2014年6月20日 | 餌盗無双 |
(俺) |
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曇り勝ちな浜辺で支度が整ったのは完全に明るくなったAM6:35頃だった。
暫くぶりの釣行は清水の海という事で、今日はピンクの獲物に照準を絞った餌釣りがメインだ。
海況は予報通りのベタ凪&無風なので、静かに滞りなく出港してポイントを目指す。
漕ぎ進めていると、周辺の水面で小規模なナブラが頻繁に見られるようになってきた。
青物か?・・と思ったが、よくよく観察してみるとシラスの様な小魚を追い立てる20Cm程の小魚のナブラのようだ。
そういえば小型の鯖が回遊する時期でもあるし、新聞にも載っていたな。
狙う価値が無い獲物だとわかれば気にならない。目的のエリアまで一気に進んだ。
10分程で釣り場に到達し、手早く支度を整える。今日は他の小型船舶は一人しかいない様で快適だ。潮は、活性は如何 なものか。
水深30m程の砂底に仕掛けを投下し、釣りを開始。
暫く様子を見てみるが、なかなかアタリは出ない。
潮は緩いので30号の錘で充分のようだが、生命反応は乏しいのだろうか。
しかしある程度流したところで仕掛けを上げてみると、二本針仕掛けに付けたオキアミはどちらもキレイに喰われていた。
全く竿先に感じなかったから、何か芸の細かい餌盗りが居るようだな。
餌盗りを避けるべく少し移動して仕掛けを入れ直したが、その後も同様に餌が掠め取られる事態が続く。
餌盗りは随分広い範囲に展開しているようだ。正体が気になる。
そして少々長めの移動に踏み切った末、今度は今までに竿を出した事のないポイントで様子を見る。
すると仕掛けの着底から間も無くアタリが出て、22Cm程のカサゴを釣り上げた。
ようやく生命反応を得られて一安心だ。カサゴをリリースして更に同じポイントを攻め続けた。
どうやら根が近いようで、20Cm付近のカサゴが頻繁に釣れてくる。
よく釣れるようになって嬉しいが、キープには至らないので餌だけが消費されていく。
そして暫く遊んだ末、何もキープ出来ないまま先程のエリアへと移動する事に。やはり本命にTRYしなければ。
餌盗りが激しいならそれなりの釣法がある。必殺の引き釣りで狡猾な犯人も釣り上げてくれよう。
相変わらず穏やかな海上で、仕掛けの位置を海底に維持したままゆっくりと移動しながら反応を待つ。
そのうち何度か竿先に微かな反応が見られるようにはなってきた。
しかしようやく竿が曲がったかと思うと、軽い手応えで上がってきたのは20Cm程のヒメジだった。
今までの餌盗りの犯人ではないだろう。
ヒメジもリリースして更に本命と餌盗りを追及したが、餌の消耗も間も無く限界に達して終了を余儀なくされた。
結局満足のいく釣果は得られず、ボウズで終了か。
仕方が無い、帰り際に障害物周りの小物と遊んでいくか。
餌釣りの道具を片付け、道具箱の隅に忍ばせてあるサビキとジグに組み替える。
そして障害物のエリアまで移動して疑似餌をしゃくってみると、予想通り豆鯵や鯖等の小魚が相手をしてくれたものの、 やはり土産は得られずに終了となった。
またしても本命にフラれてしまって残念だが、また懲りずに来よう。