9月のクラブツーリングレポート


 年の経つのは早いもので、ビッグオフのツーリングに参加させていただいて、1年が経ちました。今回はぐりーんめたアフリカンこと高橋がレポートの大役を仰せつかりました。

 1.リベンジ!秩父発の9月ツーリング
 昨年の秩父発の9月ツーリングで初参加させていただきましたが、秩父の周りの林
道は台風のつめ跡で全滅状態、おまけに回復見込みのない雨天となり、現地集合・記
念撮影・即解散となってしまいました。
 「あの悪夢をもう一度」ってことはなく、8:30の道の駅ちちぶにはエレファント900
土谷さん・BMWR809GSPD斉藤さんと篠原さん、BMWR100GSPD辻さん・BMWR100
GS岡田さん・アフカツイン二木さん・XR250池内さんが集合し、雨は一滴も降ってい
ないのでした。(思いっきり曇りですが)
 その後、KTM640LC4-E宮田さん・アフリカツイン合田さんと神崎さんや初参加の
BMW1200GSの岡本さんとKTM990ADV/Sの松木さんの13台が集合したのでした。
 「二木さんのアフリカツインの後輪にクギが刺さっている!」と騒ぎになり、緊急オ
ペが敢行されました。2cmほどのクギが後輪のブロックより摘出されましたが、ブロッ
クのみに刺さっていたので事無きを得ました。この運の良さが今日のツーリングを物語
るものとなるとは思ってもみませんでした。
 「中津川林道は通行止めだって」と衝撃の事実を土谷さんより知らされましたが、あ
わよくば長野へ抜けられるのではないかと淡い期待をもって、出発となったのでした。
(解散じゃなくて良かった・・・)

 2.ふれあい森は本当だった。
 道の駅ちちぶを出て、R140を長野方向へリエゾン。ループ橋を抜けて中津峡を経てふれあいの森に到着。(昔はここまで来るのに疲れたものです。)周りの山の頂には厚い雲がかかっているのでした。雨の中の集合写真は悲惨だとの判断で、雨に降られる前に集合写真を撮影すると、下から聞き覚えのあるエキゾーストが上がってきました。稲葉さんのアフリカツインが合流し、14台となったのでした。

 

 3.ShowTime!(その1)
 「ダメならピストンで良いよね!」っと14台がふれあいの森をスタート。数百メートルでダートが始まる。前方のGSやアフリカのリヤがぐっと下がり、ダートの上を弾けて行く。私もスロットルを捻って行く。今回のツーリングからブロックパターンタイヤデビューです。(ミシュランアナーキーからメッツラーMCEKarooにしました。)いやー食いつく食いつく。曲がる曲がる。止まる止まる。足つきが悪くなってオンロードのブレーキ性能は落ちたけど、ダートがおもしろい(減りは早い)。
 5kmほど走ると先行していたGSやアフリカが橋の所で止まっていました。その橋の先には、とても丈夫な鉄製の扉が鎮座していたのでした。中津川林道の本日の終点です。長野県は遠かった!「ステアケースして橋の欄干をスタンディングで行く」との貴重なご意見もありましたが、ワイルド7の飛葉じゃなければできません。(古すぎるか)記念撮影をしてから、帰り道を走行撮影会をすることになり、出発しようとすると「メガネのレンズが取れた!」と篠原さん。メガネのネジが逝ったみたいです。緊急オペが開始され、ネジ部分の針金固定術を施して復活。1台づつ走行撮影会へのスタートとなりました。ふれあいの森へGO!

 4.ちょっと早いけどお昼ごはん。
 11:30 ふれあいの森の食堂でお昼ごはんとなりました。ちなみにこの食堂は13:30で営業終了です。(中津川林道がもっと先で折り返したら、昼メシがなくなる可能性もあったのです。これも運!)
 カレーの大盛りは本当に大盛りだったことには驚きました。まったりして帰る気マンマンの方もいましたが、もう1本上野大滝林道へ行くことになり、食堂を後にしたのでした。

 

 5.ShowTime!(その2)
 ぐずついた雲行きの中、ふれあいの森を出発し、中津渓手前の分岐を左折して上野大滝林道に向かいます。いくつかの短いトンネルを抜けると林道入り口です。ちょっとガレた細い道が「いらっしゃいませ!」と呼んでます。舗装路交じりのダートを上がっていくと雨足がだんだん強くなってきました。タイトコーナーでは石に混じってヘビがかま首をもたげているではないですか。雨も本降り状態なので、その先の天丸トンネルでUターンすることになりました。
 「エンジンがかからん!」宮田さんのKTM640LC4−Eがトンネルの中でゴネてます。何でもバッテリーが弱っているそうです。バッテリーといえば、私のアフリカも敬老の日に関越道の上里SAでバッテリーが沸いて変えたばっかりなのだが、気のせいか、その時に嗅いだ水素ガスの匂いがする様な気もしていたのでした。宮田さんのエンジンがかかり、下山していくと雨が止み、上野大滝林道入り口で一服。道の駅ちちぶに戻ることになり、出発。
 だんだん雨足が強くなり、中津渓手前の分岐のトンネルでガマンできずにカッパを着るために停車しました。その為、キャラバンは二分にされました。カッパを着て出発を待っていると、土谷さんが「前輪の空気圧が足りないじゃないか?その感じだと0.5kgぐらいだよ」と教えてもらったので、前輪を触ると指でへこむんです。岡田さんから空気入れを借りて補充。斉藤さんがエアゲージで計測してくれて正常値となりました。(ビッグオフは頼もしい!)私の点検不足です。これならダートで食いつくのも当たり前です。減りが早いのもこのせいかと反省しました。別れた皆さんを追って出発です。

 6.雨宿り合流
 数キロほどで、雨宿りしていた皆さんと無事合流です。屋根あり、ベンチあり、灰皿ありとまさに雨宿りをするための場所でした。自販機があればパーフェクトな所でした。でも雨足は劣る気配が全くありませんでした。

 

 7.リエゾンは睡魔との闘い
 R140を秩父に向かって出発です。マスツーリングの再開です。雨が降り、満腹で適度に疲れて車の流れに合わせていると、瞼がとっても重くなるのでした。前を行くBMWが横断歩行者に見えたり、記憶が飛んだり、バイクって結構寝ちゃうのですよね。
 そうこうしている内に道の駅ちちぶに到着です。雨は強くなってきます。もう最高です。(笑)屋根のある所で寄せ合いながら、一服していると、「本日はご苦労様でした。解散とします。」と土谷さんが宣言。皆さん本当にご苦労様でした。正丸トンネル越え関越方面と53号青梅方面と行き先を二分して、出発です。

 8.ワルツ
 正丸トンネル前で、関越方面の方達と別れ、雨の降る53号線(青梅秩父線)を池内さんを先頭に宮田さん・私・辻さんが走る。つづら折れのコーナーを雨に濡れた路面で適度?に流して行く。XRはアクセルに合わせて車体が反応してコーナーをクリアしていく。ワルツように気持ち良く。
 そんな中、雷鳴が轟いてドキッとする。「落ちたら死ぬなあ」などと思っていると、途中で池内さんがウインカーを出して右折していく。ご自宅はそっちが近いと思ってクラクションでお別れをする。そのまま進んで坂下橋の交差点までくると、後方にいたはずの土谷さんがいるではないですか。池内さんの曲がった所から松ノ木トンネル経由だとここまで5分は早いそうです。知らなかった・・・・

 9.今日は本当に運が良かった。
 そこから29号線・R16と家路を急ぐ。途中の信号待ちで快調だったエンジンが止まる。再始動はできたが、何か変。宮田さんとGSで別れてしばらく走るとハイビームインジケータが点滅している。おかしい。先週あった悪夢が蘇る。エンジン切ったら危ないかもしれないと思い、このまま赤男爵に行くことにする。赤男爵までは無事着き、電圧をみてもらうと16Vもあり、明らかに過充電となっている。バッテリーでなくレギュレータがおかしかったのだ。大雨にはなっているが、再始動が可能なので、レギュレータを注文して家に帰ることにする。
 赤男爵を出てしばらくするとまた、ハイビームインジケータが点滅を始める。家の前の坂道に差し掛かった所で、ヘッドライトも派手に点滅を始める。まるでアメリカンパトカーのように・・・家まで5bと言う所でエンジンが止まってしまった。レギュレータが逝ってしまいました。享年87、288kmでした。合掌!これが山の中だったらと思うとゾットしました。ツーリングはできたし、そんな状態で家まで辿り着けたのは、今日は本当に運が良かったと思います。洗車しないでもきれいになったし・・・・予定していた栃木めぐりがダメになって残念でした。
 次の日曜日にレギュレータを交換しましたが、メインハーネスのコネクターが焦げていてカスタムパーツに換装となりました。赤男爵に行って、電圧を計ると正常でした。アフリカはアイドリング状態の電圧が一番高いのですね。ついでに外装パーツの在庫を調べてもらったら、私のアフリカは、中身94国内の外装ルクセンブルクなのですが、納期ご相談があり、右カウルは鈴鹿に4個でした。
 そんな現状を踏まえ、調達を真面目に考えたのでした。ご精読ありがとうございました。皆さんとまた走れることを楽しみにしてます。今後ともよろしくお願いします。