第24回

24. <高速域減衰力アジャスター、 バンプ>

バンプの高速域アジャスターはリバウンドから比べたらずっと簡単です、でもダンパーはリザーバの付いた標準型ダンパーじゃないといけません、モノチューブはリバウンドと同じく大変です。

高速域のアジャストは減衰力バルブのばねを抑えたり緩めたりします。シム式の減衰力バルブはこれがやりにくいのでポペット型の減衰力バルブにスイッチして説明します。

図にあるようにアジャスターを回すとバルブのばねを縮めていきます、これをプレロードを掛けるといいます。プレロードを掛けるとプレロード以上の力(=圧力)になるまでバルブが開きません、その開くところがKneeと呼ばれるということは前に説明しました。 プレロードを高くしていくとKneeも高くなります、低くしていくとKneeも低くなります、これが高速域アジャスターです。

バンプの高速域アジャスターはリザーバの低速域アジャスターのすぐ隣とか同心円状についています。高速域アジャスターが付くようなダンパーは低速域アジャスターも付いているのでアジャスターが2つ並んでいたり2つがくっついて高速域アジャスターの真ん中に低速域のアジャスターがあることもあります。

図のようにアジャスターが3つ付いているダンパーを「3 way adjustable」なんて言います。2005年くらいにザックス、オーリンズからダブルチューブ4 wayが出てくるまでは3 wayが一番豪華な(ベストとは言わない)ダンパーでした。
今はどのダンパーメーカーからも3 wayは出ています、ニードルで低速域、プレロードで高速域をアジャストするという方法はみな同じです。 高速域アジャスターはばねにプレロードを掛けていくので回すのが重い!
壊れているわけではありません。手で回せるようになっているものもありますがレンチで回したほうが簡単です。

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