7月のクラブキャンプツーリングレポート    


 レポートはアフリカツインに乗る二木さんです。

 今年のキャンプツーリングは南東北のいわき方面、高原でないので暑そうだ、しかも
海の日の3連休だ、梅雨も明けが遅れれば雨も心配だ・・・。こんな状況で参加者の少
ないことも懸念されたが、当日7/17(土)の第1集合場所の佐野SAには、土谷会長
(CAGIVA  ELEFANT900M)以下、篠原さん(R80GS)、高橋さん(アフリカツイン緑)
松木さん(LC8-990ADVL)、川島さん(KLE400)、佐多さん(F650GS)、松田さん
(R100GS)、そして小生二木(アフリカツイン黒)の8台とまずまずの集まり。また梅
雨も明け、快晴の3連休となった。
 ここまでの間の渋滞で体力を消耗したこともあり、いつものように1時間ほど談笑しながら休憩したのち、各車マイペースで東北道を第2集合場所の白河へと向かう。高く青い空に流れる白い雲が夏の始まりを感じさせる。
 白河で、渋滞で遅れていた稲葉さん(アフリカツイン赤)が合流し9台になったと喜んだところでトラブル発生。篠原さんのR80GSのエンジンがかからない。暑い中数人で押しがけを試みたが駄目だった。どうやらMFバッテリーの突然死らしい。いつ交換したかよく覚えていない自分のバッテリーのことも不安になる。各方面に連絡をしたがバッテリーの調達ができず、残念ながら篠原さんはここで離脱となる。また8台に戻る。

  

 白河の関所付近から1本目の林道に入る。ところどころ轍がかなり深くえぐれていて油断ならない林道だ。地図で見ると犬神ダムの近くを通る林道だが、路面の変化に集中していたせいかダムを確認できなかった。すぐに2本目の大森林道に連絡する。このあたりは林道が多いため、リエゾン移動が少ないのが嬉しい。緑の木々が多く、下りは川沿いなので、走っていると涼しさを感じる快適な林道だ。この後は棚倉市街の中華屋で昼食。ここで高橋さんが別件ツーリングのため離脱、7台とやや寂しくなる。
 この後も数本の林道をつないで走る。短いながらも個性があり楽しい。なかでも東前田林道の終点区間は、緑の田んぼに沿って走る長いゆるい下り道で里山ムードに癒される。ビッグオフバイクが連なって走る姿はサマになる。
 また、○○林道の終点近くで、全員で合掌・安全祈願をする。聞くところによると、10年ほど前にメンバーのBMWが崖落ち・落水した地点だという。呪われた場所なのだろうか、ここで一台立ち
コケする。

  

 まだ明るい夕方5時前に鮫川村の鹿角平観光牧場キャンプ場に到着。単独直行で来た辻さん(R100GS・PD)と、キャンプでは毎度お世話になる波方さん(ランクル)と、地元ライダーの大友さん(普段はアフリカ、今日はCRF100?)、シェパードのヤックンおよび亜紀さんに出迎えられ、まずはウェルカムドリンクの缶ビールをいただく。
 ヘルメットを脱いですぐビールをいただけるなんてとても嬉しい嬉しい、有難う。ほろ酔い気分でテントの設営にかかる。やわらかい草地なのでよく眠れそうだ。うねりをもった緑の丘の牧場で、青空と白い雲が北海道を想い出させる。星空がきれいな所なのだろうか天文台まであるが、なぜか牛馬はいない。我々の他には家族連れが数組の落ち着いた雰囲気だ。
 コインシャワーで汗を落とした後のビールもまた美味い。波方さんや亜紀さんのクルマ組のおかげで、今年もビールと肉に恵まれたキャンプの宴となる、毎度有難うございます。楽しく飲み食いし盛り上がるものの、夜も更けてくるとポツリポツリと人が減ってくる。かつては時計がまわるまで続いていた宴も、メンバーの中年化進行や周辺環境への配慮により深夜を待たずに解散となった。

  

 翌朝も快晴だ。昨夜ちょっと飲みすぎたこともあり、いつもは早起きの自分が最後だった。朝7時頃だが、皆早くも朝食のラーメンをすすっている。そのなかに岡田さん(R1100GS)を発見してびっくりした。朝3時に起きて走ってきたそうだ。

  

 意外に早く9:30に走りだす。今日は辻さんと岡田さんが参戦し、松田さんが離脱したため8台となる。牧場周辺の気持ち良いワインディングを流した後、真夏ぼうぼうの林道に突入する。1本目の稜線上をいく板坂林道だが、両脇に生い茂る夏草が道幅を狭めるとともに、シールドを容赦なく打ち叩き、視界を妨げる。路面は数日前までの豪雨の爪痕で所々かなり深くえぐられている。走るゾーンは限られ、おそるおそる林道の真ん中を走る。対向バイクがきたらどうしよう。それでも時々眺望がひらけホッとする局面も。
 2本目の金沢入宝坂林道では、夏草に道をふさがれついに土谷会長もUターン判断に追い込まれた。狭い林道でのUターンは神経を使う。最後の誰かさんのバイクに土が付いているのを皆は見逃さなかった。

   

 気を取り直して3本目の真名畑林道で八溝山中腹まで登る。昼頃になると気温が上がり暑い。バイクで走っている間は気持ち良いが、止まって休憩すると暑さを感じてたまらない。昨日からずーっとこんな感じだ。その後は昨日と同じ林道をつないで、白河の関で3時頃の遅い昼食となった。
 天気に恵まれ、多くの林道を走り、楽しいキャンプツーリングとなったが、何か物足りない。明日も祝日で休み、天気は良い、今すでに白河にいる、となればもう1日走りたくなるでしょう。賛同してくれた稲葉さんと2人でもう1日遊ぶこととなった。中年2人、キャンプでなくて温泉宿がイイネということで、檜枝岐周辺を電話外交したが、どこも空室なし。携帯にメモリーしてあった会津の早戸温泉素泊まりを何とか押さえた。白河ICで帰京する本隊と別れ、アフリカツイン2台は北へと向かった。

  

(番外編)7/19

 早戸温泉「鶴の湯」の露天風呂は、ダムのせいで流れの止まった只見川に面している。流れのない川を見ながらつかる湯はなぜか落ち着く。楽しかったキャンプツーリングを回想する。
 翌朝も快晴だ。ひと風呂浴びて、コンビニ弁当を食べて8:30出発。沼沢湖は高原にある涼しい美しい湖で、湖畔のキャンプ場は芝生もありいい感じ。只見川沿いの国道、廃村廃屋の県道と、赤黒2台のアフリカツインはつるんで走る。
 1本目の塩ノ岐林道は、清涼感溢れ最高。川の水量は多く、路面を流れる水が気持ち良い。バシャバシャ水をはねながら楽しく走る。これぞまさに夏林道だ。檜枝岐の蕎麦屋で早目の昼食をとり、川俣檜枝岐林道へ。上りは比較的整備された道だが馬坂峠からの下りはやや荒れた路面、それでも前日の夏草ボウボウ林道に比べれば快適に走れる。終点近くのダム湖の堤防で一休み、湖の立ち枯れの木々がトドワラのようだ。
 霧降高原道路では運良くゲリラ豪雨を回避し、稲葉さんとラッキーだねとほくそえみ、日光ICで解散。稲葉さん、ご賛同いただき有難うございました。今度は事前に打ち合わせしましょう。