2013年6月8日 | 時期か |
(俺) |
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空梅雨真っ只中の土曜日、清水の海は沖も陸っぱりも釣り人で盛況だ。
AM6:10頃、浜辺で支度を整えた俺もいつものエリアへと漕ぎ出した。
今回の狙いもメインはピンクだが、先日のトビウオ狙いの際にイワシやサバの稚魚もだいぶ回っていたので、サビキも持参してきた。
小魚を得られればそれを利用して泳がせ釣りも目論んでの事である。
出港から10分程掛けて魚探で海中を探っていくと、至る所に様々な魚群反応が映ってテンションが上がってくる。
とりあえずいつもの仕掛けを素早くセットして、海底の反応に目掛けて投入してみよう。
仕掛けを降ろしながら周囲を見回すと、漁船から小型ボートまで随分と出てきている。
支度を整えている間も続々と増えてくるので、これは俺的に今まで一番混雑している環境に来てしまったのかもしれない。
しかしベタ凪&無風の沖合いは実に環境が良く、いくら他の船舶が多いとは言っても散開しているので窮屈さは皆無だ。
そんな状況を眺めていると早くも竿先にアタリが出て、本日1発目がHIT。
軽い手応えで上がってきたのは、20Cm程のイトヨリの稚魚だった。本命だが小さい。
針を外して腹部を圧迫し、ウキブクロの圧を抜いてからリリースすると、元気に海底へと向かっていった。
とりあえず幸先は良い・・と、考えて良いのか?
1発目がアタった付近へ再び仕掛けを降ろしてみると、今度は餌が盗られ始めた。
このパターンはろくでもない獲物の予感だと思ったが、念の為に釣り上げるまで粘ってみると、正体は案の定ベラであった。
少しずつ移動しながらキープサイズの本命を追う。
しかし時の経過に釣果は比例する事無く、思い通りに竿先を絞り込むような良型のアタリは来ない。
ヒメジやハオコゼ等、何故か普段よりも一際小さい獲物は釣れてくるが、本命の成魚は何処に行ってしまったのか。
そのうちメインの餌釣りの竿を見ながらサビキも同時に投入して、小魚の捕獲にも乗り出してみた。
しかしコマセ無しでは滅多に針掛かりしてくれないようで、予想外にシビアな状況だ。
水面ではカタクチイワシが頻繁に湧き上がってくるが、サビキにもジグにも掛からないので、それが青物のナブラなのかイワシ自体の ナブラなのか判断が難しい。
そのうち表層の魚群も徐々に姿を消していき、ろくに釣らないまま陽が高くなってきた。
イカン、このままでは想定外のボウズだ・・何か釣らないと気が済まないな。
そんな状況でサビキにも疲れて惰性で引きずる仕掛けに祈るように待っていると、ようやく本日一番らしきアタリが竿先を曲げてくれ た。
アワセを喰らわせて巻き始めてみるとなかなかの手応えに期待が高まる。頭の中ではすぐにピンクの影がチラついた。
そして無事に仕掛けを巻き上げて水面を覗き込んでみると、浮かんできたのはピンクではなく黒っぽい魚体・・。
期待していた獲物の正体は本命ではなくマハタの若魚だった。
食用価値が高い獲物なので嬉しいが、サイズは尺あるかどうかといった微妙なサイズだ。
成魚になれば1mにも達する魚なので、30Cmそこそこではまだまだ小魚だ。リリースする価値がある獲物とも言えるが・・。
しかしこの流れでは土産が危うい。随分考えさせられたが、今回は俺の食欲を優先させて貰ってクーラーBOXへぶち込んだ。
陸っぱりでは滅多に見られなかった獲物で、KFではチラホラと釣れるようになってそれほど珍しくは無くなってきたが、まだまだサ イズも食味も未開拓な獲物だ。
しかしようやくキープを得た後も本命のアタリは無く、9:30を過ぎた頃には遂に餌切れでメインの竿は終了に追い込まれた。
・・なんとも物足りない釣果だ。
仕方が無い、あまり期待は出来ないが陸寄りのエリアでカマスの様子でも見てみるか。
俺は最近では殆ど行かなくなったエリアへ向かい、サブウェポンのサビキで小型回遊魚を探ってみる事にした。
するといい時間になったにも関わらず、魚探にはそれらしい反応がビッシリだ。
サビキを投入してみると、案の定小型のカマスが入れ食いになった。
サイズは10〜20Cmとまばらだが、いずれにしてもキープ出来るサイズではない。
しかし先程までの貧果のストレスを発散させるべく、釣っては放ちを繰り返しながら奇跡のキープサイズを目指してみる。
そしてどれ位放っただろうか?AM10時を過ぎて腕が疲れてきても衰えない魚信と、上がってこないサイズに根負けして撤収。
期待していた本命は不発で、外道と小魚の数に救われたところもあったが、やはり貧果と言わざるを得ない。
時期の問題が大きいのだろう。釣りたい魚をひたすら狙うのも良いが、たまには時期に合った獲物も狙ってみよう。