第63回

63. <オリフィスとプレロードの掛かったバルブの並列配置>

ではではいよいよです。
前の説明のプレロードの掛かったバルブとオリフィスを並列配置します。

並列ですから横方向に流量を足すんでしたよね。バルブが開く圧力まではバルブの流量がゼロですからオリフィスの特性だけです。 なので2乗特性でグイグイと立ち上がっていきます。

するとバルブが開くとオリフィスとバルブの合成ですから比例特性になります。

このように最初立ち上がってそこから折れて直線になる特性が典型的なダンパー特性です。基礎編で使った減衰力特性もみんなこんなでした。

オリフィスの計算もできます、バルブの計算もできます、それらの合成方法もわかります、もう減衰力特性が計算で出せちゃいますね。 まあ正確には無理でしょうけど大体の当たりはつけられるでしょう。もう減衰力は理解したと言っていいと思います。

というわけでダンパーの圧力損失、減衰力特性についての解説はおしまいです。この先はダンパーの性能などについて説明していきます。

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