2014年3月のクラブツーリングレポート 

2014年3月30日(日)のお花見ツーリングは、グリーンメタアフリカンこと
高橋(KTM1190AdventureR)がレポートさせていただきます。


 私は、昨年7月のツーリングでハイサイド食らって右足フレームを補強する
ことになり、9月・11月ツーはお見送り、1月ツーはパンクで遅刻してガストで
のお食事のみだったので久々の走りに期待に胸を膨らませておりました。た
だ、レインマン(雨男)としての実績が多いので天候を2週間前から気にして
おりましたが、やはり降水確率80%となり、朝からカッパ着て自宅を出発し、
雨の中、久里浜港に向かったのでした。
 久里浜港には、土谷会長(CAGIVA ELEFANT900M)・
平山さん(YAMAHA XTZ1200スーパーテネレ)・篠原さん(BMW R80GS)そし
て公式ツーリング初参加の小川さん(HONDA XR650R)が到着しておりました。
久里浜は風が強く海が時化ていました。
 各自でフェリー搭乗券(往復2名・片道3名)を購入しました。ターミナルのフードコートで雑談していると搭乗アナウンスが流れたので、フェリーに乗船。フェリー組はこの5名のようです。08:20定刻に出航しました。港を出ると周りの景色が1〜2m上下しています。
 天気予報を確認すると館山降水確率100%・・・あはっレインマン全開じゃん!でも会長は雨が止むことを諦めてない様子。(カッパ着てないもん)ダートのエアいくつにしようか1.8kgだねぇなんて雑談してくつろいでいると金谷港に到着。
 バイクは最後なんでゆっくり下船して港に出るとビューッッ!!とバイクがふらつく程の風と雨。ヤバイッと思いつつも千葉には何人来ているかなぁと思っていたりして単なる雨の林道ツーリングでエア落としていけばどうにかなるなぁと思っていました。さすがの会長もカッパを着て千葉の集合地点へ出発しました。雨の中を順調に国道127号を千葉方面へ進んでいると会長が路肩に停車して降りてくるではないですか。風で飛ばしたカッパの袋を取りにいっただけでした。
(実は、対向車側で昇天していた、子タヌキちゃんを寄せていたのでした。)
 再出発して集合地点の手前で会長が路肩に停車したので、今度は何を飛ばしたんだろうと思ったら、路上の真ん中で昇天しているネコを路肩に寄せていました。おおっ優しい。(ネコさん南無阿弥陀仏。会長!私の骸も拾ってやってくださーい)ってなことでミニストップ富津佐貫店に9:30に来てみると私たち以外誰もいません・・・。

  

 雨だとやっぱり来ないのかなぁと思いつつ待っていると、LINEに家族旅行で成田についた二木さんからこっち満開なんでお花見良いかもとか都合のつかなかった富岡さんから雨だからホコリなくて良かった等の激励を頂戴しながら、今日はコケないために雨の中ノーマルタイヤのエアを落とします。通常はKTM1190AdvRはフロント2.3kgリア2.9kgが指定なんですが、トラコン効いてもガレ場だとボール状態になって絶対コケるんでフロント1.8kgリア2.0kgに調整(でもフロント1.2kgにも見えるなぁ・・・まっいいか)なんてことをしている内に10:10になり、この5人で出発することになりました。
 ミニストップ富津佐貫店を出て、163号を高宕林道を目指します。(ちょっとフロント思いかなぁ) 高宕林道に入りダートとガレを進みます。(おっ暴れないこりゃ楽勝だわ) 1km程度進んだ右コーナーに桜!咲いているじゃないですか!(5分咲きといった所)しばらくダベッて(花見スポット1)で写真をとって再出発します。

  

 500m程進むと倒木が浮いているので、くぐりながら進みます。するとその先には何本もの倒木が横たわっているではないですか・・・それも1本目は桜。倒れても5分咲きで咲いています!杉も何本も折れています。きっと2月の大雪でやられたんでしょう。会長が倒木の先を確認にいきます。ついていくと最後(5本目の先)に活路がありますが、そこにはパックリと落とし穴が口を開いていました。会長は「横の斜面を超えて迂回しても落とし穴があるんで無理だなぁ。」アタックライン(確かにありました)はあるんで超えた行った奴がいるとおっしゃいますが、雨の中で足のつかない200kgの巨体で木立の間を濡れた斜面を使って迂回・・・ムリムリ。ゲロアタック用のバイクじゃないとその発想すら起きません。ここはおとなしく引き返すこととなりました。(花見スポット2)
篠原さんは倒木桜が咲いていることに感動・・・確かに!

  

 下山して迂回して??林道へいきますが、金かけてコンクリート舗装しているじゃないですか!高宕林道との合流地点を超えて三島湖の駐車場へ。(花見スポット3)
 トイレ小屋から道路方向へXT1200テネレ・GAGIVA ELEFANT900M・XR650R・R80G/S・1190AdvRに駐車します。トイレ小屋に雨宿りしていると1190AdvRがゆ〜っくり右にR80G/S君側に倒れていくではないですか。ゲッと思って走り出しましたが、時すでに遅し。1190AdvR は倒れてトップケースころころ飛んでいき、R80G/S君はセンタスタンドそのままにXR650R君に寄かかっていき、寄りかかられた最軽量のXR650R君はたまりません。そばまで駆けつけたときには赤い車体は右ミラーを散らしてゆっくり路面に沈むのでした・・・。
 篠原さん・小川さんはトイレにいかれている間の惨劇でした。会長のGAGIVA ELEFANT900M君はXR650R君のリーチがとどかずセーフでした。R80G/S君はキャブからガソリンを吐き出し、XR650R君は右ミラーを破損し、ブレーキレバーを曲げ、アクセルグリップを削ったのでした。R80G/S君は起こされると何事もなかったように佇まれ、元凶の路面に転がった1190AdvRはエンジンガードが傷ついただけ。(やっちまったぜって言いたげなほど丈夫。去年オンロードでコケたときもエンジンガードとマフラーステーがひん曲がっただけでした)トップケースは右の取り付け部分に亀裂が・・・ウソ〜〜〜。

   

 一番の被害を被ったXR650R君は会長の的確な洞察と小川さんの努力により復活したかに見えましたが、エンジンをかけようとキックするとキックペダルが戻らない!! なんと右ステップがステーごと曲がり、ステップのストッパーがキックペダルと干渉してしまっています。ステップをはずしてワッシャーかましてスペースを確保しようと試みますが、ステップの片方のナットがバカでかいヘキサボルトとなっており、ヘキサレンチの持ち合わせがありません。キックを下してみるとステップのストッパーを削れば行けそうな感じなんで、汎用ツールのヤスリで作業開始。すると会長が「削る位置違うよ!貸してみ」と交替するとみるみるうちに削られ(さすがプロ)、無事XR650R君は復活を遂げるのでした。
 さあ、行程の半分なので出発です。三島湖を渕ヶ沢林道へ向かいます。路面に崩落あとの泥のある舗装路を最後尾でリエゾン!しまった!やっぱフロントエア抜きすぎたコーナーでアウトに膨らむ〜〜〜。まあどうにかなるだろうとキープレフトで進行中、路面左は泥の塊になっており、右に避けようと右に進路変えようとした時、後輪が流れたと思った瞬間、左に立て直しても前も流れてガードレールに寄っていくじゃないですか!! 凍結路面と一緒!トラコンなんて関係ない世界!左に倒れぎみになりながらガードレールへ・・・・。たまたま角度が良かったのでガードレールの外に放り出されることもなくエンジンガードと左リヤステップと左ハンドルがガードレールに組み付いて停止。体はガードレールと車体の間でガードレールに刻まれずに助かりました・・・。助けのホーンを鳴らそうとするが鳴らない・・・。待って〜〜〜でも諦めるしかありません。
 さあ、体をチェック。手も足も首も大丈夫。左ハンドルがガードレールに食いついているんで降りれます。降りてみて見ると見事に貼りついています。起こそうとすると泥で車体が流れます。後ろに動かそうにも3速に入ったままで動きません。幸い?落石あとなんで輪留めの石は転がっています。石で輪留めしてからガードレールの下側からチェンジレバーにアプローチ。下げて下げて下げて止まった所で1個上げてからちょっと下げる。ニュートラルになりました。(KTMは1速からニュートラルに入りにくい)。ガードレールが巨体を支えているので、後ろに引っ張ります。ガードレールの外側斜面からハンドルを持ち上げることができるようになりました。ただ斜面なんで踏ん張りが効かない。持ち上げたハンドルを木の棒かなんかで支えてられれば、路面から起こすことが可能です。探しましたが竹の棒しかありませんでした。古ほうきのようなやつなんでハンドルに咬ますと裂けてきます・・・節のところで再度持ち上げようとした所、Lツインの音!会長です。助かったぁ。
                                             ↓ をポインターを合わせると・・・。
  

 二人でやるとアホみたいに簡単に車体が上がりました。その後、平山さんも駆けつけてくださいました。やっちまった状況を説明していると持っていたスマホが最近聞かなくなった音を・・・、緊急地震速報です! 「60秒以内に地震が来ます。」って・・・。KTM君のいる傍らは、崩落現場です。112回のローンより身の安全!遠目からKTM君を見守ることにしました。2014/3/30 12:23:36 千葉県北西部震度3でした。揺れた?って感じで終わり。

 飛んだ左のウィンカーが地面を探しても見当たらない。ないないと探していると会長がここにあるよって、フロントカウルの中に繋がった配線といっしょに隠れていました・・・。 会長たちは目的の林道が通行止めで引き返そうとしたけど私がいない。前科もんの私がどこぞで飛んでいるか貼りついているかで心配されて来ていただきました。貼りついていたのは正解です。しっかり貼りついていました。ご心配かけて本当にどうもすみません。
 後からきた平山さんが言うには引き返す際に小川さんがXR650R君を右に倒して、またキック地獄に陥ったとのこと。昨年に人体フレームを破壊した私と小川さんに、会長は今回はこれで下山の英断を下すのでした。会長にはコーナーでラインをクロスしないようにキープレフト・スローインを心掛けないないとダメだよと諭されました。その通り、反省しま−す。 3人で林道の入り口まで引き返し、篠原さん・小川さんと無事合流。会長の妙技でXR650R君またも復活!KTM君もウィンカーに添え木してガムテープ固定で復活です。ウィンカースイッチがくるくる回るのでガードレールにやられたみたいです。左のウィンカーやられたのに右のウィンカーが着かない。配線キレかなぁ・・・。 下山のため舗装路を出発し、房総スカイラインをいきますが、風が強い!!山の切れ目だと風で車体が流されます。フロントにエア入れんとヤバイなぁと思いつつ房総スカイランを下り、24号を鴨川方向に向かいます。
 途中のラーメン屋で食事です。ミソカレーラーメン派とゆず胡椒チャーシューつけ麺派に分かれて13:15に昼食です。エアいれようかなぁと思ったらザンザン降りになるんでまっいいかって一服して店に戻ると、金谷からフェリーが動いているかとの話題になり、確認したところ13:20以降は欠航とのこと。ダメじゃん! そこで昼食後、往復券を買った会長と篠原さんは払い戻しのために金谷港へ、片道券の平山さんと小川さんと私はアクアラインへと、本日のツーリングは14:20に散会となったのでした。
 普通だとこれで終わるんですが・・・「30日は、西・東日本太平洋側で局地的に激しい雨が降り、風も強まるなど荒れた日曜日となった。桜が満開となった東京都心では、午後3時前に24メートルの最大瞬間風速を観測、淡いピンク色に染まった桜並木が波打つようにうねり、突風で傘があおられる人も続出した。30日午後3時の天気図。発達した低気圧が関東付近を通過中。」これ嵐じゃん!な状況の中なんで終われない・・・・(この状況知らなかった!知ってたら避難だなぁ)

  

 平山さん・小川さん・私はGSによってガソリン補給とタイヤエア補給をした後、館山自動車道を木更津に向けて進行すると強い風で車体が降られる。低めのギアでトルクかけて走っていきます。木更津からアクアライン連絡道をうみホタルへ進行していくと海風がすごい!!渋滞しているので路側帯から車の間に入って車を盾にして進みやすくなるかと思っても逆に車に貼りつきそうになる。 路側帯に戻って進行するもギアを1速2速にしないと車体がもって行かれる。やべ−と思って吹き流しの横の風速表示をみると風速24m!マジッ?涙!小川さんも平山さんもうまいなぁ!この強風の中、淡々と進んでいくなぁ・・・。通行止め表示を無視して料金所まで進む。料金所手前で止まった途端、風に流されて立ちゴケ・・・(腹筋張ってガンガンにニーグリップしてたから足がもたなかったみたい)。 料金所でトンネルは抜けられることがわかり、そのままトンネルに逃げ込む。長―い渋滞の中を走行するうちに散会となったのでした。トンネルを抜けると川崎は晴天だった・・・
 川崎の料金所で一休み。会長からメールがあり、危ないので金谷港で避難しているとのこと。こっちの3人はトンネルまで辿り着いて散会し、川崎は晴れていることを伝え岐路に着く。その後会長から連絡があり、アクアライン閉鎖で首都高で帰路についたとのこと。その方が正解だっと思います。
 川崎からの帰路は、確かに風は強いですが身の危険を感じる程ではありませんでした。右のウィンカーがつかないのが困るので、町田のフロンティアに行ってみてもらった所、ウィンカースイッチに亀裂が入って壊れていますとのこと。バラして組みゃ治るんだろうと甘くみていたら、バラせない接点スイッチ構造なんでアセンブリー交換とのことでした。しゃあないなあ・・・いくら?
アセンブリーは\53,000(消費税別)です。ってパニアより高いじゃん・・・orz
懐の中にも嵐が吹いた瞬間でした・・・嵐の中では出歩かないのが、一番正解かなぁ。