2014年9月12日 | HP設立10周年記念釣行 |
(俺) |
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毎年恒例であったはずのイベント釣行が何時の間にかやり損ねたりするようになっていたが、今年は節目となる10 年目という事でしっかり執り行う事となった。
今回の内容については出来れば今までにない新たな内容としたかったが、準備不足や天候等の問題もあって結局は馴 染みの西伊豆エリアでの釣行という形に落ち着いた。
未明から車を走らせ、目的地の港へ到達したのは視界の利くようになってきた早朝だ。
ここは2年ぶり位だろうか?空は快晴の様子で風も無く、平日という事もあって人気は殆ど無い。
しかし車から荷を降ろそうとすると、港のスロープにはロープが張ってあり、漁業者以外は使用禁止の旨の看板が目
に入ってきた。
暫く来ていない間に余所者の利用者が増え、問題になったのだろう。
俺はスロープを使わなくても出港出来るので問題無かったが、やはり人が増え過ぎるのはろくでもない事で良い事な
ど何一つ起こり得ないものだ。
むしろこのような使用制限を強化して、無暗な釣り人増加に歯止めをかけてもらった方が釣り場の保全に繋がるだろう。
静かな環境の中で素早く支度を整えた俺は、足元を濡らす事無く出港した。
そして今回はお出かけバージョンという事で、新たなパドルを準備しておいたのが日の目を見る事となった。
特徴的な外観が気に入っての購入だったが、使ってみるとこれが軽くて実に使い易くて驚いた。
しかし傷で模様が落ちるようなので、使いどころを選ばなければならないだろうな・・。
久しぶりの景色の中を進んでいくと徐々に港外の様子が見えてくる。
どうやら釣行するエリアの海面も穏やかなようだ。平日のせいか行き来する船舶も少なく、慣れない俺でもそれほど 邪魔にはならないだろう。
とは言うものの、暫くの間は岸壁や島等に沿ってゆっくり進みながら他の船舶の動向を観察していく。
程なくして以前来た事のあるエリアに到達し、支度に掛かる。
今日の仕掛けは普段の餌釣りの竿と、テンヤ仕掛けの竿の二本立てである。
まあメインはテンヤによる底物狙いなので、もう一本の方は出番があるかどうかは怪しいところだ。
簡単な仕掛けなのですぐに整い、早速釣り始めてみる。水深は15m程度の岩場のようだ。
何時の間にか空の雲が増えてきたようだが、降りだす程の気配はない。
潮がゆっくりと沖へ流れる中、海底付近で誘いを掛け続ける。
暫くの間は反応が無かったものの開始から20分程経った頃、竿先に明確なアタリが伝わってHIT。
ドラグを鳴らすまでも無く上がってきたのは、名物とも言うべきアカハタだった。
サイズは27Cm程だが、この魚自体それほど大きくなる種類ではないのでキープしても良いだろう。
早速ノジメをしてクーラーBOXへぶち込む。
周囲を見回してみると漁師の船は見える範囲では8隻程で何れも小型だが、どうやら竿を使わない釣りが主流のよう
だ。
イカや鯛が主なターゲットだとは思うが、どんな仕掛けなのだろうか。
カサゴや謎の餌盗りと戯れているうちに徐々に沖へ進む中、沖にある特徴的な島が気になるようになってきた。
陸っぱりから眺めるととてもあそこまで行こうとは思わなかった所だが、ここまで来るともう随分近い。
前回来た時は初心者故に控えておいたが、今回は行き来する船舶も少ない事だし・・行ってみてしまおうか!
他の一般的なKFアングラーなら考える事無く行ってしまうような距離だろうが、動力船とかち合うのが嫌な俺とし ては珍しい決断だ。
そして再び晴れてきた空の下で暫し漕いで近付いてみると、切り立ったその姿になんともいえない満足感だ。
肝心な海中の様子はというと島の東側は完全な岩場で起伏が激しく、浮きながらは釣り難そうだ。
しかし漁船等が入って来れない様な暗礁帯も進めるのはカヤックならではの特権だ。
水面下に迫る岩場や島に打ち寄せる波飛沫を見ていると、地元では得られない雰囲気に浸れる。
観光も程々に、島の沖側のエリアへ行ってみると海底の起伏は収まったようだ。
水深も15m〜30mと沖へ行くほど深くなる当たり前の様子なので、魚探に生命反応の映る所をピンポイントで探 っていく。
そんな中、20〜30Cmのアカハタやイトフエフキが連釣してリリースを繰り返していくと、仕掛けの着底と同時 に凄い引き応えの獲物がHIT。
しかしろくにやり取りをしないままリーダーをぶち切られて逃してしまった。何だったのだろうか・・。
魚探には小規模な魚影が頻繁に映るものの、海面では一向に青物の気配は見受けられない。
まあ今日は底物に専念しているので青物は対象外だが、やはり気にはなるので周囲の様子にも気を配りながら釣る。
そんな訳で餌の消費は多いが、これについては以前来た時の教訓があるので問題はない。
2パックものサルエビやらシバエビ達は帰還する頃まで持つだろう。
少しずつキープを追加していくが、陽が高くなるにつれて徐々にアタリの頻度も減ってきたようだ。
ポイントを捜索しながら探り釣りの要領で移動に費やす時間も増えてきた。
潮は相変わらず程良く流れているが、活性の高い獲物は何処に居るのか。
完全に晴れ渡ったベタ凪の海面は仄かな南風が吹くものの、暑さと反応の薄さから段々と疲れが染み出してきたようだ。
そして特筆するような釣果も出ないまま、昼前に帰還する事とした。
今回は久々の遠征で気分転換を図る事が出来たが、イベント釣行としては釣果に物足りなさを感じる内容となってしまった。
次の遠征の機会があったら、新たな事に挑戦したいと思う。