2012年12月14日 | 冬のKF体験 |
(俺) |
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静岡県中部地方の平野部も最低気温が一ケタ台となって連日爆風に見舞われる中、某天気予報でようやく穏やかな天候が 予測される日が出てきた。
幸い休日に当たる為、俺は迷わず今年最後となるKFの予定を組み込んで当日を待った。
そして当日のAM5時頃、仕事帰りのまま焼津の海岸へ向かうとまだまだ真っ暗な現地は気温1℃・・。
駐車場に他の釣り人の車は無く、予報通り無風の海辺は確かに穏やかだ。しかしこれはあまりに寒過ぎる・・どうしたものか。
暫し夜空を見上げてナントカ流星群の流れ星を数えながら考えたものの、出港する気になれず一旦撤収する事に。
寝坊して再び出直し、9℃まで温まった現場へ戻ったのはAM10時頃だった。
予報通りの天候はまだ健在で寒さは殆ど感じない。それに他の釣り人や釣り船も一切居ない。
よし、急いで出よう!
今回は久しぶりの釣行となるこの焼津の沖で、冬に釣るのは初となるので楽しみだ。
殺風景な浜辺から出港してみると海面もベタ凪で実に楽な環境だ。魚探を起動して海中を探りながら沖へ進んでいく。
しかし昼頃から風が出る予報となっているので、あまりのんびりも出来ない。
今日は水深40m程の海底にある根に狙いを絞って、大きな魚・赤い魚を目指そう。
この辺の海底の事情も少し覚えてきたようで、目的の根にもすんなり到達出来た。今日もいつもの仕掛けで餌釣りだ。
まず第1投目は2本針の仕掛けにGクリルと秋刀魚の切り身を使ってみる。魚の身餌は普段使わないので、今回の実験的な要素 でもあるのだ。
そして仕掛けを投下して間もなく、竿先がグーンとゆっくり海面に絞り込まれた。よし、幸先が良い。
アワセを喰らわすとかなりの手応えだ。まさか根掛かりじゃあないだろうな?
しかしリールを巻きながら伝わってくる魚信は確実に生き物のそれで、ドラグを鳴らしてラインをガンガン引き出していく。
よしよし、コイツはKF釣果の記録更新モノだな。結構走り回るからカサゴではないだろう。重さ的には黒鯛の50Cmクラ スの手応えに近いものがある。
どんな獲物か凄く楽しみだが、とにかくバラす訳にはいかない。追いアワセを喰らわせた後は3歩進んで2歩下がるといった 感覚で慎重にやり取りを続ける。
・・が、残り15m程まで寄せた頃になってまさかのハリス切れで逃げられてしまった。ぐあぁ・・!
凄く残念ではあるが、まだまだ1発目。気を取り直して同じ根を攻める。
ちなみに逃げた獲物はサンマの切り身の方を食っていたので、今度は仕掛けを直して2本針の両方に切り身を使ってみよう。
すると少し間を空けて再びHIT。残念ながら先程の獲物とは程遠い引き応えだが、それでもキープ可能なサイズのものだろう。
そして難無く水面に寄せてみると、27Cm程の抱卵したカサゴだった。
よし、とりあえずボウズは逃れたぞ。抱卵しているが例の如く出目金になっているし、次が釣れるかも不明だからキープしよう。
その後アタリが遠のいたので、他の根を回りながら身餌で攻め続けていくと、ぽつぽつとカサゴが釣れてきた。
今日は潮もそれほど早くないので尚更快適である。この環境が続くならもっと長く釣り続けていたいものだ。
しかし12:30頃になると案の定強めの風が吹き始めてしまった。
それでも30分程粘ってはみたが、ひたすらパドリングしていないと果てしなく流されてしまううえに、アタリも取り辛いので撤 収する事に。
そして向かい風と波で慌ただしくなった海面を必死で漕ぎ続け、どうにか陸へ戻る事が出来た。
これで今年のKFも釣り納めとなるだろうけれど、最後に釣果を出せて良かった。
キープは26〜27Cmのカサゴが3匹だけだったが、身餌の効果と初っ端に逃がした獲物への想い等、それなりに収穫があったので
満足だ。
次も寒さに負けず、出来るだけ早い時期に出港したいものだ。