95年9月のツーリングレポート

 レポーターは、XR600Rの牧さんです。

 曇り空の今日10月1日、ビッグ・オフロードクラブメンバーでの
御荷鉾スーパー林道(もうスーパーではないかも…)及び、中津川
林道方面へのツーリングに参加するため、飯能市の自宅を7時45
分にXR600Rにて出発。8時55分頃に集合場所の花園インター近く
に到着。数名のメンバーが既に集まっていた。いつもの様にバイ
ク談義に花が咲く。
 BMWR100GSの実車とは初対面。堂々とした車体に驚くと共に、
ピッカピカの状態で林道に持ち込む池内氏のふとっ腹に更に驚く。
青空は期待出来ないものの、雨よ降るなと祈りつつ、17名にてス
タート。
 セブンイレブン長瀞店にて昼食用の食料を仕入れる。そしていよいよ林道へ突入する。XR650Lの渡辺氏が真先にブッ飛んで行った。我も負けじと後に続くが、未舗装路になる頃には渡辺氏の姿は無く、後方からはR100GSへテール・トウ。ノーズで付けるも、凄まじい飛石によりアクセルも怯む。距離が開くが、飛石ラインを避けてでのドッグファイトをくり返した。
 昼食ポイントに指定された駐車場に到着。壮絶バトルでの土埃に全身包まれていた。この時点で折り良く12時となり、昼食を取る。ライバルの松田氏は後半での林道でのバトルの恐怖心を静める為なのか、バドワイザーで食べ物を胃へ流し込んでいた。ここで山梨軍団(スーパーテネレの斎藤氏が命名)が、合流。BMWF650なる珍車等を評価し合い、またしてもバイク談義に花が咲いた事は言うまでもない。そんな訳で心和むひとときを過ごし、集合写真を撮り山梨軍団合同での出発となる。

 

 XR650Lの渡辺氏、ベルガルダヤマハTT600の小島氏、GSの松田氏の後に続くが、後方よりビデオカメラ片手に山梨軍団のアフリカツインが瞬時に抜き去る。久しく会わない間にみな豪快な走りを身に付けた様で驚くやら感心するやら。久しぶりの(93年7月25日以来)御荷鉾林道走行が楽しくなって来た矢先に悲劇は起こった。
 下り走行時にシフトダウンを試みたが、反応がない。?????と思い足元に目をやるとスポロケが元気に空回りしていた。チェーンがない。後続諸氏の燐憫の眼差し(歓喜の眼差し?)を背に受け思い悩むも束の間、トラブルシェーター若林氏(静岡でビッグオフロードクラブを最近作ったスーパーテネレの人です。)のチェーンのコマのジョイント提供により、XR600Rは山中放置をまぬがれた。若林氏本当に有り難う。助かったよ。めでたし、めでたし。これより後はチェーンに気遣いながら走行したのは言うまでもない。
 御荷鉾林道を出て、川上村のJA長野原上SSで給油、ここで山梨軍団諸氏の見送りの中、GSの松田氏、1100GSの池内氏の両氏がウィリーを格好良く決めてビデオに納まる。俺も直立ウィリーをど派手に決めようと思ったものの、チェーン切れの悲惨さが脳裏をかすめ、おとなしく走り去った。

 

 中津川林道は日陰部分が多いので各所に濡れた路面があり、更に下り坂や夕闇も手伝ってなかなか走り難く、一部の人からは帰りたいよーの言葉が聞かれたが、みんな結構なスピードで下り全員無事に…?(XR250の人がこけたけど)林道をクリアした。
 舗装路になると快適ペースで秩父の街へ出て一部の人はそのまま帰ったが、残り13名は食堂「熊木」にて今日の林道談義や次回のツーリング予定の話にもり上がりながら、夕食をとり、おかしな酔っ払いにDR600の船山氏がからまれ、本日は幕を下ろしたかに見えたが、俺はまだまだ走り足りなく思い、みんなとわかれ一人で秩父方面へ取って返し、浦山ダム建設現場を横に見て、逆川林道を目指し小雨ほそ降る中を心細いライトのみを頼りに超低速走行。シーズンも過ぎた真っ暗な菜の国キャンプ場を過ぎた付近で鹿と遭遇。ラッキー(暗くて白い尻だけしか見えなかったけど)と思ったものの、暗闇の恐怖に怯え、ズブ濡れになりながらも有馬ダムにたどり着いた時にはホッと胸を撫で下ろしていた。
本日の走行距離は367q、平均燃費20.5q/Lでした。また愉快な仲間と楽しく走れる事を期待して本当の幕とします。