2012年4月28日

2012KF1発目

(俺)



 今年もだいぶ暖かくなってきたという事で、4月も月末になってからようやく今年初のカヤック釣行に踏み切る事になった。

 事前の天気予報の内容から、快晴&微風程度という良いコンディションが予想される。
  さて今年は何処から、何から狙いに行ってみようか。

  快適御前崎

 そして迎えた土曜日のAM5:15。俺は昨年最後のKF釣行の場となった御前崎に向かって出港していた。

 幾つもの候補地の中からこのポイントが選ばれたのは、やはり天候が恵まれているなら極力遠出してみたいという事と、前回 バラしまくった悔しさからである。

 今日は日の出が5時という事だが、その前の薄明るい状態の中で支度を整えて浮いてみると、予想通りの素晴らしい環境。

 世間一般の連休初日という事もあってか、続々と出港してくる幾多の遊漁船達のエンジン音で落ち着かないが、航路は避けて 暗礁帯を進む。

 20分余りで無事に昨年のポイントに到達し、魚探で海中を探索してみるが今回は魚影が見つけられない。他の遊漁船達は更 に遠い沖へ出ているようで、近くに浮いているのは停泊中?の大型輸送船くらいなものだ。

 とりあえずは活餌用の小魚と根魚を狙うべく、最初の根周りをジグ&サビキで探ってみる。

 すると、1投目からサビキの方に15cm程のメバルがHIT。魚探では見つけられなくても根周りには一応魚が居る事を実 感出来る。

憧れの堤防

 しかしキープするサイズではないし活餌にも不向きなのでリリースすると、その後は小型のカサゴが1匹釣れただけで魚信が 途絶えてしまった。

 とりあえずは魚探で様子を見ながらゆっくりと移動してみよう。

 遊漁船の出港も落ち着いてきたので、前回よりも遠くの堤防先端を目指しながら魚影を探す。

 それにしても昨年に比べて殆ど魚影が見られない。やはり時期的な問題なのだろうか。遊漁船達が軒並み沖合に出払っている 様子からしても、釣果が心配になってきた。

 そして特に気になる魚影を見つけられないまま水深16mの航路を速攻で渡り切って、目安にしていたポイントに到達。

 今まで遠目にしか見た事のなかった堤防の最先端を内側の至近距離から観察してみる。

 これが台風の時などによく波を被っている白い灯台か・・。周囲の水深は8.5m付近で安定しているようだ。

 しかし残念な事にここでも魚探に生命反応が見られないので、堤防を回り込んで外側へ出てみると・・。

カサゴは沖合カラー

 さっきまでベタ凪だった水面が急にうねり出した・・というよりも沖の海域ではこれがスタンダードなのかもしれない。

 何隻かプレジャーボートも集まっている事だし、この揺れ方では落ち着いて釣っていられないので堤防外側は諦めた方が良さ そうだ。
  もうちょっと波が低ければ是非探索してみたいものだ。

 仕方がないので堤防の内側へ戻って、魚探の反応がないままジグ&サビキで海底を探ってみる。

 しかし暫く探り続けたものの、20cm程の色鮮やかなカサゴが単発で出ただけでここでも釣果は伸ばせそうにない。

 このままでは泳がせ釣りの活餌どころかキープの確保さえも心配だ。

 相変わらず快晴&ベタ凪な堤防内側は人間としては快適な環境なのだが、このままではマズイので昨年タコとカサゴをバラし たポイントへ行く事にした。

 そして大型船の航路を再び渡って戻り、根周りを攻めてみるとようやくマトモな?アタリ。

ルアーにHIT

 引き応えを少し楽しみながらも難なく釣り上げてみると、25cmのメバルがガッツリとジグに喰らい付いていた。

 ルアーでメバルをHITさせたのは初めてになるかな。サイズ的には・・キープしてもいいか。
  メバルをクーラーにぶち込み、前回の釣行も含めて御前崎での初めてのキープを得た。

 よし、とりあえずはボウズは免れた。次は餌釣りでの釣果にTRYだ。

 俺は一旦ジグ&サビキを片付けて片テンビンと20号の錘をセットして、自作の2本針仕掛けにオキアミを刺して海底に送り 込んでみた。
  水深は14m前後で底は砂地のようだ。

 前回は海底付近にも生命反応が見られたが、今回は全く見つけられないままなので底物だけが頼りとなる。

 根魚からキスの様な小魚まで幅広く対応する為に針は小型の物を使っている。

 しかし暫く流しながらアタリを待ってみたが一向に反応が感じられないので、仕掛けを上げてみると何かが付いてきた。

 すると二本針のうち片方には海藻の破片と、もう片方には10cm程の見慣れない生物が躍るように付いている。

俺:「うおぁ!」

 この怪しい生物、どうやらウミケムシという奴の様だ。見た事はあったものの、釣ってしまったのは初めてだ。

 かなり激しく踊るコイツはケムシと呼ばれながらも11号のケン付きマルセイゴ針をしっかり飲み込んでいる。

 コイツは触って針を外すのは危険な気がするので針のチモトから切り捨ててリリースした。

 その後も場所を変えては仕掛けを降ろしてみたものの、どうにも魚信を得られないので餌釣りも諦める事に。

 そういえばこの辺の海面には赤潮の出来始めみたいな現象が至る所に見られるが、まさかこれが原因で魚達が居ないという事 はないだろうな?

 そして好天のまま陽が高くなり、9時を回る頃になって諦めがついたのを機に終了。

 今回は一応なんとかキープは得る事が出来たが・・何にしても貧果だ。次はキス狙いで癒されに行くしかないかな。

 



初めてのウミケムシ



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