2014年4月26日 | 粘りの産物 |
(俺) |
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この週末は海が穏やかだという事で、久しぶりに2日連続KFにTRYする。昨日のホームでの疲労が抜けきらないぞ。
今日は今年2回目となる清水の海岸で、ピンクの獲物に照準を合わせて支度を整える。
AM6:50。元気に昇り始めた太陽が心地良い土曜日なのに、陸っぱりも沖も釣り人の姿は疎らだ。
しかし予報通りのベタ凪&無風に浮かれて、周囲の景色など気にも留めずに出港する。
今回はいつもの餌釣りの竿一本のみを携行して、餌釣りに専念する方針だ。
出港してすぐに魚探を起動し、海中を覗きながらポイントを目指す。
こちらは昨日の焼津とは若干違い、海底付近の小規模な反応が頻繁に映し出されて期待値が高まる。
今日は美味い魚を得られるだろう。
・・と、いいな。
そしてゆっくり進む事約10分でいつもの釣行エリアへ到達。水深30m程の真っ平らな砂底である。
欲を言えば俺的には起伏の激しい岩礁帯みたいなところで釣ってみたいものだが、俺の行動範囲では身近に無さそうなの で仕方がない。
それでも一応美味い魚の実績はあるので、期待してみよう。
片テンビンに30号の錘と自作の2本針仕掛けに、餌はオキアミとイカの切り身を使う。いつもの定番の仕掛けだ。
海底の反応に目掛け第1投目を投下する。
潮の流れは若干南に向かって緩く流れているようだ。
ここで潮が速過ぎるという事は今まで経験した事が無いので錘も軽いもので済んでいるが、今日はいつもより一際緩い。
昨日のような事態にならなければ良いが・・。
期待とは裏腹に、開始からアタリが無いまま静かに時間が過ぎていく。
そして1時間近く経ってようやく本日初HITがきた。
なかなかの重量感と鈍い引き応えに、素直に喜べないまま水面に寄せてみると、浮いてきたのは又もウミヘビだった。
昨日の奴とは種類が違い、丸い頭のアナゴ型のウミヘビである。
50Cm程度だが当然リリースだ。
いきなりこんな外道とは、出鼻が挫かれたな。
しかしその後もなかなか潮が速くなってくれないので、また釣れては敵わないという事で釣り方に一工夫してみる。
以前餌盗り対策で釣果を出した事のある引き釣りにTRYしよう。
海底から仕掛けを浮き上がらせない程度にゆっくり移動しながら竿先に期待を寄せる。
すると程なくしてアタリが出て、2発目のHIT。
アワせるとそこそこの重量感と引き応えで、今度はウミヘビを免れたと確信した。
そして無事に水面まで上げてみると、見えてきた魚影はピンクではなく茶褐色・・。
2匹目の正体は50Cm程のエソだった。ウミヘビよりはランクアップしたが、一般的外道ランキングでは上位の魚だ。
本命ではない事にガッカリしたものの・・。
このままでは昨日の二の舞コースだ。今日こそは土産を持ち帰らないと・・。
暫し考えた結果、試しにエソを喰ってみる事にした。
随分昔、初めて釣った時に一度食べてみた事はあるが、あの時は煮て食べて特に感想は思い出せない。普通の魚の3倍く らい骨が多くて、ただただ食べ難かったのを覚えている。
とはいえ、毒があるわけでもないし練り製品の原料にはなるので、食い方次第では化けるかもしれない。
一応刺身でも食えるように鰓を切り落として血抜きまで済ませ、VIP待遇でクーラーBOXへぶち込んだ。
これが唯一のキープにならない事を切に祈るばかりだ。
しかしそれから再び反応が途絶え、実に厳しい状況に突入した。
潮の流れる方向は変わるものの、流れの速さは相変わらず緩い。
おまけに表層には大粒のプランクトンがたくさん浮遊し、潮というか環境が淀んでいる感じだ。
天気も海面も穏やかなままだが、時の経過と共にやる気が減衰していく。
そろそろ潮時か・・いや、まだまともな土産が釣れていない・・。
そして全くアタリが無いまま1時間近く粘った頃、ようやく久々のアタリがきた。
アワせてみるとなかなかの手応えに心が踊る。
入念に追いアワセも入れながらじりじりと仕掛けを巻き上げ、ハリスを手繰ると現れたのは待望のピンク色だ。
明らかに40Cmオーバーの魚体に思わずタモを出して無事に確保。
よしよし、ようやく本命GETである。
そういえば昨年の今頃も同様に型の良いイトヨリを釣ったが、これもまた脂が乗っていそうで良い。
鰓と血を抜いてから撮影して、キープする。この一匹までが長かった・・。
どうにか任務を果たした気分になった俺は、追加の釣果を求めて更に20分程粘ったが単発に終わってしまった。
しかし気が楽になったので餌釣りは終了し、予備で持参しておいたサビキで遊びながら帰還する事にした。
沖の障害物周りに差し掛かったところで、中層辺りに頻繁に映る反応に目掛けてサビキを投下する。
コマセが無いのでなかなかアタらないものの、少し経ってからHIT。
釣れたのは15Cm程の豆鯵だった。餌として使うには良いがキープは出来ないな。
とはいうものの、リリースしてはまたサビキを入れて、惰性で釣り続ける。
そのうち偶然の大物でも掛かれば・・という淡い期待もある。
しかし40分程豆鯵に遊んでもらったものの、最後まで豆鯵しか釣れずに11時頃に挫折。
とりあえず今回は納得の獲物を得られたが、釣行時間に対して土産が少ない。
魚探には生命反応が多く映っていただけに、釣果が少なかったのは残念だ。
・・などと考えながら浜辺の釣り人達の間へと上陸しようとした時、思いがけない光景を目の当たりにした。
なんと波打ち際に沿って広範囲に赤潮が発生していたのだ。
出港する時は無かったと思うが、その後の潮の流れで寄ってきたのだろう。
貧果の原因は赤潮だったのだろうか・・。