2023年9月のクラブツーリングレポート

 9月16日、クラブ定例イベントは、福島県浜通り側の林道ツーリングです。
 朝9時、集合場所のコンビニには、12台のビッグオフが早速到着しています。今回のツーリングでは、白河市「白河の関研修センター」で宿泊となりますので、お風呂も寝床も屋内の快適仕様。夜のバーベキューセットもトランポ参加者が道具一式持参してくれるので、ライダーは荷物を減らしての林道ツーリングが出来ます。それでも荷物満載で参加するメンバーもいますが、身軽に楽しむつもり・・・と思いながらも走り出します。

  

 前情報として、山の方は先週の大雨で海沿いに近い程、被害が大きいとの情報もあり、通行出来るかは行ってみないと判らない状態で林道へ向かって出発。ダートに入る前の舗装路から状況が芳しくない。昨年までダートだった部分がきれいに舗装されているのは良いのですが(良くないですが!)、ダートが減っていると残念がっていると、その舗装されたばかりの道が大雨の影響で山側から大量の土砂や流木が流れ出てきています。さらに舗装仕立てのアスファルトが流水によって剥がされて波打っている程の状況に。

  

 路面の状況が目視出来ない所は一旦停止し歩いて確認。通行が出来るところはそのまま通過。カーブを曲がる度に路面とにらめっこするのでペースは上がりませんが、安全第一で進行を続けます。場所によっては路肩のアスファルトの下の土砂も流出していて、車だとアスファルトごと崩れそうな箇所もあり、バイクなら避けながら進めます。この状況は地元の道路管理者すらここまで入っていない事を想像すると、この先は一層気を抜けない状況が感じられます。いくつかの舗装と良く整備されたフラットダートを登りきり、尾根を越えて下りとなる西側斜面では路面被害は少なくなっている事を見ると、東側からの風雨による被害が大きいことが判ります。

  

 次の林道は、進入してすぐに傾斜が厳しくなるのは解っていましたが、案の定、上りの路面で流水痕が大きく出来ており、全員の安全通行が厳しいと判断し、この林道はここで引き返すことに。舗装路を引き返して国道に出るまでは気が抜けませんが、大通りに出ると被害は殆どなく、遅めの昼食(コンビニ飯)を取り、宿泊地の白河の関公園・研修センターへ向かいます。

  

 途中のコンビニで、夜のバーベキュー買い出しチームと宿泊地の会場準備チームに分かれて行動をします。買い出しチームは白河市内のショッピングモールへ向かいます。宿泊地準備チームはバーベキューの準備をしたり風呂を沸かしたりと先に到着し、会場の準備を始めます。買い出しが終わるころにトランポメンバーが車でショッピングモールへ行き、買い込んだ食材や飲料を車に積み込み、全員が宿泊地に向かいます。

   

 

 宿泊地の研修センターは地元の人達が、地元のイベント(子供会やお祭りなど)に使う施設であり、一般で使用するような宿泊施設ではなく、食事もお風呂も宿泊者が準備しなくてはなりません。調理室はありますが食卓は無い為、建物の前の屋外通路に机を出してその周りを囲みながらバーベキューとなります。寝床は50畳の大広間を襖で仕切っただけの畳張りの広間です。普段キャンプをこよなく愛するメンバー達には十分な快適な寝床です。
 日が暮れる頃に、お風呂に入ったり寝床を準備したり、各々、ゆったりと寛ぎながら、バーベキューが始まります。焼いたり蒸したり炒めたり・・・、食べて飲んで喋って食べて・・・。参加者メンバーの話は尽きることなく、夜が更けていきました。

 

  

 翌朝は1杯のコーヒーから始まり、早朝ランニングから帰着したウメノさんは、手作りのサンダルで15㎞ほど走ってきたらしい。よくこれで足が擦り切れないものだと皆で感心しきりです。
 全員がそろった所で、朝ラーならぬ朝うどんで、サラッと朝食を済ませ、10時には研修センター前でバイクと人を並べて集合写真を撮り、数人の帰宅メンバーと10数名の林道走行メンバーに分かれて2日目を出発します。
 昨日は風雨の為の路面崩壊の為、無理をせずダート走行を短めに切り上げましたが、今日は少し山側の林道に向かいます。林道まであと一山回ればダートの入り口という頃に雨雲が近寄って来たので、道脇の木陰で20分ほど雨降りを過ごし、いざ林道へ突入です。
 ここはいつものフラット林道で予想通り風雨の影響は無く、4㎞のダートを快適に走ります。楽しい林道もあっという間に抜けて次のダートへ目指して1㎞程の舗装路を移動してダートの入口へ。この後の3㎞のダートは勾配があり多少の流水痕はあれども楽しめる程度で、右へ左へ溝を避けながら進みます。この林道を抜けると500mでまた次のダートが現れます。さて、ここでどれだけの人が林道をループしている事に気づいたろうか。数名はすぐに判ったようだが、半分は走り出して暫くしてから気が付いたようでした。

  

   

   

 ダートを3本ほど堪能した後は、近くの観光牧場へ移動する途中、広い草原の真ん中で、まるで北海道を想像させる景色の場所でそれぞれのバイクと風景の写真を撮影。昼食兼休憩の為、観光牧場の休憩施設でアイスを食べたり、うどんを啜ったり、マッタリして今回のツーリングは解散となりました。