第6回

6. <圧力損失>

ポンプ作用の次はオイルの流れを絞って生み出す圧力損失です。 図はホースで庭に水をまいているところですが遠くまで水を飛ばそうとしたらどうしますか? そうですね図のように親指でホースの端を押さえて水の出口を小さくしますね、ホースをつぶしたりもしますね、水の出口が小さくなることで水は勢いよく出るようになり遠くまで水が飛んでいきます。
ここで何が起きているかというと指で押さえたことでホースの断面積が小さくなり(これをオリフィスと呼びます)、ここを水が通過するときにオリフィスの前後で圧力と流速が変化するのです、これをオリフィスの圧力損失といいます。 圧力はオリフィスの上流が高く下流が低く、流速は上流が遅く下流が速くなります、オリフィス、指のところより上流は圧力が上がるのでホースが膨らみますよね、古いホースだとはじけちゃったり蛇口にちゃんと止めてないと抜けちゃったりします、反対に指から下流は流速が速くなって遠くまで水が飛んでいくのです。

ダンパーの中でもオイルの流れを絞ることでその上流と下流の間に圧力差が生まれています、そしてその圧力がピストンやシャフトにかかり減衰力として現れるのです。

Copyright(C) 2007-2014   富樫研究開発