2012年10月12日 | 風の暖簾 |
(俺) |
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朝晩がだいぶ涼しくなってきた今日この頃だが、まだまだ海水は温いので今回もKFにTRYだ。
仕事帰りに向かった先は某海岸。しかし朝から北風が少々強くて出港すべきか暫し悩む。
車内から様子を見ていると小型ボートで出港して釣っている人は何人かいるものの、この風の中ではやり難いようだ。
結局AM8:00を過ぎても風は収まらないままだったので諦めて、気が進まないまま出港の準備に掛かった。
向かい風と波がウザい状況ながら出発してみると、波が船体に被ってきたり飛沫が眼鏡に付着したりと、とにかく落ち着か ない。
しかし出てきたからには竿を出すつもりでいるので、自らを奮い立たせて強引にポイントの海域を目指して漕ぎ続けた。
10分程で目指していたエリアに到達してみると、相変わらずの波風でも潮の流れはそれほどキツくはないようだ。
水深28mのところで急いで仕掛けを組み、Gクリルを餌に自作2本針仕掛けを投下する。
今回は新たな取り組みとして、いつものカゴ釣りではなく単純な餌釣りという事でコマセ籠は除外してのTRYだ。
コマセの力に頼らずにどこまで釣れるのか。流しながら海底を攻めてみる方針である。
そして開始早々の1投目で竿先が曲がり、暫くぶりの手応えに心が躍った。
なかなかの引き応えを楽しませてくれた本日1発目は、25Cm程のイトヨリダイだった。
もう少し大きい獲物かと思う程元気が良かったが、ともかく幸先の良いスタートに一安心だ。
獲物をキープして再び仕掛けを投入し、潮に乗って流しながらパドリングで体勢を維持してアタリを待つ。
しかし2発目のアタリがなかなか来ない。やはり撒き餌がないと厳しいのか?
アタリが遠のいたまま波頭の間を漂い、ようやく変化が現れたのは9:30頃だった。
竿先に微かな変化があって、仕掛けを上げてみると餌が盗られていたのだ。またフグの仕業か・・。
・・とは思うものの、それでもようやく生命反応を感じて微かに救われた気がした。
そしてフグを避ける為に少し移動してから仕掛けを降ろしてみると、ようやく2発目がHIT。 1発目よりも強い引き応えに期待が高まる。
バラさない様に追いアワセを加え、ゆっくり慎重に仕掛けを巻き上げると見えてきたのは再びピンクの本命だ。
今度のは35Cm近くあって満足の一匹だ。刺身用に鰓を切り落とし、血抜きしてキープ。
更に直後に30Cmクラスも追加して、キープを増やす事が出来た。
それにしてもこの魚は釣り上げた時、カサゴの様に直前まで喰っていたモノを吐き出す癖があるようだ。
今回は触角の長い小エビやギンポのような小魚を吐き出したが、以前初めてこの魚を釣った際には2cm程のタツノオトシ ゴを吐き出したのを見て驚いたものだ。
釣りでは得られない海底の生物を見る事が出来て、コレはコレでちょっと楽しいかもしれない。
その後、陽が高くなるにつれて少しずつ波風が収まるようになってきて、クラカケトラギスやエソ、ヒメジ等の外道も釣れて、 コマセ無しでも充分釣りになる事は実証出来たと思う。
昼近くなって38Cm程の本命を追加したところで、ベタ凪になった海から帰還する事に。
朝は強風に気押されて気が進まなかったものの、強引に風を掻い潜って出港して良かった。今宵はイトヨリ三昧で呑めるな。