2012年9月13日

HP設立8周年記念イベント

(俺)



 今回は毎年恒例のイベント釣行のシーズンに差し掛かり、穏やかな天気が予想されているという事もあって、初めてカヤック での遠征にTRYする事にした。

 目的地は数年ぶりとなる西伊豆の某漁港付近で、その景色や魚種・魚影の濃さは記憶に残る程の素晴らしい海だ。

 いつもの道具を積み込んだ車で仕事明けにそのまま目的地へと向かった。

  5年ぶり

 AM7:40。久しぶりの景色の場所に無事辿り着き、休憩もそこそこに早速支度を整える。

 辺りの環境は以前来た時とまるで変化が無く、おまけに平日という事もあってか人気も少なくて俺的にありがたい。
  天気も予報通りの快晴・無風・ベタ凪の三拍子だ。

 そして準備が出来たところで仕事明けの長距離運転の疲れも忘れて出港する。

 この周辺は港内でも真鯛やアオリイカが期待出来そうだが、環境が良いので港外の沖磯まで足を延ばしてみよう。

 慣れない海域では他の船舶の往来や漁業の規制エリア等があったりするので気をつけなければならないが、堤防や磯際を進み ながら他の船舶の動向を観察していく。

 港外へ進出してみると、青空と離島や地磯の組み合わせが素晴らしい景色を演出していた。

最高の環境

 漁船やダイバーの輸送船が案外多いが、どうやら航路は3ヶ所あるらしい。魚探を起動すると、15〜30m程の安定しない 水深にちらほら魚影も確認出来る。

 俺は周囲の状況を踏まえたうえで、航路から離れた離島と暗礁の間で釣り始めてみる事にした。

 日中の間は10Cm程の冷凍サルエビを餌にしたテンヤ釣りをメインに、サブウェポンに恒例のジグ&サビキも備えておく。

 今まであまりやった事の無い釣りだが、地元とは根本的に違う海なので、まともな獲物を期待しながらアタリを待つ。

 しかし真夏日の穏やかな洋上は漂っているだけでも最高に気持ち良いものの、肝心な魚信が無いまま時が流れていく。

 潮は沖に向かって流れているので、パドリングも交えながらひたすらテンヤで誘いをかけ続ける。

 そして開始から1時間程経ち、慣れないこの釣り方に疑問を抱き始めた頃になって、ようやくアタリが出た。

 アワセのタイミングさえも不慣れなまま、それでも無事にフッキングに成功してリールを巻くと、ドラグを鳴らすまでも無い 半端な手応えだ。

1発目は真鯛

 しかしそれでも何か魚が付いているのが伝わってくるので、期待と緊張が交錯する。

 そんな中、明るい海面に現れたのは25Cm程の真鯛だった。

 今回の釣行のメインターゲットともいうべき獲物に一瞬喜んだが、残念ながらサイズが小さい。

 まぁまだまだ1発目という事だし、この先が楽しみになってきたというものだ。撮影を済ませてリリースし、次を狙う。

 根の無い所は25m位の砂利底らしく、テンヤが海底に着く感覚が明確に伝わってくる。

 着底→数mシャクり上げる→着底・・と、繰り返していくとアタリが続くようになってきた。

 何度かアワセに失敗したり餌を盗られたりして、再び針掛かりに成功したのは1発目から20分余り経過した頃だった。

 先の真鯛と同じ位の引き応えで上がってきたのは、フエフキダイの仲間。イトフエフキという魚らしいが、やはりサイズが 25Cm程と微妙だったので撮影後に放流。

イトフエフキ

 その後も20Cm程のベラやカサゴも釣れたりもしたが、なかなかキープには至らない。

 魚探と景色を見比べながら少しずつ移動し、転々と探っていく。

 その道中に離島の洞窟があったのでちょっとだけ寄り道してカヤックで通過してみたり、明るい海面を覗き込めば数m下の海 底や魚群も観察出来たりと、ヴァカンス気分も味わう。

 そして再び水深のあるエリアの根周りで探り始めてみると、それまでの獲物より若干マシな引き応えの獲物がHIT。

 無事に水面まで寄せてみると、青い海面を裂くように真っ赤な魚体が現れた。

 俺的に初となるアカハタだ。サイズは27〜8Cmと、これまた微妙だがいかにも「伊豆へ行ってきました」と主張している ような獲物だったのでキープする事にした。

 全般的に美味とされるハタ類の中では低い評価だが、それでも味わってみたい気持ちも大きい。

 そのポイントではその後も20Cm程度のアカハタやベラも連釣して、にわかに楽しくなってきた。

初アカハタ

 ・・が、困った事に餌の冷凍サルエビの在庫がもう底を尽いてきた。
  まだまだ天気も良いし時間もあるというのに、まさかこの釣りでこんなにアタリが出るとは思っていなかったので、市販の1パック しか持って来ていなかったのだ。

 そしてテンヤ釣り最後の1投で根掛かり・・かと思ったら、本日一番と言える強烈な引き応えで何かがHIT。

 ドラグからバリバリとラインを引き出していくその勢いに興奮しつつ、絶対にバラすまいと追いアワセを2回喰らわせてやり 取りをする。

 しかし、海底から10m程巻き上げたところで手応えが急に軽くなってしまった。
  仕掛けを回収してみると、テンヤのチモトのハリスがザラザラになって切れていた。

 これほど楽しくなってきたテンヤ釣りの最後がこんな結末ではなんとも心残りだが仕方がない。

 時間は既に昼を回っており、サブウェポンの疑似餌も少し試してみたものの、まるで反応が無かったので一旦諦めて陸に上が る事にした。

 

 夕方まで堤防上で休み、日没が迫ってから再びカヤックに乗り込む。

 今度は夜のカゴ釣りという事で、日中の間物色したエリアよりも岸寄りを狙ってみる。

 今宵は月明かりも殆ど当てに出来ない為少々視界に難有りの状態で、おまけに日中よりも波が高くなっているのでなんとも落 ち着かない。

 それでも意思を強く持って強引に仕掛けを降ろしてみると、揺れが大きくてやり辛いものの、25Cm程のフエフキダイを釣 り上げた。

 ・・しかし余りにやり難いうえに、慣れない釣り場で精神力も消耗してきたので2時間程で諦める事にした。

 今年も天候に恵まれたイベント釣行だったが、日中の餌不足とバラシが悔やまれる。そして夜釣りに関しては魚信が殆ど無か ったので、リスクを背負ってまでやる必要は無いかもしれない。

 今回の経験を糧に、再びこのエリアでリベンジする機会を待ちたい。

 



リベンジを誓う



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