15年11月 クラブツーリングレポート

 どうも、YAMAHAのXT660Z赤テネレに乗っている近藤です。

 今回のツーレポは私が担当させていただきます。えーとまず、自己紹介です。不肖
わたくし近藤は、大型バイクの免許をとってから僅か3年半、オフロードは今年3月に
ビッグオフの例会に参加させていただいたのが初めてですから1年未満という、バイク
ワールドの新参者です。来年には赤いチャンチャンコのシニアというのに、面白いこと
には何でも挑戦してみようという好奇心と、頼まれたら何でもやる腰の軽さは衰えてい
ないと自負しています。あとは足腰の衰えていくスピードとの戦いです(笑)
 今回のツーリングは、中津川林道と川上牧丘林道という有名コースが計画されていま
した。ところが11月8日(日)をひかえ、数日前からだんだんと降雨確率が怪しくなっ
てきました。仙台から参加しようとおっしゃっていた西口さんは、直前になって雨予報
に参加を断念されたと聞いています。私も週半ばの降水確率40%から前日に60%に
なったときには、「うーむ!」と思いましたが・・・。
 8日朝、横浜の自宅周辺は曇り。何とかなるかもという期待もむなしく、関越道に向かう環八で雨が強くなり始めました。北の空はさらに暗くなっていましたので諦めまして、世田谷公園前でカッパを着込みました。
 今回のツーリングは、中津川林道と川上牧丘林道という有名コースが計画されていました。ところが11月8日(日)をひかえ、数日前からだんだんと降雨確率が怪しくなってきました。仙台から参加しようとおっしゃっていた西口さんは、直前になって雨予報に参加を断念されたと聞いています。

  

 今回の参加者は、土谷@ELEFANT900、稲葉@アフリカツイン、辻口@KTM 1190ADV-R、高橋@KTM 1190ADV-R斎藤@690エンヂューロR、岡田@R1100GS、・ゲストさん@KTM 1190ADV-R、・ゲストさん@KTM 1190ADV-R、・ゲストさん@690エンヂューロR、松田@XR250R、北久保@CRM250AR、・ゲストさん@0WR250R、・ゲストさん@セロー225、そして私、近藤@XT660Zテネレです。
 見回すとなんだかKTMが多いですね。なんかビッグオフバイクの世界ではオーストリアの風が吹いているようです。特に今回は、高橋さんの紹介で、町田市にあるKTMの代理店「モーターフィールドフロンティア」の店長の・ゲストさんとお客さんの・ゲストさんもビッグオフに初参加です。
 それから今回は、高橋さんが遥か昔に参加していた大学バイクサークルの後輩二人・ゲスト君と・ゲスト君も250ccオフ車で初参加。いいですねえ、この若さ!年代幅が広がるのは、このクラブの健全な発展に欠かせません。高橋さんの先輩というより父兄ぶりも、この日はお見事でした。

  

 雨にも負けないぞという勢いが全体に漂ってきまして、日帰り温泉の話は誰からも出ず、レッツゴー中津川林道ということになりました。ライダーは基本的に自分に都合の良いように天気予報を解釈しますしね。 途中のコンビニで昼食を仕込んだら、あとは秩父市街から西にひたすら進みます。この国道140号線は「彩甲斐街道」として観光を売り出していますが、もともとは秩父街道または秩父往還と呼ばれ、日本の道100選のひとつだそうです。ずっと片側1車線で安全運転のゆったりペースが続きます。
 道の駅大滝温泉の前後からは、うねうねとカーブが多くなりますが、渓谷の紅葉が目に飛び込んできます。紅葉見物ツーリングとして見ごたえありました。
 「彩の国ふれあいの森」「埼玉県森林科学館」「秩父警察署中津川駐在所」という公共施設がかたまった場所につきました。ここで小休止をしまして、いよいよ中津川林道に進みます。あっ、その前に集合写真の撮影です。今日もみんな元気な笑顔です。

  

 中津川林道は埼玉県秩父市と長野県川上村を結ぶ道で、埼玉県側は市道大滝幹線17号線と言うそうですが17キロの砂利道が続きます。峠のむこう、長野県川上村側は全舗装の林道となっています。 この道は全体を通して、気をつけて走れば私のような初心者でも一人でチャレンジすることも可能ですし、軽自動車のおばちゃま二人連れなども見かける生活道路という顔も持っております。
 土谷会長を先頭に隊列を組んで未舗装路に分け入ったと思ったら、向こうからも隊列がやってきました。MAZDAのCX-5軍団です。白、クロ、青と色とりどりで、いかついカンガルーバーを装備したりリフトアップしたりしてオフロード色を強める改造をした軍団です。こんなCX-5初めて見ました。最後尾の白いCX-5は逆にローダウンしていてノロノロ運転が場違いだったのは御愛嬌でした。
CX-5はスカイアクティブ技術とクリーンディーゼルによって、全世界でマツダを立て直す先導役になったと聞いていますが、中津川林道で見るそれも魅力的でした。

  

 中津川林道を走るのは、私は3回目です。この日はしとしと降る雨で地面が適度に締まっておりまして、それでいてヌタった所もなく、CX-5軍団が石を均して走ってくれたおかげか酷くガレた場所も目立たず、全般的には走りやすかったと思います。私は先頭から5~6台目を走りましたので知らなかったのですが、途中でKTMゲストさんがコケたそうです。周りの山々の眺望に見とれてしまったのでしょうか?幸いに怪我もなく、これまた御愛嬌の範囲というべきですね。
 三国峠の休憩スペースに皆が到着しまして、簡単なランチタイムです。おにぎり、パン、お弁当とさまざまですが、座れる数に限りがあり、小雨のなかでおにぎりを頬張る人もおりました。

   

 さて、このあとどうしようという話になりました。計画していた川上牧丘林道は最後のステージが雨だとキツイから中津川林道の折り返しがいいのではという少数意見はかき消され多数はイケイケでした。初心者近藤までイケイケでした。やはりみんな好きなのね。  
 三国峠からのうねうねのきついコンクリート舗装の山道を駆け下り川上村のなかを廻り目平キャンプ場の方面に向かいます。高原野菜が全国で有名な川上村、広い畑の中の快走路です。我ら集団は、廻り目平の手前、三叉路でいったん止まりました。ここは「千曲源流 金峰ふれあいの森」という看板がかかっておりますが、右へまっすぐ進むと廻り目平キャンプ場、左のわき道を進むと川上牧丘林道です。
 しかし林道の入り口には、ゲートががっちり。うーん残念。いま川上村のホームページで確認しましたら、川上村から山梨との県境にある大弛峠の間は、通行期間は6月1日~10月31日までの間となっています。わずかな時間差で機会を逃したようです。土谷会長のその時のお話、「仮にこのゲートを通過しても、大弛峠の直下のゲートは絶対に通れないから諦めましょう」は冷静沈着な判断だと思います。

   

 仕方ありません。まあ、そういうこともあるさ、とみんなが受け入れるのがビッグオフロード倶楽部の大らかなところで、私は好きです。
 というわけで、来た道をどんどん戻って三国峠、中津川林道の下り、そして林道ツーリングの入り口だった「彩の国ふれあいの森」まで降りてきて、隊列を整えました。
 時計を見るとまだ、3時前です。ふれあいの森の前に並んで、なごり惜しい時間をまったりと過ごしました。ここで土谷会長の発案で、今回4台も揃ったKTMの1190アドベンチャーズを撮影することになり、バイクを並べ替えました。KTMの大型アドベンチャーの迫力あふれる姿です。まわりにKTMの690Enduro-Rの2台も控えておりました。私は690の方に興味しんしんでした。

   

 中津川林道の下りでは、三国峠を私が先頭で降りて行ったのですが、快調に走っているつもりの私を2台のKTMアドベンチャーズ(高橋さんと店長さん?)がブウォーンと抜き去り、そして690 Enduro-Rがブインと抜き去って行きました。オフの走破力と迫力を感じさせるKTM軍団でした。
 さあ、帰りましょう、家族待つ我が家へ。集団は、11月一杯まで無料通行を行っている雁坂トンネルを経由して中央道で帰るグループと、下道を秩父に戻るグループに分かれ、帰宅の途につきました。みなさんお疲れさまでした。


 

(付録)
 雨は雨なりに楽しきかな、林道ツーリング
    大らかな仲間いてこそ、転倒にもめげず
       一つ山越え、また挑戦の気持ちわく