2011年7月1日

港外青物捜索

(俺)



梅雨の曇り空

 早くも今年の半分が過ぎ去り、梅雨である事を忘れそうな日々が続く静岡県だが、今日は薄い雲が空を覆っていて怪しげな天気だ。

 そんな中、今回は各地でちらほらと聞こえてきた青物の様子を見る為、カヤックで港の周辺を捜索してみる事にした。

 AM7:00、曇っているとはいっても出港準備をしている間に汗が噴き出して嫌になってきたが、無事に出発。堤防沿いを探索し ながら港外へ出るが、なかなか魚探に反応は出ない。

 それにしてもベタ凪ではあるもののコーラ色の海面は無性に暑苦しく、それが港内だけではなく堤防の外側まで続いていたので気分 が滅入ってしまった。

 今回は不意のナブラにも対応出来るように、ジグ&サビキをメインにした釣行だ。KFデビューしてから未だにまともな魚を釣って いないし、基本餌釣り師としてはポリシーに反するのだが、それなりの時期になれば手返し良く型も数も見込めるのでそれまでの辛抱だ。

 そして出港してから1時間程経った頃、ようやく魚探が何かの反応を捕えて仕掛けを投入した。

 魚探に出た反応は広範囲に薄くバラけた群れのような感じだったのだが、なかなかサビキに掛からない。食い気が無いのか、シラス の様な稚魚なのか、はたまたイカの群れなのだろうか?

 おかしいなーおかしいな〜・・と頑張ってサビキで誘っていると、ようやくアタリを捕える事が出来て一安心。そこそこの引き応え を楽しませてくれる。

 しかし取り込む直前に針が外れてしまったようで、1発目は正体を見る前にバラシ。多分20cm程度の鯵ではないだろうか。

 どうやら食い気が相当渋い群れのようだ。仕方が無いのでそこは一旦諦めて、他の群れを捜索する。

カサゴ はぐれカタクチイワシ

 少し進むと今度は先程よりもやや濃い反応が魚探のモニターに映し出された。急いで仕掛けを下してしゃくり始めると間もなくHI T。なかなかの引き応えで上がってきたのは18cm程のカサゴだ。
  根が近いので飛び出してきたのだろう。魚群の正体ではあるまい。

 そして続けざまに釣れたのは7cm程度の豆鯵だ。しかも同じ位のサイズのジグの方に針掛かりしていて驚いた。偶然にしては口に 掛かっていて、不思議な感覚だった。

鯖

 どうやら沖に出ても根周りのせいか大きな獲物に恵まれないので、ナブラを探しながら更に探索を続ける事にした。

 今日は大潮という事で、11:30頃に干潮を迎える。相変わらずの曇り空の下を進んでいくと、海面にゴミの川の様な模様が現れ た。潮目である。

 魚探には特に反応は出ていないものの、とりあえず仕掛けを下して少しの間様子を見てみる。

 すると暫く経って軽いアタリが出て10cm程のカタクチイワシが釣れていた。
  しかし魚探には反応が出ていないのではぐれていた魚だったのだろうか。そのイワシも単発で終わってしまい、また群れを探して移動する。

 曇っているとはいえさすがに陽が高い時間のせいか、ナブラや鳥山はまるで見られないまま時が進み、だんだん疲れを感じてきた頃 になってようやくまた何かの反応を捕えた。

 早速サビキを下ろすと、元気の良い引き応えで20cm程の豆鯵が釣れてきた。しかしあまり大きな群れでもないので数も揃いそう もないし面倒だという事でリリース。

 更に20cm位の鯖も混じって釣れるようになったが、やはりキープする気にはなれずに全部リリース。

 20cmの鯵の引き応えがかなり楽しめたのは、それ以上のサイズの魚を久しく釣っていないからだと思うとなんとも悲しい。

 結局今日は青物に遭遇出来なかったどころか、キープすら無い貧果で疲れて終了という事になった。

 釣りたい獲物ややってみたい釣法等は幾つか思い浮かぶが、とりあえず何かしらそこそこのサイズの獲物を釣らないと、俺的に先へ 進めないような気がしてならない。
  ・・と言いながらも、翌日は以前から気になっているポイントへキス釣りに行きたいな〜・・と画策している俺だった。



豆鯵



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