2013年1月11日 | 2013初釣り |
(俺) |
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今年は年明けから穏やかな日が多く、2度目の週末になって俺も初釣りへ出向く事になった。
そこで今年の初釣りは恒例の陸っぱりではなく、3年目となるKF(カヤックフィッシング)から始めてみる事にした。
一般的にKFは敬遠されそうな季節だが、風と波さえ穏やかであれば日中の寒さは気合で乗り切れるだろう。
昼を迎えて気温が温まった頃、ホームである焼津の海岸へ行ってみると予報通りの穏やかな環境だ。
岸にも沖にも釣り人は皆無で、この周辺は俺だけの独壇場になる。よし、急いで支度を整えよう。
最近は駐車場から浜辺までの往復も2往復で済ませていたが、今回は装備の関係でもう一往復追加して出港の準備を整えた。
・・というのも、今回は足元を浸水しないようにする為に幾つか考えた結果、ウェーダーを着用してみる事となったのだ。
万一ウェーダーを着用したまま転覆したら溺れる危険があるのだが、今までの経験上転覆するような事はそうそう無いと思う し、本当に転覆するような事になったら慌てず速やかにウェーダーを脱げるように着用の仕方に一工夫施してみたので、今回はと りあえず試してみよう。
海でウェーダーを着用する事など滅多に無いが、水や風を完全に防ぐだけに寒さは全く感じない。これは転覆さえしなければ 冬のKF装備としてはかなり良いんじゃないだろうか。
・・と思っていたが、いざ出港して普段の姿勢で乗っていると下腹部がウェーダーのベルトで圧迫されて苦しい。
まぁ一度乗り込んでしまえば下半身は動かさないので、万一に備えてベルトのバックルは外しておこう。
圧迫感から解放されてベタ凪の海面を進んでいくと、定置網が東から西へと大きく反れているように見えた。どうやら今日は 潮が速いようだな。
とりあえずはいつも狙う根を捜索するが、昨年秋以降魚探に映る根の影が徐々に小さくなっているようだ。
石津堤の外側と同様に、砂利による浸食で埋もれてしまっているのだろうか。
どうにか根の位置は把握出来たものの、激流によってラインがどんどん出ていくので非常に釣り辛い。
今日は30号までの錘しか持っていないので、これでは狙ったポイントを攻める事は出来そうにないな。
仕方が無いのでワイヤーに邪魔されない位置でパドリングしながら、餌釣りで闇雲に海底を攻めてみる事にした。
それにしても今日は中層〜低層の間に結構な規模の反応がしばしば見られる。何の魚群だろうか?
仕掛けはいつもの片テンビン&自作2本針仕掛けにオキアミと鯵の切り身を使っているが、海底を攻める前に一旦魚群の中で 仕掛けを止めて誘ってみる。
・・が、暫く待っても反応が無いので食い気が全くないのか、それとも小型のイワシとかなのだろう。
食い気の無い得体の知れない反応は後回しにして、とりあえず今は海底で底物を狙う。
竿先から斜めに海中へ伸びるラインを見ながら今年の初モノからの魚信を待つ。
しかしだいぶ待ってみてもまるで反応が無い。潮が速すぎて魚が活動出来ないか?・・いや、どこぞの渦潮という訳でもない
のだからそんな事もあるまい。
それに移動して他のポイントを漁ろうにも、ワイヤーが至る所に張り巡らされているので他ではやり難いだろう。
そして釣り始めて1時間半程経ち、ようやく竿先に出た反応を釣り上げてみたら、獲物は23Cm程のベラだった。
うわあ、今年の運勢がぁあっ!
せっかく初めての沖の初釣りだというのにこれでは陸っぱりと変わらないじゃないか。
しかしそれがジアイの狼煙だったのか、そこからアタリが続くようになった。
2発目で22Cm程のカサゴがHITし、更に小型のオニカサゴやハタの稚魚が掛かり、サイズはともかく一応は釣りが成立 するようになってきた。
後は持ち帰れるサイズの獲物を拝みたいところだが・・。
14:30を回った頃から徐々に西風が吹き始め、それに伴って波も立つようになってきたので大事を取って早めに帰還する 事とした。
俺的に初めて1月のKFを敢行した訳だが、今回は潮の速さに苦戦して貧果になってしまった。
底物の型を見られなかったのは残念だが、中層の魚群の正体は気になるところだ。
今度はコマセとサビキまで準備して正体を探ってみようかな。