3月のクラブツーリングレポ―ト
 
3月クラブ・ツーリング報告(3月30日 房総方面)。レポートはノロG・アフリカツインの合田さんです。

 
通り雨
 いきなり激しく窓を叩く雨音。久里浜港を出帆して20分、空は分厚い黒雲
に覆われ、まるで夕闇。我々は連絡船ごと驟雨に包まれる。房総ツーリング
は雨の幕開け。
 金谷でランデブー幸いにも、金谷入港の頃には雨が上がる。たかくねんGS
副隊長、みやぴーKTM、じぇんとるまんAF、ぐりーんめたAF、ノロG・AF(自分)
の5人が久里浜発08:40便で千葉に上陸。国道沿いのコンビニ駐車場では、
陸路集結したブラックアフリカン二木さん、XR-R野、F6GDさたさんの3人が
待ち受ける。絶滅危惧種のアフリカだが、今日は何と4台!
 ひとしきりバイク談義の花を咲かせた頃、遅れて来るかもしれないメンバーを
久里浜で待ち続けた隊長が次便で独り着き9台揃う。毎回ながら隊長の面倒見
の良さには敬服する。クラブを束ねるには人徳と忍耐が必要。

 

 金谷元名林道
 本日のハイライト?である極小素掘りトンネルとヌタちゅる林道は、最後のお楽しみになったようだ。先ずは金谷港北側の富津金谷IC付近から林道に入る。いきなりの急坂ダートに緑アフリカは息が切れる。久しぶりの林道でもあり無理せず行こう。砂利が意外と深くハンドルが振られる。
 最高点を越えて少し下るとトリコ・アフリカが側溝にスタック。3人がかりでフロントフォークを持ち上げて脱出。お次は柔らかい路面に水溜り、真っ直ぐ走って無事通過。
 一汗かいた頃、件の竹岡林道との三叉路峠に出る。やはり雲行きが怪しく、記念写真は今のうちとの隊長好判断で集合写真。そこから少し下るともう舗装路。ここのダート短くなったのかな。曇り空からは、案の定ポツリポツリ。

 山中林道
 雨は次第に本降りとなるが、またダートに入りずんずん進む。各人毎にコーナリング写真を隊長に撮ってもらい、長い滑り台がある公園の下で再び集合。ここで全員カッパ姿になる。気温が低めなので、メットシールドは曇り気味。
 ぬかるみを幾つか越えて、一気に坂を上るとダート広場。開けて明るい場所なので一服するが、春雨のなか眺望はない。そこからの下りは、やや急で大きな溝が走り回って気が抜けない。深溝越えは滑りやすく左は崖なので、冷や冷やもの。下の方では、岩が露出した洗濯板状セクションもあり。

 

 大山林道
 リエゾン区間をやり過ごし、静かにたたずむ集落から川沿い林道に入る。屈曲多いが締まったフラット砂利ダートは、それなりに快適。速い人が後ろに来たら左に除けながら、低速一定のノロG走り。
 とあるコーナーの先、ぐりーんめたアフリカのライトが一瞬こちらを照らす。雨に濡れた道端の深砂利に弾かれ、見事アクセルターンして180度回転・・・バタン。怪我なくて良かった。次第に高度を上げ春雨に煙る房総山地を縫うように走る。路端には可憐な花も咲き、木々の緑も芽吹いている。春本番も間近い。

 横尾林道

 三叉路を左に入り舗装ワインディング坂を登り、明るい尾根道に出たかと思うと、暗い杉林の林道に入る。黒土の泥んこ続きでスタンディングしているとシールドや眼鏡が曇り、拭いても拭いても視界が出ない。房総大蛇がくねくねのたくった深溝に滑る。半分開き盲目状態での難行苦行。
 いきなり向こうからオフ車軍団の爆音とライト。一列に待機してやり過ごす。暗いじめじめした林道も何とか終わり、空が開けて明るくなる。今度は土盛りバンプ様のおでまし。ヨイショ、ヨイショと越えて行く。低車高4輪車も来るが、どうやって越えるのか不可思議。そのうち舗装路に出て大きな素掘りトンネルをくぐると、ダム湖が広がる人の世に戻る。桜並木は3分咲き。

   

 清和荘で昼食
 早めの昼食をと湖畔の国民宿舎に入る。たかくねん号のドライブシャフトが逆転しない。とりあえず玄関前にカッパを置き食堂へ。シシかつ(野生なのか硬い)、桜そば(ほんのり桃色)、幕の内(豪華)、カレー(?)と思い思いに注文。
 窓の外、湖面にはボートが浮かび、傘を差しながら釣糸を静かに垂れている。たかくねんさんは、それどころではない。BM屋さんに電話すると、ユーロ高もありシャフト代が2倍高。家までは何とか帰れそうだが、林道は止めるとのこと。小生も直帰を願い出る。ここで隊長判断。「今日はこれまで。これ以上メーク・ドラマしないよう、ここで解散」と宣言。

 帰路も雨
 雨のなか465号線を西に向かう。北上するXR-U野さんとは直ぐ別れる。道なりでは遠回りなので、隊長ガイドで山里細道に入る。館山自動車道下でブラックアフリカンさん、F6GDさたさんと別れ、2時前に金谷港着。
 雨に煙る東京湾、大型船が通う航路も衝突せず横切り、久里浜に無事入港。冷たい雨降る横横道路はシャフトに爆弾を抱えるたかくねん号が先導して80km/hで雁行。たかくねんさんとは狩場ICで別れ、保土ヶ谷バイパスの渋滞は隊長先導ですり抜け敢行。 結局は、車列間に消える白エレファントとぐりーんめたアフリカの弾ける排気音を見送ってマイペースに戻り、無事に帰宅。お蔭様で今日も事故なく、楽しい房総林道ツーリングでした。(ノロG@緑アフリカ 記)

PS たかくねん号はその後、第3京浜出口先で、ドライブシャフトが息を引き取り、トランポでの帰宅となったそうです。チャカチャン。(最後のチュル・ヌタ系林道へ入って行っていたらと思うと・・・。)