2012年7月27日 | 根はどこだ |
(俺) |
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静岡県も梅雨明けして10日程経ち、今では連日晴天&猛暑の真っ盛りという感覚になってきた。
そこで3週間ぶりとなるカヤックの出動だ。
AM5:30、いつもの海岸へ行ってみると今日は浜辺の釣り人が少ないようだ。青物が不調なのだろうか?
まぁそんな陸っぱりの事情はともかく、穏やかな浜辺から出港する。
実は前回の帰り際に小規模な根を発見したので、そこに潜む大型根魚を狙うべく気合が漲っているのだ。
今回も持参した竿は2本でメインのカゴ釣り用と、不意にナブラが湧いた時に備えてのジグ&サビキ用だ。
ある程度沖に進んだところで魚探を起動してみると、青物の影は見られないものの前回同様に海底付近に何かの反応が
見られる。
しかしまずはあの根を探し出さなければ。
大凡の場所まで近付いたら、蛇行するように海底をサーチしていく。
相変わらず40m前後の平坦な海底なので、何か障害物があれば多くの魚が集まっている事だろう。期待は高まるばか りだ。
・・しかしなかなか見つけられない。
確かにこの辺だったはずなのだが、根のサイズ自体が3m四方位という小さなものだったので、探すのも一苦労だ。
・・暫し探したものの結局見つけられず、一旦諦めて普通に釣り始める事にした。
2本の竿を準備して、早速メインのカゴ釣りで平坦な海底の反応に目掛けて仕掛けを降ろしてみる。
魚探に映る反応は、海底から3m程度までの高さだが範囲がそこそこ広いようで、今回は仕掛けを直撃させる事が出来 た。
竿掛けに竿を置いて暫し様子を見る。今日は小潮という事で、潮は東から西方面へ流れているようだ。
・・しかし竿先にアタリが出ない。
何度も仕掛けを入れ直してみるものの、仕掛けは確実に反応の中に届いているのに、餌に喰らいつかない。
うーむ・・普通の魚の反応ではないのか。シラスとかイカとかだろうか?
未知なる反応を釣るべく1時間半程粘ったが、結局釣れないまま他のポイントへ移る事にした。
仕方がないので海底の凸凹が比較的大きなエリアで様子を見てみると、暫く経って本日初HIT。
釣り上げてみると25Cmのシロギスだった。
抱卵しているようだが、水深60mから上がってきたという事はまだ産卵まで時間が掛かるのだろうか・・。
とりあえずクーラーBOXに獲物を放り込んでボウズは回避出来たが、思いの外潮が速いので全く同じポイントを集中 して狙うのは困難だ。
定置網から離れ過ぎない位置でブイを目印にして海底を攻め続ける。
するとアタリが続くようになったものの、20Cm前後のトラギスが連続して釣れるようになってしまった。
しかし一般的にトラギスと言えば外道でリリースするものだが、俺的には今まであまり縁がなかった獲物であり、持っ ている魚類図鑑にもなかなか美味しいという評価がつけられていたので今回はキープしてみる。
赤っぽいオキトラギスとVの字の模様を持つクラカケトラギスの2種類が交互に釣れる中、イマイチなサイズのカサゴ も混じるようになり、サイズはともかくなかなか楽しくなってきた。
殆ど移動しないで釣っていると何時の間にか空は快晴になり、ジワジワと暑さが効いてくる。
しかしそんな中、少し離れた海面にそこそこの規模のナブラが発生した。
待ってましたとばかりにカゴ釣りの仕掛けを速攻で巻き上げてナブラ目掛けて突進する。
そしてだいぶ近付いてからサブウェポンのジグ&サビキを投げ込み、ナブラの中を通してみる。
仕掛けが引っ手繰られるのを今か今かと思いながらも、何故かアタらずに戻ってきてしまった第1投。
おかしいな?と思いつつ矢継ぎ早に何度も何度もナブラの中に仕掛けを通していくが、どうした事かまるでアタらない
。
うーむ、何故だ。
頻繁に浮いたり沈んだり、何か所かに別れて湧くナブラを眺めながら考えてみる。見た感じでは魚のサイズ自体それほ
ど大きくないようだ。
25〜30Cm位だろうか。ワカナゴかソーダ辺りかな。
ジグが合わないだけではなく、サビキにすら掛からないのはそのどちらでもないサイズのベイトに夢中という事なのだ ろう。
ナブラが発生していたのは正味15分間位だったが、結局1匹も釣る事が出来なかった。
カヤックで初めてナブラに遭遇したのに残念な結果だがまぁ仕方がない。
だいぶ陽が高くなってきたが再び元のポイントでカゴ釣りを再開すると、相変わらずトラギスやカサゴが釣れてくる。
トラギスは15〜25Cmとバラツキがあるので、22Cm程度からキープしてそれ以下は強制的にお帰り頂く。
幸い水圧の変化に強い様なので、それぞれがフラフラしながらも海底に向けて消えていく。
・・無事に海底まで辿りつけたかは不明だが。
カサゴに関しては先月の釣行に比べて明らかに小型揃いだが、オニカサゴらしき幼魚も混じってくる。
しかし俺的に何度か釣っている正式な学名でのオニカサゴに似ているというだけで、別種の可能性も否めない。
このカサゴの幼魚もなかなか強い様なので、内臓や目が飛び出す事も無くリリースに成功した。
そして徐々にアタリが遠のいてくる中を粘り続け、25Cm程のアマダイを釣り上げたところで終了する事に。
某天気予報通りに終盤は少しずつ南風が出始め、丁度陸に上がった頃からは少々ウザい程に波風が立ってきたので、程 良いタイミングだった。
今回も小型の獲物に恵まれたが、お目当ての根を釣れなかったのは残念だ。しかし仮に今日、根を見つけられたとして もあの潮ではピンポイント攻撃出来なかったかもしれない。
とりあえずこの釣り場ではまだまだ課題が尽きないので次の機会が待たれる。