2025年9月のクラブツーリングレポート

白河ツーリング

2025年9月の恒例白河の関一泊のツーリング合宿。今回は辻口が紀行文書かせ
ていただきます。まずは参加者リストから。(敬称略)


土谷@エレファント900 藤原(雅)@R1200GSAD 唐島@F800GS 西口@890ADV 
辻口@890ADV-R 梅野@790ADV 佐多@セロー(+息子さん) 
稲葉@アフリカツイン750 金野@XR600 宇都宮@CL500 松木@701TE 
マッティオ@デザートX 藤田@R1250GS 斉藤@テネレ700 新井田@HP2-ED
夜より 吉田@アウトランダー 辻@Nバン 進藤@CRF1000L−AF 藤原(聖)@R100GS

  

 私は藤沢から圏央道と東北道経由で、トランポにて白河の関へまず移動。途中かなりの豪雨だったので、「自走の人は大変だなあ」と思っていました。が、どうやら皆さん常磐道経由で、そっちは雨はそれほどでも無かったようで何よりでした。初日トランポで移動は私と隊長だけなので、2人で先に白河の関の駐車場に7時過ぎに合流。実は隊長に会うまで、全体合流地点は去年と同じと思ってました。十分間に合うと思っていたら意外に遠くて、何でも人任せにしてはいけませんね、反省。
 8時ごろには出発したのですが、途中から雨が降り出しました。やはり、勿来のトンネルの東西でかなり天気が変わる。今回は、天然雨男ライダーは参加してないんですけどねえ。集合場所到着時は雨は止んでいました。珍しく?遅刻者を長時間待つこともなく出発し、1本目の林道へ。しかし、残念ながらチェーンで封鎖。雨も降り出し、大人数&ビッグオフなので、行儀よく退散し鮫川方面へ移動。

  

  

 鮫川では、フラットな高速林道をループする形で2本つなげたルートを快走。途中で休憩と撮影会を実施。走りたい人は勝手にループする林道をウロウロ。1回休憩すると次の出発まで時間がかかり気味のBOCですが、この休憩は走りたい人は勝手に走って戻ってこれるので、満足いくダート走行ができたのでは?皆さん満足行くライディングスタイルで撮影してもらえたでしょうか?
 満足したところでもうお昼なので町中に移動。時間もあるし、てまめ館にある手まめ食堂という食堂へ。てまめ館って、登録されていない道の駅って感じですかね。この人数が順番待ち無しに全員着席できる食堂ってありがたい。一部メンバーが食券を渡すことを知らず、調理されない待ち時間を無為に過ごしたのも御愛嬌。食券買ったら自動でキッチンに通知が回る、イケてるシステムは高速のSAの食堂だけっすね。

   

   

   

   

 その後はダムの近所の林道に向かいました。途中までは快走路だったのですが、どんつきで明らかに獣道になってしまいました。数名が突撃したものの、藪漕ぎが始まる地点で諦めて、Uターン。と思いきや。諦めの悪い一部ライダーが「行けるんじゃない?」と徒歩で偵察。結果、藪漕ぎは見えていた数十メートルだけで、抜けるとなんとか走れる林道へ開けました。諦め悪いのも、時には重要ですねえ。雨も結構降っており、先頭の西口さんは前方が見えず怖かったそうですが、おかげで後続は「前が行けるなら、行けるんだろう」という安心感。露払い、ご苦労さまでした。この林道あたりは宿泊地の白河の関研修センターに近いので、通れる林道を繋げば研修センターすぐ横に出てこれると隊長が言ってましたが、残念ながら通れない林道が複数あるんですね。凄い前に走ったときは、確かに研修センター出て直ぐあぜ道ダートを走った覚えがありました。

   

 さて、宿に戻ってからは夜からのメンバーも加わって恒例のBBQです。買い出し部隊の皆様ご苦労でした。あいにくの天候で雨粒が落ちてくる状態。次回トランポの人はタープ持ってくるのを忘れないようにしましょう。BBQでは、イタリア人マッティオさんの名前をどう漢字で充てるかでひとしきり盛り上がり。松帝王で確定で良かったんですかね?「帝王」は鉄板の当て字ですね。個人的には「末帝王」のほうが、「世紀末覇者」っぽくて好きですが。あと、佐多さんの息子さんが甲斐甲斐しくBBQ奉行をしてくれていました。around還暦ばっかりのメンバーに囲まれて、さぞ大変だったでしょう。対応が面倒くさいジジイばかりのところ、更に酒まで入って面倒くささが倍増しているのに。お疲れ様でした。去年は怪我人が複数いて、自虐的にも見るからに「老人ホーム」と化していた研修所ですが、今年は怪我人もなく普通の合宿所で何よりです。あいかわらず稲葉さんの前掛けは似合っておりました。朝ラー調理ありがとうございます。

   

  

  

 二日目は出発時点は曇り気味でしたが徐々に回復。仕事で離脱するマッテオさんを集合写真に収めて出発です。先導するフジャさんでしたが、途中で風車工事のため通行止め。これが曲者で、隊長と道順確認しながら進んでもらいましたが、目的地点にたどり着けず。残念ながら予定林道をトバすことになりました。でも、実は私は久しぶりのアスファルトツーリングでこの時間が楽しかったです。福島の空は、少し秋の気配をまとっていて、ああ空気が変わった、と感じられて。この空気の変わり目を感じられるのが、私がバイクを好きな理由です。

  

 このまま林道に突っ込むと昼飯抜きが想定できるので、峠の食堂で昼食へ。そこで顔見知りのライダー2名が、奥州トレイルチャレンジを実施しているのに出くわすあれ、やってみたかったんですよね。DOAがチケット争奪戦になった昨今、コマ図で奥州を回れるし、時間も宿も自由が利く。これ、同行者募集して行きたいです。割とマジで。ところで、この昼飯食った峠茶屋の横にあった観覧車っぽいもの。本当に観覧車を個人がDIYで作ろうとして諦めたものだったそうです。昭和ですねえ、そんなもんをDIYで作ろうとするとは。安全面怖くてとても乗れない。

   

 昼食後は去年も走行した林道へ。去年は雨模様だったこともあり、私はここを通った記憶を思い出せず。去年は、林道作業中の工事車両の所まで行って、Uターンしたことと、フジャさんが立ち転けに巻き込まれてBMWの転倒バージンを奪われたことは覚えてましたけど。ずーっと「ロストバージン、ロストバージン」って嘆いてましたからね。隊長いわく、路面は去年より大分荒れているとのこと。っていうか、毎年整備される林道が殆ど無くなってますよね?オフロードライダーにはさみしい限りです。

   

 林道抜けたところで良い時間なので、そこで解散となりました。自走の方は三々五々帰宅されたと思いますが、私と隊長はここからトランポ駐車している白河の関までオンロードツーリング。これがまた快適。殆ど信号に引っかかることがないワインディングを中〜高速で巡航。何もオフロードが走れなくてもいい。季節の変わり目を、急がないスピードで流す時間の、何と素敵なことか。途中で寄ったコンビニの横にあったガソリンスタンドが、伝説の「谷底落下GS」を一時保管させていただいたスタンドだと聞きました。笑い話で済めばいいですが、自分のバイクがそうなったら怖いな、というか、バイクがもったいないなと思ってしまう。

  

 トランポに戻ったら、一息ついてしまうとハイラックスの高い荷台にバイク載せるのが億劫になるので、一気に載せきってから後片付け。隊長とだべったわずか数分で、サンダルの隙間からブヨに噛まれました。あそこのブヨが強烈なのを忘れてました。昨晩は雨でブヨ発生しなかったので油断した。
 帰りの東北道も、大して渋滞に巻き込まれることもなく無事帰宅。夕ご飯を食べた栃木SAは快適な気候だったのに、帰宅した藤沢はサウナ状態。やはり緯度を上げるとそれなりには涼しくなるんだと実感したところです。