2013年3月1日 | 3月になったら |
(俺) |
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渓流釣りの解禁日ではあるが、近年は焦らずに出遅れて行くようになったので今日も海でKFにTRYする。
今回もいつもの焼津での釣行だが、いつもの餌釣りの仕掛けに加えて、新たな試みとしてエギを持ってきた。
・・というのも、昨日上州屋で買い物をしていた時に、店員から“ティップラン”という釣法の話を聞いて興味を持っ
たからだ。
エギについては俺的にほぼ初めて扱う事になるので不安もあるが、彼のレクチャーを聞きながら勧めてくれたエギをその場で
購入してきた。
AM6:10。曇り空の下で支度を整えた頃には辺りはだいぶ明るくなっていた。
今日は午後から雨の予報となっているせいか湿り気があるものの気温は8℃と暖かく、風も波も穏やかな状況だ。
最近は日の出も早くなってきたようだし寒さも和らいできて、春を感じるようになってきた。
沖では既に漁船が定置網の獲物の回収作業をしている最中で、他には船舶が見当たらない。
とりあえず今日も誰も居ない浜辺から無事に出港し、まずは魚探を起動して魚群を探り回ってみよう。
陸から50m程度の駆け上がりから水深40m前後で安定する辺りまでを広く蛇行しながら観察していくが、まるで魚影
が見当たらない。
今日も根魚頼みになりそうだ。
暫くの捜索の末に魚群探索は諦めたが、漁船の作業がまだ終わっていないので餌釣りを始め難い。
今日の水揚げは豊漁なのだろうか?
それなら漁船が帰還するまでエギでも試してみようか。
俺は昨日買ったばかりの新品のエギを取り出して疑似餌用ロッドに組み、陸寄りのエリアで第1投を投入してみた。
使ってみてわかったのは使い慣れたジグとは違って、ダイレクトに沈んでいかない様な感覚がわかり難いという事か。
なんとか着底は感じられたものの、自身も流れていくので思い通りの棚を泳がせているかまでは自信が無い。
しかし昨日のレクチャーを思い出して試行錯誤をしながら3回目に流していた時、一瞬竿先になんともいえない違和感を 感じた。
反射的に竿を煽ると、明らかにエギの重さを超えた何かが掛かっていた。
まさか!?と思いつつもリールを巻き始めると、イカの独特の引き応えが伝わってくる。
おぉお本当に乗りやがった!
半信半疑だった心が沸騰した様に興奮した。
そして無事に水面まで寄せてみると、茶褐色のイカと久々の対面だ。
墨汁砲の直撃に警戒しながらも上手くタモ入れに成功し、ついに俺的にエギ初釣果GETである。
獲物はアオリイカではなくコウイカだったが、どちらかというと俺はコウイカの食感の方が好みなので万々歳だ。
それにしても海底から5m程上を狙っていたつもりだったが、実際はもっと底付近だったようだな。
後の計測で580gを記録したこのイカはノジメしてクーラーBOXへキープ。
始めて20分程度で釣れてしまったというところがビギナーズラック感溢れる感じでもある。
その後、間も無く漁船が帰還していったので数投したところで移動して餌釣りにチェンジする事にした。
今度はいつもの水深40mエリアへ行き、片テンビンに自作の2本針仕掛けを組んで餌釣りを開始。
今日も餌はオキアミ・鯵の切り身・イカと用意してあるので、交互に使いながら本日のアタリ餌も調べる。
とりあえずいつもの30号の錘で仕掛けを投下してみると、今日は流れが緩いようで難無く真下に降りた。
よし、海上も海中も釣り易さは上々だな。
そして間も無く竿先にアタリも出て、餌釣りの1発目は20Cm程のカサゴとベラの一荷だった。
例の如くカサゴは再起不能なのでキープし、ベラは海底へと帰っていった。
その後も外道混じりでカサゴは釣れたが、今日は数も型もイマイチなまま時間が経ち、陽が高くなってくると完全にジア イから外れてしまったようだ。
このままでは帰還するのに物足りないという事で、今日は更に深いエリアを探索してみる事にした。
久々にちょっと遠い場所を見てみよう。
移動して魚探を覗いてみると、以前調べた時と同様に水深が70〜80mとなり、中層には何度か小規模な魚群も見られ たりもした。
いつもよりも深い所だが、潮は緩いので持っている錘でもやれそうだという事で、さっそく仕掛けを降ろしてみる。
すると少し経ってアタったが、少々か弱い手応えか。
いつものエリアより労力が掛かるのを実感しながら仕掛けを巻き上げていくと、ようやく上がってきたのは今年初めてと なるトラギスだった。
しかしその後もトラギスは続いたものの、キープすべき獲物が掛からないので疲労だけが蓄積していく。
暫くの間見ていなかった獲物だったのですっかりその存在を忘れかけていたが、寒くなってからは深場で越冬していると いう事だろうか。
トラギスばかりでは労力に見合わないので、新たな獲物を求めて移動しては仕掛けを降ろして探っていく。
そのうちようやく俺的に初となるカナドが釣れて少し満足したが、それを機にこちらのエリアもアタリが遠のいてしまっ たようだ。
餌釣りではこれ以上の釣果は暫く見込めそうにないので仕掛けを片付けて、陸へ戻る方向で移動する。
そして朝の奇跡の続きを味わうべく、再び駆け上がりエリアでエギを投入して“ティップラン”釣法をやってみた。
しかし暫くTRYしている間に一度だけ一瞬の違和感を感じたものの、バラしたのか気のせいだったのかも分からないま ま過ぎてしまった。
そして昼近くなって疲れたので終了する事に。
今回は初っ端のイカのおかげで餌釣りの貧果が薄れた感じだが、このエギは今後も常備して、色々なポイントでまた試し てみたいと思う。