抽象画 & 具象画
 二人展 

抽象画 中北幸久 & 具象画 神尾親儀 

開催 三重県立美術館(07年3月14日〜18日)
阿児アリーナ(4月12日〜15日) 中日新聞記事 -

  

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A, 二人展開催に際して 〜絵画についての対話

B, 抽象画&具象画 二人展作品掲載


 二人展開催に際して 〜絵画についての対話 

二人展開催に際して 〜絵画についての対話


  神尾 岡本太郎は、「芸術は爆発である」と言っているが、絵を描 くこと・絵画とは何か、と問われたら?。

中北 絵画とは、イメージの転写であり、展開は瞬時ではあるが、変化して連続していく。それを捉えて既成の型に納め ようという気にはなれない。 常に意識の中でなにかが蠢いている。
眼を閉ざした 闇の中で、色彩 のない何かがいつも弾けたりしている。 瞬時に弾き出されたイメージに時間を持たせる。 それ故、自分 にとって絵を描く上で一番の問題は、仕上げるまでの時間(速度 )であり、それ以外のことは、 次に展開されるイメージのなかで、さほど意味を持たない。

神尾 絵画は感動の具現であり、絵を描くことの楽しみは、色彩と色彩の響きあいである。
     それだけでよいのであれば、抽象画でよい訳でだが、加えて物語性と詩情を込めたいと少々欲張りなのである。
    題材(モチーフ)は、感動の源が自己の心であるがゆえに人間の営みをとりまく全てのもの、とりわけ大自然と人類が 築き上げてきたものになる。
     題材をあれこれ考え、キャンバスの上に筆や木炭で構図を具体化していくときは、まさに心が躍る。
    新たな旅立ちをする時の様に!!
     題材にする風景や人物は、固有色を基本にするが、現地の空 気や自分の気持ちと使いたい色彩によって描き進めて行
     夢中に描いていて、色彩と色彩が響きあい、画面が輝いてきたときには、眼の前で可愛い彼女がニッコリと 笑ってくれた   時の様に、喜びがこみ上げてくる。
     しかし、現実は常にその様になるとは限らない。昨日良い線まで来たはずの絵が、翌日はすっかり色あせて見えたるする。     仕上げが近づくにしたがって、思うような絵にならないのが 最大の苦痛である。

      中北 絵か文学かと自らに問うたら、文学の方が好きだが、一瞬のイメージを平面に捕らえ、一瞬に視覚で認識させるのは、     文学より絵の方が勝っている。これからも到達点の異なる世界を左右に筆とペンとを交えていく。

  神尾 岡本太郎は「芸術はうまくあってはならない、きれいであってはならない、心地よくあってはならない」と言っている。
   「 技巧に走るな真髄を見よ」と言う意味合いであろうが、革新 的な芸術や特定の現象・思想等をアピールするのは別にして、     絵画は心地よくあった方が良いし、きれいであった方が良い。
    具象画を描くことは、自然界とそこに人類が構築してきたた 美の確認、出来得ればそれを素材にした美の創造でありたい。

  中北 先人は想像力を逞しくして、神をとりわけ女神を美しく表現してきた。芸術(絵画)は、美しい広がりを持ち、展覧会の絵     (ムソルグスキー)よりも感動的な旋律を内包し、いかなる沈黙より雄弁に、いかなる雄弁よりも情熱的でなければならない。

  神尾 ところで、カンデンスキーは「純粋の芸術は音楽である」という意味のことを言い、自身も音楽を聴いて抽象画を描いて     いる。中北さんの絵にも共通点がある様に思えるが・・・

  中北 確かにカンデンスキーの考え方には共鳴するところがあり、好きな画家の一人であるが、彼の絵のように強い意志をもった     線を画面に展開することは、今の自分にはできない。
しかしながら、自分の絵も見る人の内側に何らかの旋律をもって伝わっていくものが あればよいと思っている。

  神尾 最後に、絵画に対する思いを・・・

  中北 人の内なる世界は果てしないものであり、狂おしいまでに変化していく外の風景に反し、然して変化したとは思えない    自らの内なる風景に気づいたとき愕然とするが、失望することなく、今迄とは異なった世界を、時空のキャンバスに展開     していくことが出来るのだと信じるが、ただ平面というそのいかんともし難い広がりをまえに、超えようとしてなお不足 する自らに日々苦戦している。

  神尾 多くの人が自然界の中に美を求めるが、その美は刻々と変 化していく。その瞬時の美と感動を永遠に留めたい。さらに     は、己の理想の美として定着させたいと描き続けてきたが、この二人展を機会に、具象に軸足を置きつつも、抽象化を加味     して色彩をより豊かに、旋律と詩情性を探求していきたい。

   


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抽象画&具象画 二人展作品掲載

三重県立美術館

B 抽象画&具象画 二人展作品掲載


 磯笛峠 
Size;F100(162.1×130.3)


文明の彼方 
Size;F50(116.7×90.9cm)


 海女小屋のある風景 
Size;F100(162.1×130.3)
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無明の蓮華2 
Size;P80(145.5×97cm)


 海女好日 
Size;F100(162.1×130.3)


記憶の連鎖
Size;F100(162.1×130.3)


海女燦燦 
Size;F100(162.1×130.3)


浄土・その混乱
Size;F30(90.9×72.7cm)


海と営み 
Size;F100(162.1×130.3)


比翼の鳥 
Size;F30(90.9×72.7cm)


志摩の海女
Size;F50(116.7×90.9cm)


浮遊する神の意思 
Size;F12(60.6×50cm)


志摩の幸 
Size;F50(116.7×90.9cm)


 
Size;F10(53×45.5cm)


海 原 
Size;F50(116.7×90.9cm)


 愛の海峡1 
Size;F8(45.5×37.9cm)


海女餐餐
Siz;F50(116.7×90.9cm)


時の地平線 
Siz;F12(60.6×50cm)


浜島遠望 
Siz;P80(145.5×97cm)


無明の蓮華 
Siz;F12(60.6×50cm)


台風一過 
Siz;F50(116.7×90.9cm)


オン 
Siz;F12(60.6×50cm)


船人(ふなど) 
Siz;F50(116.7×90.9cm)


何かが私を 
Siz;F12(60.6×50cm)


潮騒 
Siz;F50(116.7×90.9cm)


パパラギ・消えゆく愛の印象 
Siz;F12(60.6×50cm)


 早春の伊勢湾
Siz;F50(116.7×90.9cm)


 
Siz;F12(60.6×50cm)


 横山遠望(志摩)
Siz;F50(116.7×90.9cm)

br> 崩れゆく時空の彼方 
Siz;F12(60.6×50cm)


 漁港の朝(鳥羽・石鏡)
Siz;F50(116.7×90.9cm)


 
Siz;F12(60.6×50cm)


崖上の集落 (鳥羽・石鏡)
Siz;F50(116.7×90.9cm)


 
Siz;F12(60.6×50cm)


 月下の岬(大王崎)
Siz;F50(116.7×90.9cm)


無明の蓮華2  
Siz;F12(60.6×50cm)


 大王崎(志摩)
Siz;F12(60.6×50cm)

br>愛の海峡 
Siz;F12(60.6×50cm)


 魚市場の朝(志摩。波切) 
Siz;F12(60.6×50cm)


長良の春(岐阜)
Siz;F12(60.6×50cm)


秋の穂高(長野)
Siz;F12(60.6×50cm)


大沼公園(北海道) 
Siz;F12(60.6×50cm)


おけら参り(京都)
Siz;F12(60.6×50cm)


ねぶた祭り(青森)
Siz;F12(60.6×50cm)


ヴェネチュア夕景(イタリア)
Siz;F12(60.6×50cm)


フィレンテェ夕景(イタリア) 
Siz;F12(60.6×50cm)


平和の願い   
Siz;F12(60.6×50cm)


モンマルトル広場(パリ)
Siz;F12(60.6×50cm)


イタリア村(名古屋)
Siz;F12(60.6×50cm)


ミハスの白い街(スペイン)
Siz;F12(60.6×50cm)


海女の郷(石鏡〜鳥羽)
Siz;F12(60.6×50cm)


マリーナ・グランデ(カプリ島)
Siz;F12(60.6×50cm)

二人展の掲載作品は以上です。 Top へ