2011年8月24日

水深40mから

(俺)



今日こそは・・

 陽が昇り切ったAM9:00。平日の海岸へ行ってみると、釣り人の数は数える程の殺風景な状況だった。

 今回は今年初のまともな青物をGETする為、更にはこれまで貧果続きのデビューの地へのリベンジも兼ねて、ジギングのみに専念する。

 暫く前からタイソンが鯖やシイラの実績を出しているという事で、ようやくここも青物が安定してきたようなのだ。

 今日は少々雲が目立つものの一応晴れているが、昼からは下り坂の天気予報である。昼頃までの短期決戦という予定で、準備に掛かった。

 海面は凪のようだが相変わらず乗り出し難い浜から出港すると、まずは定置網に沿ってひたすら沖へ進む。

 途中で魚探の電源入れて様子を見ながら進むが、定置網の固定ワイヤー以外の反応はまるで映らない。

 まあこの広い海でなかなか魚群が見つからないのは毎度の事なので、今回は今までとは別の策を練ってきたのだ。

 今回はまず定置網の最先端まで行き、そこから無数に浮かぶブイの周辺で表層のシイラを狙うのだ。シイラが流木等の漂流物の下に着くと いう性質を利用した作戦である。

 しかし幾つもの筒状のブイの近くにジグを投入してみたものの、一向に生命反応が無い。俺自身シイラを釣った事が無いので、時間の経過 と共にこの釣り方に不信感が募ってきた。

今日も渋いなぁ・・

 魚探に目をやると定置網の囲いの範囲は水深40m程だが、少し沖にずれると一気に80m位まで落ち込む地形のようだ。深いなあ。

 そのうち魚信が無いまま沖側に浮くブイの半分程度を探り終え、シイラ狙いを諦めて魚群探索に移った。

 定置網の西側のエリアを魚探で探っていくと、たまに小規模な魚群が映るようになってきた。

 しかし今日も東から西へと潮が速いので、あまり小さな魚影や深場は狙い撃ちが困難である。とりあえず水深40mより浅い場所だけに狙 いを定めてパドリングを続ける。

 そして11:30頃、目安のギリギリとなる水深40m付近の海底の窪みに少し薄い反応を捕えたのでそのポイントにTRY。

 30gの俺の定番ジグを沈めながら、ポイントの真上をキープすべくパドリングも交える。

 魚探に映った反応が魚かどうかはわからないが、仮に濃い海藻が映ったとしても根魚が狙えるだろう。

 そして着底を感じてから2〜3回竿をしゃくると、竿先が妙な重さを感じるようになった。

 根掛かりか・・?しかしリールを巻き続けても感じる抵抗力に変化は無く、まるでゴミを掛けた時の感覚だ。

 とりあえずは仕掛けを上げるべくリールを巻いていくと、相変わらずの抵抗のままラインが右に反れてきた。視線を上げると少し離れた所 にブイが浮いていて、そこから伸びるワイヤーがこちらに向かっている。

よっしゃ!

 (ああ〜、ラインがワイヤーに当たっていたのか・・。)

 ワイヤーにフッキングしてしまう前に急いで巻き上げなくては。

 ・・と思ったら、何時の間にか竿先から伸びるラインの方向が変わっていた。アレー?

 不思議に思いながら更にリールを巻き上げると、今度は竿先にブルブルと生命反応が出た。

 ぉおおっ、何か釣れてる!

 だいぶ上の方まで巻き上げてからようやく何かが針掛かりしている事に気付いて、慎重にやり取りをしてみるとなかなかの引き応えだ。

 深いところでは一定の重さにしか感じなかったのに、表層まで近づいてくると俺のカヤックの周りを縦横無尽に走り回ってドラグを鳴らして くれる。
  コイツは間違いなく青物だ。

 そして獲物が疲れてきた頃にようやく姿を確認すると、40cmオーバーの鯖だった。よしよし、ようやく今年初の青物GETだ。
  カヤック用に購入したランディングネットもようやくまともな出番を迎え、無事に確保。

 その場で首を折ってノジメをしたが、魚体が凄く肥えていて驚いた。脂の乗りが半端無いようだ。

 しかしその1匹をクーラーへぶち込んだ後は次の魚影を見つけられないまま正午を迎え、予定通り約3時間の釣行を終了とした。

 今回はシイラは外してしまったものの、なんとか青物をGET出来てリベンジ達成というところか。次は餌釣りでのKF初釣果を目指そう。



リベンジ達成という事で


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