さあダンパーを着けてマスを押し下げて離してみましょう、今度はダンパーは動きが動きを止めようとする力を発生させますからだんだん揺れは小さくなりしまいに止まります。
止まってしまったらもうダンパーが力を発生することはありません、自分から力を出すことはなくてあくまでも動かされると抵抗する力を発生するのがダンパーです。 自分じゃ何もしないで誰かが動き出すと反対するやな奴のようですね。
そういうわけで主役ではないわけです。
減衰力が強いほど振動が早く収まります、まあこれは言うまでもないですね。
減衰力の強さは減衰係数で表します、通常“C”を使います。 減衰係数は減衰力グラフの傾きのことです、減衰力を速度に対してリニアな特性としてその傾きを減衰係数というのです。
でも実際は減衰力はリニアじゃないし、バンプとリバウンド(リバンプじゃないですよ)は同じじゃないです、そこが理論と実際の違うところです。 理論は大概のものを線形、つまり直線の特性で扱います。
ばねもプログレッシブとかバンプラバー付きじゃなくてばね定数一定の線形ばねです。
でも線形で基本を押さえてから非線形を考えるのが筋でしょう、「歩けないのに走るな」ってやつです。まあレース界には走っちゃってるひともたくさんいますが。