2014年1月17日

2014KF1発目

(俺)



 この週末はようやくカヤックを出せる状況になりそうだという事で、期待しながらホームの海岸へと行ってみた。

 AM8:30、浜辺を見渡せる高台へ立つと予報通りの快晴&無風だ。おまけに波も随分穏やかで他の釣り人も居ない。

釣り日和か

 よしよし、これ以上ない環境かな。逸る気持ちを抑えつつ、忘れ物等の抜かりが無いように入念に準備を整える。

 そして9時頃になって出港に漕ぎつけた。

 今回もメインは餌釣りでの底物狙いだが、サブウェポンでの疑似餌も備えている。

 先ずは沖に進む前に岸寄りの掛け下がりをエギで流してみよう。うまくいけばまたイカが掛かってくれるかもしれない。

 エギを投入しながら後で使うアミエビを解凍し始めたり餌釣りの支度を進めておく。

 どうやら潮は南方面へ少し早く流れているようだ。餌釣りでは底を取れるだろうか。

 とりあえず2回流したところで早くもイカ狙いに見切りをつけて餌釣りエリアへと向かう。

 最近はカサゴが釣れなくなってしまって久しい。
  海中の根も埋まってしまっているようなので、もしかしたら陸っぱりのように砂利が流れてきているのかもしれないな。

 最初のポイントの目星をつけて仕掛けを投入すると、予想通りに流されてラインが斜めに入っていく。

 一旦仕掛けを巻き上げて持っている範囲で一番重い40号の錘に換えてみるが、それほど効果は感じられない。

 しかしこれ以上重いものは持っていないし、なによりも手返しの労力が跳ね上がるのが嫌なので強引に40号の錘で釣り始めた。

 水深は40m程だが、ラインは60m程度出ているだろうか。底付近をキープしながらアタリを待ち続ける。

釣れないh

 餌で釣り始めて20程経過したところでようやく本日初HITを得た。

 軽い手応えで上がってきたのは、15Cm程のクラカケトラギスだ。有無を言わさずにリリースする。

 幸先は良くないなぁ・・と、思ったがその後も反応は乏しく、転々とポイントを探りながら移動を繰り返していく。

 気がつくと一隻のプレジャーボートが近くで釣り始めていたが、天気の良さとは裏腹にそれ以上は釣り人は増えてこない。

 それにしても反応が無い・・。魚探にも生命反応が映らないのはいつもの事だが、餌まで生還する事がこれほど続くとは異常だ。

 刻々と時が過ぎる中で、ボウズが懸念されるようになってきた。

 そして2匹目が釣れないまま昼近くなり、少しずつ風も出始めてきた。イカン、本当にボウズで終わってしまう。

 コマセまで使ってもこんな様子では魚が居ないのか、もしくは顎が凍結してしまったか。

 仕方が無いので徐々に岸へ戻る方向で探りながら進んでいく。

 そんな中、あるポイントへ差し掛かると魚探にうっすらと映る反応が見えた。

 見覚えのある反応にピンときて、急いで疑似餌用ロッドにサビキとジグを組み込んで投入する。

 すると間もなく、重くて鈍い感触が竿先に圧し掛かった。

青物か?

 よし、何かがHIT!手応えからしてキープサイズは間違いないだろう。

 ようやくまともな獲物が掛かったという安心感がそれまでの重苦しい雰囲気を吹き飛ばす。

 リールを巻き上げて獲物が上がってくるにつれて、その抵抗がリアルに伝わってくるようになってきた。やはり鯖か。

 実は2年前の暮れもこのポイントで同様の反応が出て、疑似餌で鯖が釣れた事があったのだ。

 鯖だって良い。ボウズを覚悟した直後だっただけに、キープ出来る獲物であれば釣法も魚種も関係無い。

 そして獲物が上がってきたところで海面を覗き込むと、カヤックの周りを螺旋を描いて抵抗する魚影はまさに鯖そのもの・・。

 ・・と、思ったら魚影は2匹見える。一荷だから重かったのか。

 水面際でのやり取りでバラし易いので急いで獲物を引き抜いてみると、獲物の正体は35Cm程の鯖と真鯵だった。

 おお、尺鯵はありがたい。どちらも手早く血抜きしてクーラーBOXへキープする。

 吹き始めた風は東から来ているので、陸へと戻される形で流されていくが、ようやく見つけた反応なので限界まで攻めてやろう。

 その後も仕掛けを入れれば40Cm弱の鯖が連釣して、なんとも楽しい釣りになったが風は強まるばかりで疲労も溜まってきた。

 随分リリースしたが、結局尺鯵は最初の一匹だけであとは全部鯖ばかりだった。

 そして疑似餌での入れ食いも30分程で満足し、昼過ぎに上陸して片付けを始めると風は強風と言えるレベルにまで発達していた。

 今回も餌釣りでは貧果を味わってしまったが、疑似餌によって救われて引き際も良かったようだ。
  次は餌で釣りたい。

 

釣果




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