2013年2月15日 | 如月KF |
(俺) |
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今回は真冬のKF体験第2弾として初めて2月の沖合を釣ってみる。
AM4:40頃、いつもの焼津の海岸へ行ってみると辺りはまだまだ真っ暗だが、気温は6℃程なので寒さは感じない。
天気予報では生憎午前中から雨が予想されているので既に曇り空らしく、空気も湿っている。しかしその影響か、風も波も穏やかな ものだ。
とはいうものの、そんな環境では釣り人どころか通行人すら居ないので1人沖に出るのは少々心細かったりもするが、臆病になる気 持ちに鞭を入れて支度を整える。
そしてAM5時になった頃に真っ暗な浜辺で準備が整った。
今回もウェーダーと合羽を着用しているが、これなら雨が降り始めても全く動じないで釣り続けられるから便利だろう。
まるで夜みたいな暗さだが、とりあえず出港してみよう。しかし間近で見る暗闇の波打ち際はなかなかの恐怖だ。
波の動きが見辛いのでタイミングを計り難く、暫し様子を見てみたものの見えない事に変わりは無いので強行した。
すると一瞬上手く乗り出せたかと思った瞬間に、バウ(艇の前部)が波に飲み込まれて盛大に冠水してしまった。
よりによってこのタイミングで大波が来ていたようだ。転覆する程の事態ではなかったが、勢いが途切れたまま波打ち際に留まるの は危険なので急いで全力漕ぎで沖に進む。
やれやれ・・どうにか出港出来たが、暗闇の乗り出し難さを痛感する事となった。しかし幸いウェーダーと合羽という装備のおかげ で衣服の浸水は無く、快適さに陰りは無い。
穏やかな沖を少し漕いだら魚探を起動する。真冬の夜の海中に魚影はあるのか、そして何が居るのか興味深い。
今回は何かの魚群を見つけたら探り易いように、いつもの仕掛けの他にコマセとサビキ、ジグまで準備してきたので楽しみだ。
しかし徐々に薄明るくなってくる中で魚群を探し回ってみたものの、今日はまるで反応が見られない。
そのうち完全に視界が利くようになってきたので、魚群探索は諦めていつもの餌釣りで底物を狙う事にした。
・・が、仕掛けを入れてみると今回も潮が速い事が判明した。これは前回以上の勢いで、まるで川の様に流れていく。
これはキツいなあ。でも今日はいつもより重い40号の錘を準備してきたので対策は万全だ。
・・と思ったら、なんとその40号だけ車から降ろし忘れてしまったようだ・・ぐはっ。
今更陸へ戻りたくないので結局いつもの30号の錘で釣りを強行する事に。
魚探に反応が映らないまま、38〜45m位の海底を流して獲物を探っていく。
いつもの2本針仕掛けにオキアミと鯵の切り身をつけて様子を見ていくが、凄い速さで流れる仕掛けに合わせて自身も移動するので、 移動に費やす体力も結構なものだ。
そしてなかなかアタリが出なかったものの、7時を過ぎた頃にようやく本日1発目がHIT。
軽い手応えで上がってきたのは20Cmにも満たない真鯛の稚魚だった。
なんだ、まるで陸っぱりサイズじゃないか。深い所にはそれなりにもうちょっと大きなサイズが居てほしいものだ。
幸い浮き袋や体力に問題が無いようだったのでリリースし、餌を改めて同じエリアを探ってみる。
すると今度は20Cm程のカサゴが立て続けにHIT。これも陸っぱりサイズのノーマルタイプだが、目玉や内臓が飛び出している ので仕方なくクーラーBOXへぶち込む。
小型とはいえ連釣するようになったのでジアイなのかもしれない。いずれもオキアミの方に喰らいついていた。
更に同じエリアで粘っていると魚探が電池切れで止まってしまったが、魚群は見えず終いだったし底物がアタり始めていたので問題 は無い。
完全に陽が昇ったようだが空は雲が覆い、今にも降ってきそうな雰囲気だが海面は風も波も無く穏やかなままだ。
そして小型のアタリが落ち着いてから少し経って、ようやくマシな手応えのHIT。
重量感に対してあまり引かないところがいかにもカサゴっぽい・・と思っていると、仕掛けを巻き上げる頃になって近くに浮上した のは赤い魚体。
引き寄せてみると、案の定尺あるかな?位のノーマルカサゴだった。
やはりせっかく沖に出てるのだからコレ位のサイズは欲しいものだ。しかしこの個体は抱卵していて、海底の水圧とのギャップで卵 がダラダラと流出してしまっている。
基本的には抱卵の獲物のキープは避けたいところだがリリース出来ないので仕方が無い。
・・というか、この釣りではカサゴのリリースは不可能なものだという事がわかってきた。
それにしても陸っぱりの個体には無い型の良さに暫し見惚れてからキープ。
その後も潮の流れは勢いを保ったまま時が流れ、10:30になった頃に疲れたので終了する事にした。
片付けている最中に小雨が降り始めたので、引き際として丁度良かっただろう。
今回はサビキとアミエビを無駄にしてしまったが、再び魚群に遭遇出来る時まで備えを怠らないようにしたい。重い錘(オモリ)も。