2013年7月31日 | 青い奴ら |
(俺) |
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AM5:00。どんよりと曇った焼津の海岸へ行ってみると、何故か少し波が高くて湿気も凄い。
しかし陸っぱりにはジギングに勤しむ釣り人達が並んで釣っているので、俺も釣るべく支度を整える事に。
こんな時は焦らずに暫く波の様子を見て落ち着く瞬間を見極めるように暫し待ってみる。
そして程なくして覚悟を決めて出港に掛かったが、やはりそう簡単には事は運ばずに、2、3回乗り損ねて出直したうえ でモロに波を喰らってしまった。
いきなり海水まみれになってしまい艇内も冠水してしまったが、とにかく波打ち際から離脱すべく一気に漕ぎ進める。
そしてどうにか波の高い浜からの出港を成し遂げていつものエリアへと進んでいく。海面はうねりがあって少々心配な雰囲気だな。
沖に出ているのは俺だけなので若干心細いが、いつもの事と言えばその程度の事だ。
うねりがあるといっても転覆するなんて事も想像し難いので、帰還する際の困難は今は忘れておこう。
今日は短時間勝負の予定だが、一応いつも通りに2本の竿と釣法を用意してある。
とりあえずはいつもの疑似餌の支度をして、海上と海中の様子を見ながら群れを探し回ってみる。
暫く探している間に徐々に魚群が見られるようになったが、海面のナブラはまだ出てこないのでまずは海底付近の小規模な反応に目 掛けて仕掛けを投下した。
そして着底から数回しゃくってみると、早くもHIT。どうやら魚探に映った群れに直撃出来たようだな。
なかなかの引き応えを味わいながら水面まで巻き上げてみると、銀白色に黄色い縦縞模様らしい35Cm程の魚影がカヤックの周り をグルグル回って抵抗する。
幸先良く掛かった獲物は鯵か、ワカナゴか?
しかし取り込む際になってギリギリのところで針が外れてバレてしまい、結局のところ正体はわからなかった。
冴えない1発目ではあったが、今日は俺の疑似餌によく反応してくれるのかもしれない。
疑似餌への期待値が高まったが、ここで一旦疑似餌から餌釣りに乗り換えて底物狙いにTRYしてみる。
・・が、仕掛けを組んで投下してみると潮が随分速くて、うねりと相まって余計に釣り辛い。
錘をいつものより重くしてみてもうねりの影響まではカバー出来ないので、ベラと鰯が引っ掛かってきただけで餌釣りは終了する事 にした。
再び疑似餌の竿を持って魚群を探りながら移動していくと、水面でぽつぽつと小規模な捕食行動が見られるようになってきた。
ナブラという程の規模ではないが、その辺に仕掛けを投入して表層をゆっくり巻いてみる。
すると予想以上に早く竿先が引っ手繰られてHIT。
今度はバラさぬようにと、ソフトに追いアワセも喰らわせてから対応する。
獲物のスピードとキレからして間違いなく青物だ。なんとも楽しい引き応えである。
そして無事に手元に寄せてみると、先日と同様の35Cmクラスのマルソーダだった。
1匹はキープしたいが、もうちょっと大きいのが釣れてからにしようか。
・・いや、先日はそう考えて後が釣れなかったからキープ出来なかったのだ。贅沢言わずに1発目で大事に土産にしておこう。
ノジメして充分に血を抜いてからクーラーBOXにぶち込んだ。
少しずつ海面での反応が増えてくる中、捕食行動を追ってはジグを放り込んでいく。
そして高確率でHITするようになった。これくらい反応が良ければルアーでの長所も生かされるというものだ。
35〜40Cm程のマルソーダばかりを釣っては放ちながら、合間に海中の反応にも目掛けて仕掛けを沈ませてみると、下の方でア タった獲物は40Cm近い鯖だった。
鯖も1つはキープしておこうか。今回はナイフを忘れずに持ってきたので処理が素早く的確に出来て便利である。
・・が、艇が血まみれになってしまい、合間を見ては海水で洗い流さないと物々しい雰囲気だ。
更に時間が経過して空の雲もやや薄くなってきた頃、それまでぽつぽつと散発的だった海面の反応に変化が現れた。
魚がたくさん浮いてくるようになったのか、完全なナブラが音を立てて沸くようになってきた。
ナブラの様子をよく見てみると、追われているのは8〜10Cm程度のウルメイワシのようで、追っているのはマルソーダ以外にも 居るようだ。
激しくなったナブラに仕掛けを通してみると、やはり簡単にHIT。
ソーダガツオより若干手応えがあった感じの獲物を釣り上げてみると、正体は35Cm程のワカナゴだった。
夏の主役達が揃った感じか。このワカナゴもキープして、各種刺身の食べ比べでもしてくれよう。
その後もワカナゴとマルソーダがよく反応してくれて随分楽しめたが、それぞれ最初の一匹以外は全てリリース。
食い切れなくなる程持ち帰る意義は無い。
今回は終始ルアーに喰らいついてきたので、サビキは必要無かった感じだ。ダイソーの100円ジグでも充分使える証明となったな。
空に晴れ間が見え始めた8:30頃に撤収したが、相変わらずの波とうねりでも上陸は無事に済んで一安心。
俺的には帰還時よりも出港時の波の方が苦手のようだ。
まだまだ始まったばかりの夏なのでもっと青物と戯れたいと思う。