赤くて角ばったシルエット・・久々に見るホウボウだ!
しかし取り込む寸前で針が外れ、35Cm程の魚体はゆっくりと海底へ消えていった。
ぐああっ、餌釣りでも殆ど釣った事がないのに・・。
無性に悔しくなった俺は更に執拗に海底を探り続けた。
そして程なくして再び海底でHIT。
今度の獲物は少々重量感を感じるので期待値が高いな・・などと思いながらリールを巻き続け、獲物が近付いてきた頃 に海中を覗き込むと見慣れない形の獲物が上がってきた。
「ハタだ!」
獲物の正体は久々の登場となるマハタの若魚だった。サイズも35Cm程と、以前釣ったものより若干大きい。
とりあえずキープしてしまおう。
更に次の投入でもアタリは続き、釣り上げてみるとオオモンハタらしき31Cmのハタだった。
なんとハタが連釣とは珍しい。
これはハタのジアイ到来か?・・とは思ったもののそんな訳はなく、それ以降ハタどころか鯖すら掛からずに魚信は沈 黙した。
そして南風と共に強まった波がウザくなってきたAM10時過ぎに撤収とした。
今回は餌釣りが不振だったが、季節柄の魚達が楽しませてくれたので良かった。
それにしてもダイソーの100円ジグ、大活躍である。