これでダンパー講座は終了です。
ダンパーの構造、減衰力発生の理論、ダンパーを使ったばねマスの計算、リグによる実際の試験とダンパーに関する事柄は大体網羅したと思います。
ここまでに書いたことを使えばたとえばある車両でばね上共振を2Hzにして減衰比0.5でサスペンションを設計しようとすればできるはずです。
車重が分かれば2Hzになるばねが決まり、ばねと車重から減衰比0.5になる減衰係数が決まり、求められた減衰力を出すのに必要な圧力が大きすぎないようにするダンパーの大きさが決まります、大きさから流量が決まり、オリフィス、バルブのサイズが決まります。
まあホントに全部やってみる人はいないでしょうが一か所にまとめておく意味はあるかなと思いますし一部でも参考になれば幸いです。
よく109ページも書くことがあったと思います、付き合ってくれた方々ありがとうございました。
今後は車両運動性能、Vehicle dynamics って言った方がしゃれて聞こえます、について解説していきます。
ダンパーほど系統立ててやる気はないんですが雑誌とかブログとかであんまりテキトーな解説を見ると「ちがうだろー!」って思うんですがそんなことを書いていこうと思います。